iPhone7の液晶交換を解説!!直るモノと直らないモノの違いとは!?

[公開日:2018/02/19]
筆者: 渋谷店

ここ最近、当店へのご依頼が急増中のiPhone7修理。発売からある程度経ち、なおかつ最新機種が登場してしばらく経ちましたので、機種変更前に端末を直して下取りサービスに使う・・そんなお客様が多く見られます。購入前に見た目さえ綺麗になってしまえば、それなりに下取り価格が付いて次の端末を買う際に有利に働きますし、【修理料金<下取り価格】となるケースが圧倒的に多いので、たくさんの方がトライしているようです。

「もうすぐ変えるし・・直さないで良いか」ではなく「変えるから直して下取り出そう」ですよ!機種変更の前に、ぜひ一度修理価格などお問い合わせ下さいね。きっと安くて驚くと思います。

 

iPhone7の液晶不良

今回持ち込みいただいたのはこちらのiPhone7です。

結構すごい割れっぷりですよね。ちょっとびっくりしちゃいました。iPhone7ですよ?なかなかここまで派手に・がっちり割れてる端末見ないですよ。毎日毎日修理たくさんしていますが、それでも(おぉ・・!!)って思ってしまうレベルです。もちろんここまで割れてますから、液晶を点けても問題ありますよね。

修理屋さんとして一番気になったのが「ホームボタンまわり」です。iPhone6SからiPhone7へのアップグレードで一番大きく変化したのがここで、物理ボタンとしての機能は全くなく、完全なセンサーボタンとなりました。そのため、ケーブル部分が広くなており、そしてICチップがそのケーブル部分に付いているためにとても傷みやすいです。まさに修理屋泣かせな部位と言えます。実際、使えていたのに使えなくなった・・とお客様に主張されることもありますが、傷んでいたり損傷していたりガラスが突き刺さっていたり・・そんなパーツを新しい液晶パネルに移植しなければいけないのですから頭が痛い問題です。当店では熱とアルコールを使って極限までホームボタンにかかる負担・衝撃を0(ゼロ)に近づけています。長々と説明してしまいましたが、今回の端末、こんな状態でした。

いやぁ・・・バッキバキですね。。凄い状態です。触るのこわいレベルです。これで問題なく使えているの、逆に驚きですホント。凄い状態ですね~とも言えずに涼しい顔していましたが結構衝撃的でした。

 

端末を開ける

さて、それでは端末を開けます。明らかにボロボロな状態なので、いつも以上に慎重に開いていきます。内部には埃(ほこり)やガラスの破片がたくさん入っていました。まぁ、予想通りではあるんですが。

 

写真では少し分かりずらいかもしれません。

もう少し近くで確認してみると、バッテリー表面に白い点々があるのが分かります。これ、実はガラスの破片です。触って取ろうとすると、突き刺さっていて取れないです。この場合、発熱したりバッテリーの持ちが極端に悪くなったりします。このまま使用するのはなかなか危ないので、お客様には作業後に交換を勧めることがあります。

本当はここまで症状が進む前にもってきてほしいところです。悪化の一途を辿るので。修理はぜひお早めに!

 

移植部品を全部取り外す

フロントパネル側についている部品たちは全部外して新しいフロントパネルに移植していきます。これが移植を必要とするパーツたちです。

ホームボタンもとりあえずは損傷等は見受けられませんでした。正直、本当に精密部品なので、目で見て分からないような傷などでダメになっていることもあるので、この段階ではあまり確かなことは言えません。ただただ、(無事でいてくれよ)と祈りながら作業をするのみです。

移植が進んでいきます。ネジは一カ所を閉めすぎると歪んでついてしまうので、すべてのネジが付いてから「マジ締め」をして、歪まないように作業します。また、ネジの位置も入れ替わってしまうと伝導率が変わったりしてしまうので、元の位置に間違いなく取り付けられるように気を付ける必要があります。ほかにもたくさん話したくなってしまうことはあるんですけど、長くなくってしまうのでこれ位に。

 

液晶と基盤の接続部

液晶(フロントパネル)と基盤の接続部をつなぎます。ここに埃(ほこり)があったり、ガラスが入っていたりすると接続部を破損してしまう恐れもあるので接続前にしっかりとクリーニングしてから。

①がフロントパネル側の接続部、②が基盤側です。ここの接触不良でも液晶不良やタッチ不良が起こり得ますので、一番気を遣う部分です。コツというか、感覚というか・・やはり経験がものをいう部分でもあるので、経験値が多いほうが安定して上手です。

 

修理完了!端末の様子は・・

接続が終わったらあとはねじ止めをして閉じます。この起動させる瞬間は今でも多少ドキドキしますね。大丈夫かな~、無事であってくれよ~と思いながら待ちます。

液晶表示・タッチ操作、各種ボタンやセンサー関係もすべて問題なく動作確認できました。一番懸念していたホームボタンについても問題なし!完全復活といえる状態でした。よしよし。

今回の修理については作業時間40分程度でしたが、端末の状態次第で追加の工程があったりするので多少前後します。パネル交換は基本的に1時間くらいで考えておいて欲しいです。その分、他の修理店ではやらないような部分も綺麗にしたり削ったりして返しますので。

 

 

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