次期iPhoneの機密情報流出との戦い

こんにちはダイワンテレコム渋谷店のFujiでございます。Appleは時期iPhoneをはじめ、未発表の製品情報が流出しないようにセキュリティを高めている事で有名です。Appleが情報流出対策を強化したきっかけは、2013年にiPhone5cが数千台も中国の工場から盗み出されて事件でした。

未発表のiPhone5c数千台盗まれる

2013年、Appleの主要サプライヤーJabilの従業員が、数千台ものiPhone5cが中国の工場から盗み出すという普通に犯罪じゃないかと思わせる事件が起きました。

Appleが9月のイベントに向けて内密に準備していた、iPhone5cのカラフルな外観デザインは、公式発表前にインターネットに流出し、多くの人に知られてしまいました。

この情報流出は、当時のAppleサプライチェーン関係の情報流出では史上最悪の事件となりました。

この知り方はAppleも怒ると思いますが、Appleファンとしてもなんか嫌ですよね。

改めて見るとグリーン可愛いなぁ、、、。

豊富なカラーバリエーションなのでお子さんや女性にも人気がでました。

情報流出対策チームを編成

Appleはその後、中国のサプライチェーンから未発表製品流出を防ぐべく、New Product Security（NPS）と呼ばれるチームには、軍隊や諜報機関の出身者も採用されました。

NPSは、サプライヤーに全部品の在庫情報の報告、工場への監視カメラや金属探知機の設置、工場の現地査察などの対策を求める詳細なガイドラインを定めました。

工場への査察では、地下トンネルを掘って未発表製品を盗み出そうとした事件を未然に防ぐなどの成果もあげました。

しかし、対策常に順調だったわけでなく、iPhone用有機EL(OLED)ディスプレイを供給するSamsungが「製造技術の機密情報が盗まれる」と拒否するような抵抗にもあったそうです。

Apple自社であればどこまでもセキュリティー固められますが、サプライヤーとなると一筋縄ではいかない部分もでてくるのっでしょう。

CADデータを扱うコンピューター外部のネット禁止

Appleは、製品の物理的持ちだしだけでなく、ネットワーク経由でのデータ流出にもデータ流出にも神経をとがらせました。

CADデータを扱うコンピューターを外部のネットワークに接続せずに使うよう求めているほか、従業員によるスクリーンショット対策としてCAD画面には透かしが入れられています。

さらに、DropboxやEnterpriseの使用や、Appleとの連絡に外部のメールサービスを使うことも禁止しています。

近年では未発表製品の情報は減少し、Appleは去年NSPチームを縮小しまいました。

Jabilの違約金は約27億円

Appleはサプライヤーに対し、情報流出が起こった場合には捜査費用と違約金の支払いを求めています。

Jabilの場合、情報流出に対して違約金は約2,500万ドル（現在のレートで約27億円）と見られています。このほかJabilは、顔認証カメラや防犯カメラの設置、約600人の警備員の雇用の為に数百ドル（数億円）を費やしています。

かなりの費用をかけていますね、、、。悪いことはいつかバレて痛い目にあうんですよ、、、。

尚、Apple最大のサプライヤーであるFoxconnは、未発表情報の最大の流出元でもありますが、その影響力の大きさゆえに情報流出に対して違約金の対象となっていないみたいです。

こっちは許されてしまうのですね、、、。