

世界中から集まったスマホの取引が行われるビル(香港)
私たちは、iPhone修理業のほかにスマホやガラケーの中古ビジネスを展開しています。昨今は中古品の流通を意味する「2次流通ビジネス」に様々な分野からフォーカスされており、 私たちが特に強みとするスマホを中心としたモバイル製品の分野もこれからどんどん市場が拡大していく可能性を持っています。
ダイワンでは、日本で買取したスマホやガラケーをクリーニング・修理作業を経た後、日本国内で再販するものも多数ありますが、販路は日本だけでなく世界中にあります。スマートフォンは、殆どの言語に対応しており世界中で同じような価値があるので、iPhoneやGalaxyなど再販価値の高いものは様々な業者の手によって香港の卸業者に集まり、中堅以上の業者であればたった1事業者で、1か月の取引量は万台単位、月間取引額は数十億円規模になる業者も多数あります。これらの事務所には1日で30人以上のバイヤーが訪れ、毎日活発に取引が行われているほどです。
中古品への意識
ここ2~3年は日本でも「エコ」「リサイクル」の文化が浸透し、購入の選択肢に「中古品」を選ぶ人も増えてきましたが、どちらかというと日本人は中古品があまり好きではない国です。でも、ヨーロッパやアメリカではフリマや蚤の市などでモノを買うことはとても一般的なことです。ニューヨークではマンハッタンやブルックリンのど真ん中で頻繁にフリーマーケットが開かれているし、ヨーロッパではロンドンの古着屋であったり、フランスでは大規模な蚤の市イベントがあったりと、日本と比べ世界では中古品が身近な存在です。
でも、中古品があまり身近でないことは、アジアを見渡すと状況がまた異なります。「Used in Japan」というブランドがあるほど、日本で使われたものは価値のあるもの、という共通認識がアジアのなかでは浸透しているほどです。これは、スマホだけでなく家電全般や洋服などでも同様です。
日本で売られている家電製品や洋服は、もはやそのほとんどが「Made in Japan」ではなく「Made in China」や「Made in Thailand」などですが、それでも「日本市場のために作られた商品は品質が高い」という意識が、アジアのなかでは強くあります。
アイフォンも同様に、日本で発売(使用)されたものには他の国で使用されたものよりも高い価値があるのです。