夏はiPhoneの水難にご用心!iPhoneの水没の対処法と注意点

[公開日:2019/06/24]
筆者: 渋谷店

いつもご覧いただき誠にありがとうございます。

iPhone修理のダイワンテレコム渋谷店です。

夏は他の季節に比べて、水没事故が多発する季節です。

「いやいや水になんて落としてないし」

そう思われるかもしれませんが、意識しないうちに密かに水没してしまっているケースもあるので、海やトイレで「ドボン」と落としていなくても水没の可能性は皆無ではありません。

今回は、iPhoneの水没について解説してみたいと思います。

夏は水没事故が多発!iPhoneの水難に要注意!

夏は、海やプール、川に湖、暑い夏は何かと水辺に出かける機会が多くなり、それにつれて、うっかり水に落としてしまうという事故が多発します。

冷たい飲み物を手にする事も多い、必然的に飲料をiPhoneに溢してしまう事もすくなくありません。

さらに加えて、グラスの結露による「知らぬ間の水没」もかなりの頻度で発生します。

結露による水没とは、例えば、ビアガーデン。

1日働いた喉には、キンキンに冷えたビールが旨いですが、キンキンに冷えたビール程、グラスやジョッキに結露して水滴が大量に付きますが、この水滴が徐々にテーブルに溜って、気づいたらiPhoneが水溜りの中で水没していた…なんて事が本当に起こります。

iPhone 7以降では防水機能が搭載されましたので、水没による不調や故障はかなり減りましたが、iPhone6s以前のモデルを使用している方は、「知らぬ間水没」には充分注意が必要です。

水没かどうかの確認方法

歴代のiPhoneは、水没かどうかと簡単に判定できる確認方法があります。

いずれも、iPhoneのSIMトレーのスロットの中にインジケーター(LCI)があり、外側からでも視認可能です。

もし水没(=水や液体の侵入)があれば、インジケーターが赤く変色しています。

ちなみに、水没による不具合や故障はApple製品の1年限定保証の対象にならないため、故障の箇所によって修理費用がかかりますが、LCIは、製品の仕様で定めている動作湿度範囲内および動作温度範囲内の環境変化によって反応することはありませんので、LCIが赤化していたらアウトです。

ただし、「Apple Care+」の方は他の故障と同様に、2回までは保証範囲の修理をサービス料金のみで受ける事ができます。

機種 画面交換 その他修理
Apple Care+加入 全機種 3,400円 11,800円
iPhoneXS Max 37,400円 67,800円
iPhoneXS・iPhoneX 31,800円 62,400円
iPhoneXR 22,400円 45,400円
iPhone8 Plus・iPhone7 Plus 19,400円 45,400円
iPhone8・iPhone7 16,800円 39,800円
iPhone6s Plus 19,400円 37,400円
iPhone6s 16,800円 33,800円
iPhone6 Plus 16,800円 33,800円
iPhone6 14,800円 33,800円
iPhoneSE・iPhone5s・iPhone5c・iPhone5 14,800円 30,400円

特に「水没の修理」と言う事ではなく、水没を原因とする故障・不具合箇所の修理という事になり、Apple Care+に加入していない場合には、かなりの出費を覚悟しなければなりません。

iPhoneが水没した時の対処法~絶対にやってはいけない事

不本意にもiPhoneを水没させてしまった時には、いくつかの推奨される対処法と、逆にこれだけはやってはいけない対処法があります。

電源OFF、SIMカードを外して、SIM挿入口を下にして乾燥

iPhoneを水没させてしまったら、まずは電源をOFFにします。

電源がOFFになっている場合には、試しに電源を入れてみる…等、絶対にしないでOFFのままにします。

乾いたタオルなどで外部の水気をふき取り、SIMトレーを引き出してSIMカードを外します。

※ 出先などでSIMピンが手元にない場合には、クリップで代用できます。

メイク用の綿棒(先が細くとがっている)や、ティッシュで「こより」を作り、イヤホンジャックやSIMトレー口などから出てくる水分を吸い取ります。

SIMカードを紛失しないよう保管し、SIMトレーの挿入口を下にして乾燥させます。

乾燥の際には、乾燥材や米(湿気を良く吸収する)と一緒に密閉容器(袋)に入れて数日待ちます。

これだけはやっちゃダメ!なNG対応

逆に、これだけはやってはいけない!という対処法もあります。

〇ドライヤーの熱風をあてて乾燥を早める
これはNGです。風をあてる場合には常温の風をあてます。iPhoneに使用されている電子部品は熱に弱いものが多いので、乾燥が早まったとしても、別の不具合を引き起こす可能性があります。

〇iPhoneを振って水分を出す
これもNGです。iPhoneを振れば確かに内部の水がSIMトレー口から出てくる場合がありますが、出てくる途中に、まだ濡れていなかった部分まで濡らして被害を拡大する可能性があります。 まだ濡れていない部分は元々水が浸入しにくい部分だったのに、強く振る事で水を拡散させてしまう可能性があります。

〇電源が入るのでそのまま使う
絶対にNGです。電源が入るからといってそのまま利用した場合、いずれ電源が入らなくなった場合にはもう復旧のしようのないほどに、部品が腐食してしまう事があります。 また濡れた状態でバッテリーを使う事は非常に危険ですし、過大な電流が流れた場合、iPhone自体が普及できないダメージを負う場合があります。

素人判断せずにできるだけ早めに修理に出す

水没したiPhoneは、「乾燥させたら元に戻った」と思わせるような事があります。

電源も入り、動作も正常、画面も綺麗…。

でも、もしかするとそれが最後の正常動作かもしれません。

一旦濡れた部品は乾燥させても元には戻らないと考えるべきで、一旦、正常に戻ったようでも、腐食が進んで再び電源がOFFになった時には二度と電源が入らないと言う事例もありますので、素人判断せずに、できるだけ早く修理に出す必要があります。

Appleサポートだと高額な修理代金が請求される可能性

前述の通り、Apple正規修理プログラムを利用する場合の料金は、Apple Care+に加入していない場合には高額ですが、さらに、Appleサポートでは、ユーザーの要望以外の不具合・故障を発見した場合には、そちらも修理を行い、修理代金を本来の依頼内容に加算して請求となります。

例えば、水没によって生き起こされた不具合はもちろん全て修理されますが、水没前からあった画面割れ等も一緒に修理されてしまい、ユーザーの要望の箇所だけの修理ができません。

そのため、iPhoneの状況によっては、想定以上の修理代金が請求される場合がありますので注意が必要ですが、Apple Care+に加入している場合には、Apple正規サポートへ修理依頼される事をお勧めします。

なお、Apple正規修理を受けるためには事前の予約が必要です。

突然、飛び込みで持込んでも修理を受ける事はできません。

街の修理店での分解クリーニング+必要箇所の修理代金は

例えばダイワンテレコムに、水没iPhoneを持ち込んだ場合の「修復率」はどのぐらいだと思いますか?

過去の修理事例から導かれる「修復率」は、水没当日で80%程度、1週間以内で65%程、1か月経過で50%程度となっています。持ち込まれるのが早ければ早い程、修復できる確率は高いのは言うまでもありません。

実際の修理箇所や予算を決めるのは、持ち込まれた端末を分解してみないとわかりません。

一口に水没と言っても、例えば海水やジュースなどと単純な水道水では異なりますし、水没後の時間経過や腐食の進み具合など千差万別ですので、実際に分解して内部を確認してからしか判断できないのです。

もし、分解してみてほとんど腐食が進んでおらず、内部のクリーニングだけで問題ないと判断した場合には、内部クリーニング代+バッテリー交換費用のみのご請求となります。

一度水に濡れてしまったバッテリーは「発熱」や「発火」の危険性がございますので、安全の為、交換をさせていただきます。

腐食の影響により、部品の交換等が必要な場合には、お客様とご相談しながら修理箇所を決めて作業を進め、必要な部品代を別途ご請求となります。

また、分解・クリーニング・乾燥の作業を時間をかけて行いますので、お預かりの時間を数日頂戴する事となります。

 

過去の実績から勘案した機種ごとの水没修理のコストは、iPhone 5s/5c/5、6/6Plus、6s/6sPlusで2万円前後といった処です。iPhone 7以降は防水機能が備わっていますので修理対象にはなりにくいのですが、SIMトレーを開けたままの水没等であれば、防水端末でも水没する可能性もありますので、その辺りは実機を見てからとしか申し上げられません。

見積りがご予算に合わない場合には、修理キャンセルを承りますが、その場合でも分解・診断の費用として5,000円はご請求させて頂きます。

作業費は前金として受付時に頂戴する事となりますが、クリーニングや部品の交換を行っても水没の症状が改善せずに修理不可能と判断させて頂いた場合は、作業費を頂戴したままで本体のみをお返しさせて頂く事となります。

iPhoneが水没した時の対処法と注意点、まとめ

最近のスマートフォンは「防水」機能が当たり前になっていますので、水没修理を受ける端末は、それだけ長期間に渡って愛用されてきた大切な端末だと言えます。

ダイワンテレコムでは、そうしたお客さまの気持ちも汲みつつ、できるだけ早く、できるだけ安く、できるだけ納得のゆく修理を心がけています。

修理店ならではの「相談」がしやすい雰囲気もご支持頂いておりますので、まずは状況をお聞かせ頂いて、どういった修理方法をお望みかを含めご相談ください。

ダイワンテレコムへのiPhoneの持込みには原則、「予約」は不要で、お近くの店舗へダイレクトにお持ち頂いても結構ですし、事前にお電話で状況を伺って、概算をお見積りする事も可能です(分解してみてお電話での見積りでは不足するケースもある点はご了承ください)。

iPhoneで困ったら、お気軽にお声をおかけください。

 

この記事を書いた店舗情報

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