不振の原因はiPhoneが実用品になったから

[公開日:2019/01/15]
筆者: 梅田店

おはようございます

御堂筋線梅田駅南改札から徒歩1分のアイフォン修理のダイワンテレコム大阪梅田駅店でございます。

 

2018年はAppleとiPhoneにとって受難の年でした。

2017年にリリースした10周年記念モデルiPhone Xをさらに拡大しようと意気込んで投入したiPhone XS/XS MAX/XRは軒並み販売不振となり、クアルコムとの訴訟では中国・ドイツで敗訴となり、販売停止の判決が下されました。

さらに米政府のHuawei排除に対する報復の矛先にされてしまった事も不運だったと言えます。中国へ進出している米国企業はAppleだけではありませんが、ライバルGoogleは当のHuaweiもOSを採用しており、まさか排斥する訳にはゆかないことから、Appleに矛先が集中してしまった感があります。

 

iPhoneがただの実用品だと気づいてしまった

そうした様々な不振の原因が取り沙汰されていますが、もっと根底にはシンプルな事があるように思います。

 

iPhoneはかつて、「カッコイイもの」でした。

時代の先端であり、スマートであり、賢さの象徴であり、センスあふれるものであり、シンボリックなものでしたし、iPhoneを使う人は、人とはちょっと違う、賢くスマートで仕事ができる時代を先取りしている人でした。

 

例えば、今でもシニア層にインタビューすると、スマホを使っていること自体もそうですし、スマホで写真を撮影している事や、SNSを利用している事を自慢げに話す人たちをテレビなどで見かけます。

それと同じ事がiPhone発売以来、つい最近までiPhoneユーザーに起こり続けていたのではないでしょうか。

 

ところが、2017年のiPhone Xから、2018年のiPhone XS/XS MAXというiPhoneの1,000ドルを超える価格が、人々の目を覚まさせてしまったのではないかと思うのです。

 

「いくらiPhoneだからと言って、スマホに10万円超の値段はどうかな」

Apple自身の値付けで、多くのユーザーが、iPhoneと言えどもスマホであり、実用品だったっけ…と思い出してしまったのではないでしょうか。

 

iOS12と、バッテリー交換プログラム

 

 

2018年は、iPhone7/7Plusまでの旧端末にとって、重要な年でした。

iPhone 6sのシャットダウンに端を発し、意図的にパフォーマンスを低下させた等として提訴される等の一連の問題への対応として、従来8,800円が必要だったバッテリー交換を3,200円で提供するプログラムは、多くの旧モデルに新品バッテリーにするまたとない機会でした。

 

さらに、9月にリリースされたiOS12は、バグが発見される等で何回かのアップデートを経ていますが、基本的に旧端末でも動作速度の向上を目指しており、最も古い端末ではiPhone 5sから適用する等、多くの旧端末の動作を高速化しました。

 

元々iPhoneはAndroidに比べモデルライフが長い事が特徴でした。

その上、バッテリーは新品、最新OSで動作も機敏になってしまった時、実用品である事を思い出してしまったユーザーは10万円超のニューモデルに飛びつくでしょうか。

 

筆者自身はiPhone7を利用していて特に不満はありませんでした。

Apple Payと防水機能が実装された事で必要な性能・機能は満たされたと感じていた上に、iOS12をインストール、バッテリー交換プログラムの利用でほぼ新品同様になってしまった事で、特に買い換える必要性を感じなくなっていました。

 

仕事がら、iPhone XSを購入しましたし、実際に使い比べればXSの方をメイン端末にしていますが、こういう仕事でなければ、12万円超を支払っても手に入れたいとは思わなかったかもしれません。

それは、9万円のiPhone XRでも同じです。

筆者の感覚で言えば、スマホの価格は高くても7万円台後半が妥当と考えていますので、12万円は高すぎますし、フラッグシップでもないのに9万円はもっと割高に感じてしまいます。

 

こうして見てみると、実用品として期待したいのは、それを「iPhone SE2」と呼ぶかどうかは別にして、iPhone XやXRの筐体を用いて、2019年あるいは2020年の最新鋭モデルに準ずる性能・機能を有する新開発モデルです。それが、6~7万円台のプライスで登場すれば文句なしに買うはずです。

source:Apple

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Photo:Apple

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