扱いによっては危険なリチウムイオン電池！

 こんばんは。ダイワンテレコム姫路店の川治です。
皆様、iPhoneのバッテリーが何で作られているかご存知ですか？
リチウムイオンという物から作られています。
リチウムイオン電池は充電も持ちが良く、急速充電ができます。
高機能バッテリーとしてガラケーの時から使われていたりします。

しかし、このリチウムイオン電池…
ニュースで見られてご存知の方もおられるかと思いますが、SamsungがリリースしたGalaxy Note7について多くの発火、発煙のニュースが流れていましたよね。
高機能なものにはリスクもつきもの。
そのリスクが時として爆発・発火という状態を招く時があります。

では、なぜそんな危険な電池を使っているのか！という話ですよね。
リチウムイオン電池が使われるまでは【ニッケル水素電池】【ニカド電池】等が使われておりました。
ですが、これらの電池はリチウムイオン電池よりも貯められる電力が少ない。
中途半端に充電すると容量が減ってしまう【メモリー効果】というものがありました。
リチウムイオン電池は従来の電池とは異なる様々なメリットがあるので現在多くの電子機器に利用されています。

リチウムイオン電池のメリット
①エネルギーが多く貯められるようになった。
iPhoneをはじめとする様々なスマホに利用されている大きな要因。
エネルギーをたくさん貯めることができるので、従来の電池より小型でも長く使う事ができちゃうんです。
その性能のおかげでコンパクトな設計が必要となるスマートフォンに使う事ができるんですよね。

②メモリー効果がなくなった。
上記でも記載した通り、昔から使われていた充電池は、中途半端な充電と放電を繰り返すと、電池そのものの容量が減ってしまう【メモリー効果】という現象があったんですよね。
リチウムイオン電池にはこの現象が存在しないんです！
これかなり違う点ですよね。
電池を使い切る前に充電して使っても電池の容量が減ることがなくなったんです。
電池を使い切ってから充電しなくても済むようになったのは大きなメリットですよね。

③自然放電が少なくなった。
電池は放っておいても自然に溜まっている電力が勝手に放電されてしまいますよね。
リチウムイオン電池はこの現象が他の電池と比べて少ないんです！
ニカド電池や水素電池の約1/5程度といわれております。
これすごい差ですよね。
基本的に電源をつけっぱなしにしている物なので、自然放電が少ないバッテリーが選ばれたというわけですね！

④高速充電が行えるようになった。
iPhoneの場合ですが、電池容量が80％になるまで高速充電ができるように設定されています。
電池が切れたや電池の残量がギリギリ！
そういう時に少しの時間の充電で早く溜まってくれる特に嬉しい機能ですね！

その他にも様々なメリットがあったりします。
さて、便利な反面デメリットもやっぱありますよね。
続いてリチウムイオン電池のデメリットのご紹介。

リチウムイオン電池のデメリット
リチウムイオン電池のデメリットですが、ほぼ１つだけなんです。
それは「危険性が高い」という点です。
ご紹介した通り、多くのエネルギーをため込んでおくことができるリチウムイオン電池。
その反面、ため込んだエネルギーが大きいので、それが危険性に繋がってるわけです。
使われている素材そのものが、水や空気と反応しやすいリチウムが使われております。
高温の状況下に長時間置いておくと発火する危険性があるんです…怖いですよね。
充電をしっぱなしにすることで発熱、最悪の場合発火に至ることもあります。
寝る前とかさしっぱなしで充電されてる方って多いとは思います。
これ聞くとできないですよね…。
かといって、寝る前までiPhoneを使われていると充電しないと朝起きた時に1日持たないという場合が一番嫌なので、やはり寝る前に充電さしっぱなしで寝ちゃうわけです。
iPhone7は防水加工となっているので、水の中では適切な動作や放電、放熱ができない可能性もあります。
性能を過信し過ぎると思わぬ事故に至る可能性がありますので注意ですよ！
iPhone7の防水加工も過信しすぎると水没する可能性もありますので、最新の注意が必要ですね！

iPhoneで起きた暴発事故がありました。
2013年に発売されたiPhone5cのバッテリーが爆発。
14歳の女の子が重度の火傷を負うという事件がありました。
なんで爆発したの？と思われる方が多いと思います。
原因はズボンのポケットに入れていて、そのまま端末の上に座ってしまったこと。
これiPhoneに限らず他のスマホでもあり得るんです。
バッテリーは衝撃や圧力に弱いので、全てのスマフォで起こり得る事故なんです！

気づかずに座ってしまったパターンって結構あると思います。
iPhone6/6Plusだとフレームが曲がってしまったりという場合もあるので気を付けてください！

メリットがあればデメリットもある。
このデメリット部分があってもこのリチウムイオン電池はとてもありがたい存在でもあります。
使い方には注意してやっていきたいですね。