(iPhone)バッテリー | 金沢店
リチウムイオンバッテリーのメリット、デメリット
iPhoneで使用されているバッテリーは、リチウムイオンバッテリーです。前世代の充電池であるニッケル水素バッテリーと比較して、非常に軽く、充放電効率、瞬間電力の高さはケタ違いです。その性能差は、リチウムイオンバッテリー開発者がノーベル化学賞を受賞したほどです。
しかし、リチウムイオンバッテリーにもデメリットがあります。
発熱で膨張&発火する危険物
エネルギー密度が高く、高効率なので小さな素体に大容量の電力を蓄える事ができますが、酸素(水に含まれる酸素も同様)に反応して燃える性質を持っています。安全対策をして各メーカーが組み込みをしていますが、取り扱いには注意が必要です。
この危険な性質のため、発熱・発火した携帯端末に水をかけることは非常に危険です。大量の水でなら発熱よりも冷却効果の方が高まり、発熱が抑えられるため、消化が可能です。
衝撃に弱い
強い衝撃が加わって、携帯端末が変形して電極がショートしてしまうと、リチウムイオンバッテリーは内部の酸素と反応して膨張・発熱・発火する恐れがあります。
暑さ&寒さに弱い
携帯端末に使用されているリチウムイオンバッテリーの使用条件温度は以下の通りです。
最も理想的な使用温度範囲は 「 16~25℃ 」
使用推奨温度範囲範囲は 「 0~35℃ 」
理想的な使用温度範囲から抜けると、ガクンと性能が落ち、さらに電池寿命が低下にもつながります。
携帯端末内は、ゲーム・録画などの高消費電力アプリを使用し続けると高温になりがちです。
突然性能がガタ落ちする
リチウムイオンバッテリーは、高い充放電効率を長く維持できますが、その一方で 「 寿命が近づくと突然性能がガタ落ちする特性 」 を持っています。
使用期間が長くなると、経年劣化により 「 バッテリーの減りが早くなったなぁ 」 と感じるものですが、この段階ではまだ大きな問題はありません。
問題は、「 バッテリー残量がゼロ近くでもないのに、突然電源が落ちた時 」 です。
これが起こると、危険信号です。
「 バッテリー残量20% 」で突然電源が落ちたとします。
「 あれ? 」 と思って、充電してみるとすぐに電源が入りますが
「 バッテリー残量20% 」で電源が立ち上がります。
バッテリーが 「 20%ぶんだけ欠落 」 しているような挙動をします。
このまま使用を続けていくと…
「 バッテリー残量40% 」 で突然電源が落ちる
「 バッテリー残量60% 」 で突然電源が落ちる
「 バッテリー残量80% 」 で突然電源が落ちる
「 バッテリー残量100% 」 で突然電源が落ちる(充電していないと電源が落ちる)
というようにどんどんバッテリーの劣化が進んでいきます。
最終的には…
「 いくら充電しても起動しない状態 」 になります。
これは バッテリーが完全に機能しなくなった状態 です。
兆候が現れたらバッテリー交換を
先に書いたように
リチウムイオンバッテリーは、「 寿命が近づくと突然性能がガタ落ち 」 します。
「 突然電源が落ちた時 」 が寿命が近づいた兆候です。
バッテリーが劣化するスピードも早くなっていきます。
「 突然電源が落ちた 」 という事があるのでしたら
早めのバッテリー交換をオススメいたします。
バッテリー交換 作業時間は20~30分程度
機種や、お店の込み具合によって多少変わりますが
ダイワンテレコム金沢店での バッテリー交換作業時間は 20~30分程度 です。
お気軽にご相談、ご依頼くださいませ!
source:2019ノーベル化学賞 吉野彰さん受賞
source:リチウムイオンバッテリーの扱い
source:リチウムイオン電池の使用条件
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