【修理ブログ】iPhoneパネル割れ修理の様子!

[公開日:2021/03/14]

みなさんこんにちは!

今回はわたくしの修理の様子を説明付きでご覧に入れたいと思います!!

 

今回の修理はコチラ!

【機種名】iPhone6

【症状】落下による画面割れ、イヤフォンにノイズが乗る、タッチ不良

【備考】衝撃によるフレームの歪みあり

【修理項目(税別料金)】パネル交換(¥5,800-)、内部の点検(無料)

【難易度】★★★☆☆

 

iPhone修理をしているととても多いのがこの症状。

iPhoneは落下の角度によってはこのように派手にバキバキに割れてしまうことがあります。。

それに伴ってタッチの誤作動が頻発するようになり、修理に至ったとのことです。

 

また、以前からイヤフォンジャックにマイクアクセサリを接続するとノイズが乗るようになってしまうとのこと。

コチラはパーツ交換の手配を取ることも可能でしたが有料になるため、まずは

イヤフォンジャックの清掃と配線等のチェックを無料にて行い様子を見ることにしました。

 

フレームの歪み等で通常のパネル交換よりも少し難易度が上がっております(理由は後述)が、張り切って参りましょう!!

パネルの交換

まずはiPhoneのパネルを開けていきます。

今や身近になりすぎて皆様iPhoneが精密機器で高価なものということを忘れてしまっているかもしれません、、。(筆者は自分のiPhoneに関しては結構雑に扱ってしまったりします。。。自分で治せるので、、。笑)

些細な環境の変化や微細な振動によって内部にどんな不具合が起こるか分かりません。

なので中を開ける手順に関してはいかに今まで数えきれないほどのiPhoneを修理してきた筆者でも初心のままに慎重に作業を行っていきます。

 

パネルを無事開けることに成功いたしました。

ここから誤作動を起こさないようにバッテリーを絶縁し、各コネクターを外していきます。

古いパネルの取外し完了です、、。

ここから古いほうのパネルについている「ホームボタン」と「カメラアセンブリ」を取り外していきます。

パネル交換といってもこういったパーツもすべて交換するわけではなく、もともとついているAppleの純正品を流用いたします。

当然ですがカメラパーツもホームボタンも端子や配線がほぼ裸の状態なのでこちらも取り外しは慎重に、、。

ネジで固定はしてあるのですが、基本は接着剤でホームボタンに張り付いているのでヒートガンや無水エタノール(機会に電気的影響を及ぼさない液体)を駆使して丁寧にはがしていきます。

全てのパーツの取り外しが終わりました。

カメラパーツには近接センサーやスピーカーのパーツも入っておりますので広げてみると結構多くのパーツが付いていますね。

ここからは新しいパネルに各パーツをマウントしていきますが、その前に、、

しっかりと各パーツのクリーニングを行います。

特にスピーカー回りやホームボタンの隙間などは汚れが入り込みやすく、放っておくと予期せぬ不具合が起きかねません。

それに修理屋として、デバイスをお返しした際に「とてもきれいになった!」というお声を頂くとやはりうれしいので、、あざとく清掃しております、、。

 

パーツの組み込みが終わったらイヤフォンジャックを清掃しましょう!

こより状にした綿棒と接点復活材を使って内部の汚れを除去、さらにサビ等にも強くします。

iPhone6シリーズ以前はイヤフォンジャックが付属しておりますので、こういった清掃が時々必要になってきます。

近年のiPhoneはイヤフォンジャックが付いておらず不便に感じる方も多いと思いますが、やはり筐体に開口部があるとどうしても不具合が起きやすくなってしまいますので、当然の進化と言えばそうなのかもしれませんね、、。

 

さて!すべての作業が終わったらiPhoneを組み上げていきましょう!!

と言いたいところですがここで厄介なフレーム歪みとの戦いが始まります、、!

 

フレーム歪みとの戦い

試しに新しいパネルをはめ込んでみたところ、やはり強い衝撃があったであろう箇所が上手く嵌りません。

イヤホンジャック上部に隙間ができてしまっております。

こうなっている状態で無理にパネルをねじ込んでしまうと内部の配線を傷つけてしまう上に、せっかく用意した新しいパネルまで割れてしまいかねません、、。

上手く嵌ったとしてもパネル自体がたわんでしまっている状態になり、タッチ不良や液晶に滲みのような表示不良が起こる可能性があります。

落下による衝撃でパネル修理をご依頼いただく方の一部筐体にこのような症状が出てしまっていることがあるので、もちろん実際は施工前にきちんとこの症状をお伝えしてどのように処理をするかご相談したうえで施工にあたります。

今回のケースではお客様はコチラのiPhoneはサブ機で、メインのデバイスは他にあるとのこと。

なのでパネルは無理にはめ込まず、接着シールにて隙間を埋めつつ貼り付けるという方針で決まりました。

分かりづらいと思いますが、黒いパッキンシールでiPhone下部の縁を埋めております。

スキマが大きく空いている箇所にはシールを二重に貼り、外部からの粉塵や微細な水滴が中に入り込まないように施工いたします。

コチラが完了後の写真です。

これもわかりづらいですが、シールでぴったりと張り付けてあるので外見的にもぴったりと嵌っているように見えます。

パネル自体にストレスがかかっていないので、タッチ不良等の心配もないでしょう。

修理完了

作業後は簡単に動作確認をして完了です。

タッチ操作やカメラなどに問題はなく、イヤフォンジャックについても確認の限りでは全く問題ありませんでした。

iPhone6ももう8年前の機種となり、お使いの方もどんどん減っております。

買い替えるのが一つの正解ということは分かっているのですが、修理屋としては古い機種をいつまでも修理しながら使っている方のお役に立ちたいものです。

こちらのデバイスもより長くお使いいただけるように頑張りました!!

みなさまも何かございましたらお気軽にご相談下さい!!

勿論新しい機種でも誠心誠意修理致しますよ!!笑

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