なぜiPhoneの画面はガラスを採用しているのか

[公開日:2017/10/15]

 

 

こんにちわ!

iPhone修理専門店

ダイワンテレコム大宮店

修理スタッフのYKです。

 

 10月中旬になりましたが、急に寒くなってきましたね。先週は気温が29度まで上がり、その翌日には18度に下がったりと寒暖の差が激しく、体調を崩しやすい一週間だったと思います。これから11月に向けて徐々に気温が下がるようなので、みなさん風邪を引かないように気をつけましょう!

 

 さて、本日のブログではお客様から多く寄せられている「なぜiPhoneの画面はガラスなのか」という質問についてご説明していきたいと思います。

 

 まず最初に、iPhoneの表面のガラスは頑丈な”強化ガラス”が採用されています。強化ガラスは傷がつきにくい特徴があり、ポケットにしまったり、カバンの中から取り出す時など、普段の使用で傷がつくことはほとんどありません。

 

ではなぜ傷がつきにくいのか。その秘密は、米コーニング社が開発した化学強化ガラス「ゴリラガラス」にあります。

 

ゴリラガラスとは?

 ゴリラガラスは、アルカリアルミノ珪酸塩ガラスを主な素材とし、原料を組成の工夫と形成方法を取り入れ、一般的なガラスよりも剛性があり、強度の高いガラスを実現、iPhone4から現在のモデルに至るまで長きに渡ってiPhoneで採用されています。ゴリラガラスは改良を重ね、ゴリラガラス2、ゴリラガラス3、ゴリラガラス4へと進化し、高い透明度と強度を強化しており、その頑丈さはプラスチックの数十倍と言われています。iPhoneだけではなく、Androidのスマートフォン、タブレットでもゴリラガラスは採用され、2010年には世界の携帯端末のうち約20%、約2億台に採用されていると言われています。

 

ゴリラガラスは割れないの?

 傷がつきにくい素材ではありますが、落下などの衝撃を加えるとやはり割れてしまうようです。これはガラスということもあり、「割れ」を回避するのは難しいのかもしれません。しかし、ゴリラガラスは衝撃を吸収する働きがあるので、落下の衝撃で本体内部に加わる負荷をカットしてくれます。2016年11月頃に発売されたゴリラガラス4では、ゴリラガラス3の約2倍の強度(割れにくさ)を持っていると言われており、最新のタフネススマホに採用される予定です。

 

iPhoneの表面がプラスチックだったら

 

 もし、iPhoneの表面ガラスが強化ガラスではなく、プラスチックだったらどうなるのか。これは個人的な予想ですが、プラスチックを採用することで、故障のリスクが非常に高くなるかと思われます。ガラスのように、破片が飛び散るということはなくなると思いますが、その分強度がなくなってしまうため、落下の衝撃を吸収し本体内部のロジックボード(基盤)に負荷が加わってしまい、画面割れよりも深刻な”本体自体が故障”してしまうことが考えられます。また、傷もつきやすくなり、耐熱性能もなくなってしまうので、iPhoneから発する熱でパネルが変形してしまうことも…。 

 

 

 iPhoneは丈夫で安全なモバイルデバイスであるためには、やはりガラスを採用することが一番良いのかもしれません。ガラスと聞くと、どうしても「割れる」というイメージが強いかと思いますが、実はiPhone内部の重要パーツから衝撃から守ってくれる素材です。iPhoneだけではなく、Androidのスマートフォンでもこのゴリラガラスを採用している端末が増えており、これからも携帯端末では長きに渡って採用され続けると思います。

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