Android向けアンチウィルスソフトの約90%が不完全

[公開日:2019/04/05]
筆者: 渋谷店

AV-Comparatives(1)は、Google Playストアで配信されている、Android向けマルウェア(2)対策ソフト250件を対象に、実際にマルウェアを検出できるかどうかのテストを行いました。

 

2,000種類の最も一般的な「悪意のある」APKを使用し、各々のアンチウィルスソフトが幾つ検出できるかを、合計50万回以上に渡りテストした結果、2,000件すべてを検出したのは、僅かに23のアプリに過ぎませんでした。

 

逆に言えば、残りの約90%のソフトは不完全だと言う事になります。

 

具体的な、23100%検出アプリは以下の通りです。

 

 1.アンラブ

 2.アンティー

 3.アバスト

 4.AVG

 5.AVIRA

 6.Bitdefender

 7.ブルガード

 8.チリセキュリティ

 9.Emsisoft

 10.ESET

 11.ESTSoft

 12.エフセキュア

 13.Gデータ

 14.カスペルスキーラボ

 15.マカフィー

 16.PSafe

 17.ソフォス

 18.STOPzilla

 19.シマンテック

 20.テンセント

 21.トータルディフェンス

 22.トレンドマイクロ

 23.トラストウェーブ

 (順番はアルファベット順、成績順ではありません)

 

カペルスキー、マカフィー、シマンテック(ノートン・アンチウィルス)、トレンドマイクロ(ウィルスバスター)等の有名ソフトは、100%検出しているので、やはり信頼性の高さを立証した格好です。

 

しかし、Samsung97.7%、Google68.8%等、著名なソフトでも、100%検出できなかったものもありますので、名の通ったソフトであれば、どれでも良いという訳でもありません。

 

各テストケースは同じプロセスを使用して実施されています。

 

1.Chromeブラウザを開いて悪意のあるサンプルをダウンロードする

2.ファイルエクスプローラーアプリを使用してダウンロードしたAPKファイルを開く

3.悪意のあるアプリをインストールする

4.インストールしたアプリを実行する

 

 

 

2,000件のマルウェアの30%を検出してブロックできたのは80件で、テスト件数の32%に過ぎませんでした。

 

残りの68%のアンチウィルスソフトは、2,000件のマルウェアの30%も検出する事ができない、悪く言えば「ゴミアプリ」という事になります。

 

Android向けのアンチウィルスソフトが250種類もあること自体も驚きですが、その68%のソフトがウィルスを30%も検出できないというのは驚きです。

 

今すぐに、Androidを開いてどのアンチウィルスをインストールしているか確認してください。

 

残念ながら、100%検出のソフトでない場合には、早めの切換えをお勧めします。

 

1 AV-Comparatives=セキュリティソフトウェアがその期待に応えているかどうかを確認する体系的なテストを提供する独立した組織

 

2 マルウェア=ウィルスやワームを含む、不正・有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアの総称

 

3 APKAndroid application package)=アプリケーションをAndroidの形式にパッケージしたもの

 

source:AV-comparatives

Photo:Google

Photo:AV-comparatives

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