Appleが満を持してARヘッドセットを発売されるのではないかということが報じられています。
ヘッドセットと考えるとまず浮かぶのはVRという方は多いのではないでしょうか。今やゲーム用デバイスとして普及し、様々な種類が販売されているVR。持っているという方も、体験したことがあるという方も多くいらっしゃると思います。VR(Virtual Reality)は「仮想現実」と和訳され、視覚を覆う映像と立体的な音響でまるで仮想世界に身を置いたような体験ができる技術です。今ではゲームだけでなくVRを使った訓練なども行われており、いろいろな応用が考えられています。
それに対してARとはどんなものか、それを分かりやすくするには「ポケモンGO」を想像してもらうのが一番でしょう。普段歩いている道端や家の中にポケモンが立っている様子は、アプリを始めたばかりの人々にとっては特に「まるで本当にポケモンが存在しているようだ」と感動する技術であったと思います。
AR(Augmented Reality)とは和訳するならば「拡張現実」。仮想の空間に身を投じるVRとは違い、現実に情報を付加する形で拡張するものになります。上記のようなスマホアプリにおけるAR技術はそのグラフィックの質の高さからもわかるように向上してきています。しかしそれが「ARヘッドセット」となると話は変わってきます。視野の広さや動きの鋭敏性など求められる技術が格段に上がるヘッドセットとなると、未だ革新的なデバイスはなかなか出ていない現状があります。
AppleがARヘッドセットを開発している、という噂は以前から流れていました。確かにアイフォンの技術及びアイフォンとの連携のことを考えればAppleからARデバイスが販売されるのは時間の問題という感じがします。
そこで今回、2020年の4~6月の発売に向けた量産が今年末から開始されると報じられました。ソースはMing-Chi Kuo氏(Appleのインサイダー情報で知られるアナリスト)による最新研究レポートです。氏は既にAppleがARヘッドセットを開発していることを報じていましたが、その時は4~6月を量産の目途にしていたため、予定が早まった形になります。
Kuo氏のレポート以外にも様々な情報が飛び交っていたARヘッドセットですが、やはり気になるのはその機能ですよね。現段階の予測では、AppleのARヘッドセットは基本的にディスプレイ機能だけが搭載されるそうです。それがアイフォンによるコンピューティング等の各機能と連携する事で拡張現実が実現できる形です。こうすることでARヘッドセット単体では難しかったスマートなデザインができるのだと思われます。また連携されるアイフォンに求められる機能が多くなるという事なので、最新のiPhone11のバッテリーの持ちの長さや機能性の高さの本領発揮と言ったところでしょうか。逆にiPhoneXシリーズより前のモデルのアイフォンでも不便なく使えるかどうかも気になりますね。
近未来を描くSF映画などでは、普通のサングラスに見えるデバイスに情報が映り、使用者の声で操作できるものが超ハイテク技術として使われています。しかしそれらが現実のものとなり、私たちの手元にあるのが普通になる時代はもうすぐそこまで来ているのかもしれません。
source:engadget日本版
Photo:MacRumors
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