2月15日、NTTドコモはスマートフォンのSIMロック解除の受付条件を一部変更すると発表しました。
それによると、2月20日以降は、知人などから譲り受けた端末や、中古端末販売店などで購入した端末であっても、「ドコモオンライン手続き」及び「ドコモショップ」においてSIMロック解除の受付が可能となるとの事です。
NTTドコモのSIMロック解除受付の条件は以下の通りです。
●ネットワーク利用制限、おまかせロック等、各種ロックがかかっていないこと。
※ネットワーク利用制限携帯電話確認サイトより、ネットワーク利用制限の対象電話機であるかをご確認頂けます。
●中古で購入された携帯電話機等が、以下の条件に当てはまらないこと。
・ドコモの販売店で分割払いで購入された日から100日経過していない場合。
・端末購入サポートが適用された日から100日経過していない場合。
総務省は、自身が推進する「完全分離プラン」導入によって、大手キャリアでの端末価格の割引がなくなることによりスマートフォンの買換えに歯止めがかかってしまう事に対し、価格の割安な中古端末の流通を増やす事で、利用者の負担軽減に繋げたい意図があるようです。
しかし、どうもこの総務省の考えには偏りがあるように思えてなりません…
確かに、端末の割引を付けて見かけ上は割安に購入したと錯覚させ、実は、料金プランでしっかり元を取るようなプランは、料金を割安に使いたいユーザーにとってはマイナスになるかもしれませんが、一方では、最新端末を購入したいユーザーにとっては一定の利用価値はあるのです。
総務省の一方的な「分離プランこそ最良」の考えを押し通し、「最新端末が高くて買えないなら中古を使えばいい」…というのはあまりに独りよがりの施策と言わざるを得ませんし、最新スマホが欲しい層にとっては大きなお世話でしかありません。
加えて、今後は新たに5G等の新技術の投入も行われる時期ですが、中古端末では新技術は浸透しません。
あまりに過ぎた中古端末偏重は如何なものでしょうか。
手持ちの中古端末のSIMロック解除ができるようになること自体は喜ばしい事なのですが、自らの施策実現のために、ユーザーが中古端末しか購入できないような状況に追い込むやり方には少々首を傾げざるを得ません。
最新スマホを割安に購入できる施策も考えて頂きたいものですね…
source:NewsInSight
Photo:engadnet
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