
認定されるとこんなシールが店頭窓口に…
私たちダイワンテレコムというグループは、携帯電話・スマホのリユース市場で2006年から事業を開始してきたので、必然的に携帯・スマホの販売店の動向などは情報が多く入っていましたが、最近の動向をチェックしてみたところ、あんしんショップ認定制度という取り組みが2016年10月から開始されるようです。
そもそも携帯販売店とは?
まず、携帯販売店は、そのほとんどがドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアによって直接運営されているわけではなく、通信キャリアと代理店契約を結んでいる事業者の方々で、その事業者の規模は従業員数が数百人規模の会社から10数名で運営する会社まで、想像以上に幅広くあります。この規模の括りとは別に、販売店は「キャリアショップ」と「併売店(複数キャリアを取り扱う携帯販売店)」という括りに分けられ、前者は大手、後者は中小企業が中心です。※後者にも大企業という部類に入る会社は複数あります。
さらには、キャリアショップや併売店それぞれを運営するすべての事業者が、直接キャリアと契約している訳ではなく、一次代理店と呼ばれる事業者とキャリアが直接契約し、二次代理店と呼ばれる事業者は一次代理店と契約、三次代理店は二次代理店と契約、四次代理店は三次代理店と、五次代理店は四次代理店と、といった構造で、上流は大きな資金を要する企業のみ、下流は資金がなくても契約業務・顧客対応・アフターフォローができれば運営していける企業、という構造です。
あんしんショップ認定制度
今回のあんしんショップ認定制度は、全国の(一次代理店が運営する)キャリアショップが参加する全国携帯電話販売代理店協会(全協会)の加盟店舗のみが対象のようでした。そして、この全協会が認定したショップには、ページトップの写真にある認定マークが付与されるということです。 その上で、この制度の目的を確認すると、【安心して契約や相談ができるショップの目安になる。店内には「お客様への誓い」と題した認定証書が掲示される。】ということです。
今の段階だけ
今の段階だけの事かもしれませんが、すべての携帯販売店が参加している認定制度ではないので、消費者目線から見たとき、認定マークが無いお店が、認定マークのあるお店と比べて、優良店を選ぶ際の判断材料としては限定的な気もします。いずれにしても、SIMフリー端末と格安SIMの普及の影響もあって、スマホをネットで購入、SIMカードをネットで契約する人が増え、これまでの携帯販売店でスマホや携帯を購入する人の割合が減ってくることが予測されていて、そこで携帯販売店業界はスマホを売りやすい環境、消費者が購入しやすい環境を作ることが求められているんだなと感じる今回の制度ですが、制度の対象がキャリアショップだけでなく、全国の併売店なども対象となって、これが全国の携帯端末を取り扱うショップに普及すれば、スマホを携帯販売店で購入する人の割合はそこまで動かないような気もします。
その前に、協会が発表している【認定マークが、消費者が安心して契約や相談ができるショップの目安になる】の言葉について、そもそも今はどのくらい「あんしん」じゃないのかが、少々気になるところです。