水没修理の内容(内側)を少しご紹介します

[公開日:2020/07/15]
筆者: 渋谷店

iPhone修理のダイワンテレコム渋谷店です。

 

この夏になると、水没の修理が多くなります。

 

iPhoneが水没すると、すぐに使えなくなることもあれば、しばらくのあいだ何ごともなく使用できることもあります。しかし、しばらく時間が経過すると、徐々に液晶操作ができなくなったり、最終的には電源が入らなくなります。

 

 

iPhoneの水没修理の流れ

今回は6Sの水没修理をした際の画像を用いてどんな作業をするのか、解説します。

まずは端末を開けます。

 

開ける前は特に異常の見えない状態ですが、

実際に開けてみると錆(サビ)、腐食箇所や残っている水分が見えてきます。

 

今回の端末は海水。

白くなってしまっている箇所は「塩」です。

状況を聞くと水没して3日が経過しています。

また、乾燥処置を施してあるとのことでしたが目視で確認できる水分もありました。

 

これはなかなか酷いですね・・。

 

解体その①フロントパネル側

 

液晶の端子は基盤と直接接続されていますが

 

ここは「腐食」「塩」ともに要注意。

 

端子を取り外す際には最新の注意が必要です。

 

当社ではアルコールをふんだんに使い、湿らせ、腐食をなるべく分解させてからおこないます。

 

それでも最悪端子が取れてしまうことも考えられます。

また、フロントパネルとヒートシンクプレート(鉄板)の間には水分や不純物が残っている可能性が高いです。

 

めんどくさがらずにバラバラにする。部品は一つづつクリーニングもしっかりと。

ここの手間が最後の組み立て後に大きく結果を左右する場合もあります。

 

少しずつ、丁寧に(心を込めて・・)作業します。(直れ直れ直れ直れ直れ直れ直れ・・

解体その②基盤側

 

さて画面が分解できたら基盤を取り外すべく、本体側の部品を解体していきます。

 

実際にネジは複数種類ありますが、各々に意味がしっかりありますので、

似ていても付ける場所が変わらないよう(元の位置に戻せるよう)にしっかりと管理します。

 

また、いたるところに腐食や不純物がある為、

これらをクリーニングする(取り除く)ことに全神経を注ぎます。

クリーニングは非常に大事ですが、パーツ一つ一つは非常に精密な作りになっています。壊してしまうことがないようにここでも細心の注意が必要です。

 

基盤をアルコール洗浄する

取り外した基盤をアルコール洗浄します。

基盤については鉄板で溶接されている箇所がありますので、クリーニングを直接おこなうことが出来ません。そのため、一定時間、アルコールに漬け込み腐食や錆取りをおこないます。

 

もちろん漬けすぎると悪影響がありますので、機種にもよりますが決まった時間、おこないます。

(大体30分くらいですかね)

 

その後、乾燥時間を置き、組み立て直します。

組み立てる際にも色々とありますが、そこは企業秘密とさせてください(汗)

 

乾燥時間ですが、水没乾燥には12時間程度を標準として設定しています。

少しお預かり時間が長くなってしまいますがこれは乾燥時間を延ばすことで、以前に比べ復旧率が格段に上がった為です。

 

水没したiPhoneは不具合が起こりやすい

水没修理はあくまで本体を完璧に修復できるものではありません。 

一度錆びてしまったり、腐食した基盤は今後も悪影響を及ぼす可能性があるのであくまで

 

「起動出来る状態」までの修理です。

 

データのバックアップなどは最優先でお願い致します

 

しかしそれでも起動しない時もあります。

もうどうしようもなく、それでもデータを取り出したい、という方にはiPhoneの基盤修理をご案内しております。

当店の基盤修理は専属の熟練スタッフがついており、かなり難しい状態でも復旧させてたきた実績がございます。

是非ダイワンテレコム渋谷店へご相談くださいませ!

この記事を書いた店舗情報

渋谷店

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