【2019年5月最新版】au回線格安SIMの主要8社を徹底比較!

[公開日:2019/05/15]
筆者: 新宿本店

5月9日、Sony系の格安通信サービス「nuroモバイル」は、新たにau回線サービスを追加し、既存のNTTドコモ回線、Softbank回線と合わせ、トリプル・キャリアとして、3キャリア全ての回線による格安通信サービスの提供することとなりました。

 

これに合わせ、本稿では、各社のau回線格安通信サービスを比較してみます。

 

nuroモバイルがトリプル・キャリアに

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、格安LTE通信サービス「nuroモバイル」において、NTTドコモ回線、Softbank回線に続く、第3の通信回線としてau回線の格安通信サービスを加え、いわゆるトリプル・キャリアとなりました。

 

nuroモバイルは、2013年4月にNTTドコモ回線を使ったLTE通信サービスを開始、2017年12月にはSoftbank回線サービスを開始し、今回のau回線で3キャリア全ての回線サービスを提供する事となり、ユーザーは、大手キャリアから乗り換える際にも、手持ちの端末を「SIMロック解除」する手間が不要で、そのまま利用できます。

こちらは、3回線サービスの料金の比較表です。

 

月額コストとしてはNTTドコモ回線が最も割安な設定で、au回線は、Softbank回線とほぼ同等の料金設定ですが、Sプランのみ、Softbank回線の方が若干割高な料金となっています。

 

プラン料金について

料金としては、同じくトリプル・キャリアとなったLINEモバイルが、D/A/S回線全てを共通料金としているのに比べると、各容量で少しずつ割高になっていますが、3キャリア回線とも料金が同じLINEモバイルの方が普通ではないと言えます。

 

3キャリアの接続料(回線賃料)の額は、ドコモ<au<Softbankなので、同じ料金にはしにくい状況ですので、ドコモ回線サービスに比べて、au回線・Softbank回線が若干割高なのは致し方のないところかもしれません。

 

通信速度について

通信速度に関しては、現時点では非常に快適な高速通信が可能と想像できます。

 

というのも、つい先ごろ開始となった「LINEモバイル」のau回線サービスは、So-netから供給されているため、元を同じくするnuroモバイルのau回線サービスもそれに準ずるものと想像できる訳です。

 

必ずしも、現在の快適さがずっと継続するとは言えませんし、ユーザー数が増加するに従って通信速度が低下してゆくのはMVNOの常です。また、回線供給元のSo-netは、あまり通信の速さには拘りがないというイメージもありますので、数か月後には速度低下している可能性はないとは言えません。

 

逆に、関心は、いつまで快適な通信速度を維持できるか…という点にあるかと思います。

 

au回線の格安SIM、主要8社を比較する

4月22日のLINEモバイル、5月9日のnuroモバイルと、このところ中堅クラスのMVNOからau回線通信サービスのリリースが相次いでいますので、既存のau回線サービスを提供している、主だった8社のau回線サービスを比較して見ましょう。

こちらは、au回線サービスを提供している主要MVNO8社の料金比較です。

 

料金は全てSMS付のau回線サービスのデータ専用プラン料金で、全て税別料金を表記しています。

 

「1GB以下」「3GB以下」「7GB以下」「10GB」「13GB以下」「20GB」「30GB」に灰色でグループ分けし、そのグループ内の最安プランをピンク色で表示しています。

 

auと直接契約でなく、MVNEが間に入っている場合には「MVNE」を表記しています。

こちらは、au回線サービスを提供している主要MVNO8社の料金比較です。

 

料金は全てSMS付のau回線サービスの音声通話機能付きプラン(通話SIM)料金で、全て税別料金を表記しています。

 

「1GB以下」「3GB以下」「7GB以下」「13GB以下」「21GB以下」「30GB」に灰色でグループ分けし、そのグループ内の最安プランをピンク色で表示しています。最安は料金÷容量で実質1GB当りの料金で比較しています。

 

 

■ UQ mobile

UQ mobileは、KDDIのグループ会社です。

UQ mobileの立ち位置はauのサブブランドと言っても良いほど近しい存在で、通信速度に関しては全てのMVNOで右に出る者はいない程の速度と品質を誇ります。

データプランは、3GB=980円の「データ高速プラン」一択になりますが、容量が決定的に不足でない限り、UQ mobileの通信品質をこの料金で利用できるコスパは、他社とは一線を画します。

 

通話SIMでもその傾向は同じで、この通信品質が他社と数十円~数百円程度の差額で得られるのであれば、充分、選択する理由になり得ると思います。20GBクラスでは最安プランとなっています。

 

注)UQ mobileの通話SIMは、2年縛りプランで初年1000円/月の割引があり、料金に通話サービスが含まれる事から、2年間の料金の平均料金から、通話サービス分850円を差し引いた料金で表示しています。

3GBプランの表記は、上:データ高速+通話プラン、下:2年縛りプランです。

 

■ BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイルもKDDIグループ会社ですが、UQ mobileほどauの影響は強くなく、iPhone販売などではKDDIグループのメリットを生かしながらも、独自路線を維持している格安通信サービスです。

特に、動画・映画・音楽関連の対象コンテンツを月額固定費用で見放題・聴き放題になるカウントフリーオプションである「エンタメフリーオプション」の人気が高く、多くのユーザーが利用しています。

通信品質もまずまずで、昼12時台に速度低下を起こしますが、実用速度の目安である1Mbpsを割込む事は滅多にありません。

 

■ 楽天モバイル

今秋からのMNOサービスでは、自前の通信エリア以外では、au通信網を使って全国展開を行う事による関係性からの、MVNOサービスの提供と思われますが、料金は比較的割安ですし、楽天スーパーポイントが貯まる・使える等のメリットは楽天ユーザーにアピールしますが、通信速度についてはドコモ回線と同様に、通常でもあまり速いとは言えず、ピーク時の落ち込みも大きめとなっています。

 

■ IIJmio・mineo・QT mobile

IIJとmineoは独立系MVNOとして有名なブランドです。

料金的にもリーズナブルな設定で、オプションサービスも充実していますし、運営とユーザーの距離が近いことでも有名で、特に、mineoのユーザーコミュニティ「マイネ王」は、mineoに加入する大きな理由になるほどの存在となっています。

両社はいずれも、ユーザー数でシェアTOP5に入る人気MVNOであるため、通信速度に関しては苦しい処があります。ピーク時の速度低下は酷いものがあり、速度重視のユーザーは使いにくいかもしれません。

QT mobileのau回線は、mineoがMVNEとして供給しており、料金的・速度的にも似た傾向にあります。

 

■ LINEモバイル

LINEモバイルのau回線サービスは、2019年4月22日にサービスインしたばかりですが、このau回線サービスの提供開始には関係者に驚きをもって迎えられました。

というのも、LINEモバイルは2018年3月に第三者割当増資をソフトバンクが引き受ける形で、株式の51%を取得し、ソフトバンクの子会社となっていたためです。

So-netをMVNEとして挟んでいるとはいえ、ソフトバンクのグループ会社がau回線サービスを提供するのはちょっとしたニュースになっていました。

まだサービスインから1か月未満であり、通信速度は良好ですが、昼12時台には早くも速度の落ち込みが見られますので、MVNOの事例に漏れず、じきに速度低下を起こすのかもしれません。

 

■ nuroモバイル

2019年5月9日からサービスインしたau回線サービスで、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社(SO-net)直系のMVNOサービスと言えます。

 

その品質や通信速度はテストをしていないので未知数ですが、So-netがMVNEとなって供給しているLINEモバイルのau回線サービスと、基本的には同様の傾向ではないかと思われます。

 

他社へ乗り換えなくても回線を変更できるMVNO

 

MVNOを利用していると時々困る事があるのは、転居などで電波状況が変わり、今まで使用していたSIMが使えない=圏外になる等=が起こる場合です。

 

上記の図は、回線の変更の可否の一覧です。

 

BIGLOBEモバイル・mineo・LINEモバイルは、回線を変更したい場合でも他社へ乗り換えることなく変更することができます(手数料は発生します)。

 

ただ、LINEモバイルは、au回線への変更については現時点では未対応で、2019年中の対応となっています。

 

 

あまり注目される事の少ないサービスですが、回線を切り替えたい場合に、他車へMNPしなければならないのは手間ですし、費用も決して安くはありませんので、自社内で回線変更できるのは大きなメリットと言えます。

 

auからau回線MVNOへの乗換えで注意すべきこと

au回線MVNOを利用する上での注意点をまとめてみました。

 

au→au回線MVNOでもSIMロック解除が必要なiPhoneがある

NTTドコモ→ドコモ回線MVNO、Softbank→Softbank回線MVNOなど、大手キャリアと同じ回線を使用するMVNOサービスに乗り換える場合、スマホ端末は基本的には「SIMロック解除」不要でそのまま利用できます。

 

ただし、auからau回線MVNOに乗り換える場合で、利用中のiPhoneをそのまま利用するケースでは、一部に例外があり、au→au回線MVNOであってもSIMロック解除が必要になる場合があります。

こちらは3キャリアで購入したiPhoneのMVNO回線への適合表です。

 

NTTドコモとSoftbank版のiPhoneについては、キャリアで購入したiPhone全てが同回線MVNOサービスでSIMロック解除不要で利用できるのに対し、auで購入したiPhoneのうち、「iPhone6s/6sPlus」「iPhone SE」「iPhone7/7PLus」の3機種だけは、au回線MVNOで利用する場合でもSIMロック解除が必要となります。

 

ちなみに、iPhone5s/6/6Plusは、2015年4月以前の発売端末となるため、SIMロック解除非対応機種です。

SIMロック解除できないため、他社回線で使用することはできません。

 

 

総務省は、携帯大手3社に対して、2019年9月までに中古端末のSIMロック解除への対応を義務付けていますが、2019年5月現在では、中古スマホのSIMロック解除に対応しているのはNTTドコモのみです。

 

オークションやフリマ等で中古iPhoneを購入する場合には、現時点ではau・Softbank版のSIMロック端末は最初の購入者以外はSIMロック解除ができませんので、注意が必要です。

 

契約時、SIMの種類を間違えると通信できない場合がある

au回線MVNOでは、「VoLTE(ボルテ) SIM」と通常の「nanoSIM」を提供している場合があり、これを間違えると端末によっては通話や通信ができない場合があるので注意が必要です。

 

「VoLTE」とは、4GLTE回線を使用する通話方式で、auではMVNO向けに3G通話回線の貸出を行っていないため、UQmobile等の特殊なSIMを提供できるKDDI系を除いて、MVNOでは iPhone5s/6/6Plusは使用する事ができません。

 

 

 

参考URL:Sony

 

 

 

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