iPhoneのバッテリー交換の作業工程!【バッテリーの豆知識もご紹介】

[公開日:2018/02/11]

こんにちわ。

ダイワンテレコム池袋東口店でございます。

 

 今回のブログでは当店で実際に行われているiPhone修理過程をご紹介したいと思います。

本日の修理は【iPhone 6s / バッテリー交換】です。

 

【iPhone 6s / バッテリー交換】

 「フル充電をしても半日で電池残量が10%まで下がってしまうのでバッテリー交換をお願いします」とのことでの交換依頼でした。iPhoneに採用されている”リチウムイオンバッテリー”は2~3年が寿命と言われており、バッテリー交換は2年目を境に検討するのが一般的です。iPhone 6sは2015年9月の発売から今年で3年目を迎えますが、丁度交換時期でもあるため、普段の使用で支障をきたす場合には早めのバッテリー交換を当店では強く勧めております。

 

では、さっそくバッテリー交換を始めましょう!

 

iPhoneの分解

 iPhoneを分解するにはフロントパネルと本体を外す必要があります。まず始めにLightningコネクタ両サイドに固定されている「星ネジ」を専用ドライバーを使用して外します。本体とパネルを固定する重要なネジですので、欠品などがある場合には早急にお近くの修理店で固定してもらいましょう。

 星ネジを外しましたら、次はヘラを使用して本体とパネルの間に隙間をつくります。iPhone 6s以降のモデルはこの隙間に強力な両面シールが貼られているため、ヘラを入れるだけでも一苦労・・・。なので、パネル周囲にヒートガンを軽く当てて粘着を弱めてからヘラを入れていきます。パネル周囲にヘラを通したらパネルを開けることができるようになります。この両面テープは元に戻す際に同じ品質の両面テープを貼り、しっかりパネルを固定する必要があるので、貼り付けた際に凹凸がないよう残りのテープは取り除きます。

 次に赤い丸のプレートを外します。

 プレートを外すと「パネルと本体を繋ぐコネクタ」「バッテリーコネクタ」が確認できますが、これらのコネクタは分解する上で必ず外す必要があります。外す際はロジックボード(基盤)のコネクタ受け口に傷をつけてしまわないよう注意しなければいけません。まずは、バッテリーコネクタから外していきましょう。

 コネクタを外す際はプラスチック製のヘラを使用します。バッテリーコネクタは非常に小さいため外し方にも工夫が必要です。無理やりグイッと押し上げてしまうとコネクタが剥がれてしまうだけでなく、バッテリーの発火に繋がる可能性もあるため、力加減・ヘラを当てる箇所などには細心の注意が必要です。

 次にパネルのコネクタを外します。こちらもバッテリーコネクタと同様にプラスチック製のヘラを使用しコネクタを傷つけてしまわないようゆっくり外していきます。これでパネルを外せるようになるので、次はバッテリーを外す工程に移りたいと思います。

バッテリー交換

 バッテリー底面には強力な両面テープが貼られており、しっかりとフレームに固定されています。バッテリーを交換するにはこの両面テープを剥がす必要があります。

 テープを剥がすには写真の赤い丸で囲われた箇所にある両面テープ端の部分を引っ張ります。

 まずはバッテリーに貼り付いている端のシールを剥がし、指でつまめるくらいの大きさまで軽く伸ばします。

 次はバッテリーの側面に沿ってゆっくり引っ張り、バッテリーの中央辺りまで剥がせたら真っ直ぐに引っ張りシールを剥がします。簡単な作業に見えるかと思いますが、このテープは非常に切れやすく、切れ端がバッテリー底面に入り込んでしまうと取り出すのが非常に困難になってしまいます。泣

 両面テープを剥がせば、このようにバッテリーを外すことができるようになります。あとは交換用のバッテリーとパネルを取り付けて元の状態に戻します。

 

最後に電源を投入し、バッテリー交換は完了です。

【修理時間:15分程度

【修理料金:5,780円(税別)

 

 

バッテリーの豆知識

 iPhoneのバッテリーには”リチウムイオンバッテリー”が採用されていますが、その寿命は2~3年と言われており、3年目以降は「突然電源が入らなくなる」「フル充電をしても数分で10%まで下がってしまう」というような症状に陥ってしまうことがあります。リチウムイオンバッテリーは充電の回数が500回を繰り返すと劣化が促進すると言われていますが、これはフル充電サイクルを1回としたカウントを意味しています。例えば、20%から80%まで充電した場合、その蓄電量は60%になるので1回のカウントに含まれません。しかし、そこからの再度充電で残り40%の蓄電を加えることで100%(フル充電)に達し、その時点で一回のカウントに含まれます。ですので、小まめに充電をしたからといって劣化が促進することはなく、あくまでもフル充電サイクルがカウントに影響するため普段の使用では然程気にする必要はありません。

 

 バッテリーの寿命とは、本来のバッテリー容量が低下することを意味しています。その年数は正しい使い方でサイクルを繰り返した場合、500回を超えるのが1年〜2年と言われており、以降は最大容量が徐々に低下していきます。ですので「充電をしながら操作」「」などに気をつけてさえいればバッテリーの劣化が急激に促進することはないので、充電方法に気を配る必要もありません。しかし、iPhoneを5年以上使用し続けた場合、バッテリーではなく内部パーツの経年劣化による故障が懸念されるので、突然データが消失してしまわないよう定期的なデータバックを徹底しましょう。

人気ブログ

新着ブログ

機種一覧

店舗一覧