BCNランキングは、日次集計データによる2018年12月19日のスマートフォン実売数ランキングを発表しました。それによると、iPhone 8やHuawei P20 liteなどを抑えて、iPhone 6s(Y!mobile)が第1位となりました。
BCNランキングによる12月19日のスマホ実売数TOP10は以下の通りです。
1位 iPhone 6s 32GB(Y!mobile)(アップル)
2位 iPhone 8 64GB(NTT docomo)(アップル)
3位 iPhone 8 64GB(au)(アップル)
4位 P20 lite ANE-LX2J(Huawei Technologies)
5位 iPhone 8 64GB(SoftBank)(アップル)
6位 iPhone X 64GB(NTT docomo)(アップル)
7位 iPhone XR 64GB(NTT docomo)(アップル)
8位 iPhone XR 64GB(au)(アップル)
9位 iPhone XR 64GB(SoftBank)(アップル)
10位 iPhone XR 128GB(au)(アップル)
TOP10のうち9台がiPhoneですが、中でも2015年発売のiPhone 6sが首位になった事は特筆に値します。
Y!mobile版iPhone 6sは、週間ランキングでも急上昇しており、12月10日~同16日までの統計でも、前週18位から全体の6位へとジャンプアップしています。
なぜ、このタイミングで発売から3年以上経過したiPhone 6sがランキング上位に食い込むほど売れているのでしょうか。
最も販売数が伸びている理由として考えやすいのは「価格」です。
とは言え、Y!mobileで購入する場合の価格は急激に安くなったわけではありません。
プランSの場合で分割月額1,080円、プランMで分割月額540円は確かに割安だとは思いますが、それでも3年間に発売のモデルを実売数トップに押し上げるほどの効果はないように思えます。
実は、これには12月20日から発売開始となったiPhone 7の存在が大きい様なのです。
つまり、12月19日というタイミングは、翌12月20日からiPhone 7の販売を控えておりすでに広く告知されている状況で、各所で旧端末の大幅値下げ、値引き販売が始まっているという事なのです。
SNSを探してみると過激なTweetが見つかります。
Y!mobile、iPhone7発売でiPhone6sを叩き売り!一括0円が量販店で始まる!! https://t.co/DYTrj7xrSW @skyblue_1985jpより
— Skyblue (@skyblue_1985jp) 2018年12月21日
ただ、こうした値引きが行われたとしても、果たして3年落ちの端末がここまで上位に食い込むだろうか…と考えた場合、やはり、iPhone 6sの素性の良さや、現在のiPhoneの状況が大きく影響していると考えられます。
Appleが考える現在のiPhoneのメインストリームはやはり「X」シリーズですが、スマホ1台10万円超は「高すぎる」と多くのユーザーが感じています。そこで人気を集めたのが、2017年発売の「8」でした。「8」はここ数週間ずっと実売数ランキングのTOP3を独占している人気ぶりです。
そこへiPhone 7がY!mobile・UQmobile等から発売となった訳ですが、実は「6s」は、外観は「8」「7」とほとんど違いがなくパッと見た目には区別が付かない上、「防水」「Apple Pay」「ワイヤレス充電」が不要と言う事であれば「6s」でも機能の不足はありません。
そんな事を考え併せると、「X」は買えない、買いたくない→「8」でいいや→サブブランドから7が安く出る→「7」でいいや→「6s」が特価→「6s」でいいや…と考えたユーザーは少なくなかったのではないでしょうか。
現行iOS12では、旧端末の動作の改善にスポットを当てていますので、3年落ちのiPhone 6sでもパフォーマンスアップが期待でき、日々の使用ではiPhone 6sで必要十分な性能・機能を提供できるはずであり、この実売数の伸びは「不必要な高性能にお金を出さない」という、購入ユーザーの「賢さ」の表れと見る事ができそうです。
そうであるとするなら、今後は、UQmobileやBIGLOBEモバイルのiPhone 6sもランキング上位に顔を出してくるのかもしれません。
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