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リサーチ会社のIDC Japanは26日、2018年第3四半期の国内携帯電話・スマートフォンの出荷台数を発表しました。AppleのiPhoneは、9月に発売したiPhone XSシリーズの発表により、前年同期比27.5%増の353万台を記録しています。
IDC Japanの調査によると、2018年第3四半期(2018年7〜9月)の国内携帯電話出荷台数は745万台(前年同期比6.1%増)で、そのうちスマートフォンの出荷台数は732万台(前年同期比5.6%増)、従来型携帯電話の出荷台数は13万台でした。
なお、従来型携帯電話は機能に制限がかかった「キッズケータイ」を指し、「制限のない従来型携帯電話」は2018年第1四半期から出荷数0となっています。
2018年第3四半期における国内の携帯電話出荷台数を機種別で見ると、AppleのiPhoneが前年同期比27.5%増の353万台、Android系が前年同期比9.0%減の378万台となりました。
ベンダー別のシェアでは、トップがApple(47.4%)、次いでシャープ(11.9%)、富士通(10.0%)となっています。
iPhoneの出荷台数が大幅に伸びた理由に関しては、IDC Japanのアナリストである菅原氏が「本年はアップルの新機種が9月に発売されたこともあり、昨年を上回る出荷となった」とコメントしています。
昨年は10月にiPhone Xが発売されたため、2017年7〜9月は買い控えをしており、2018年第3四半期はその反動で対前年比パーセンテージが大きく上昇した可能性があります。
日本は世界的に見てもiOSのシェア率が高いと言われているように、今回の結果を見ても依然iPhone1強という図式は変わっていないことがわかります。
ただし、2018年第4四半期の結果はどうでしょうか。
期待されていた新iPhone、iPhone XSシリーズやiPhone XRは当初の予想よりも売れておらず、iPhone XRに関しては早くも大幅値引きが始まっています。
2017年の第4四半期はiPhone 8シリーズ、iPhone Xの売上が非常に好調だったため、苦戦している2018年第4四半期の数字は相当落ち込む可能性もあるでしょう。
Appleは新iPhoneの売上低迷を理由に、販売停止したiPhone Xの生産を再開するとの噂も出ています。この行動が吉と出るか凶と出るか、引き続き注視していきたいと思います。
source:IDC
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