こんにちは。アイフォン修理のダイワンテレコム渋谷店です。
アイフォンにとって強敵とはなんでしょうか。ガラス割れ、発熱、システムエラーなど色々と上げられるとは思いますが、やはり怖いのは「水没」です。特に海水など不純物が含まれた水分が侵入してしまうとすぐに不具合が生じ、復旧は難しいものになります。
AppleはiPhone7以降から耐水性能を謳ってきましたが、それでもこれまでの機種は「水に強い」とは言い切れませんでした。勢いよく水中に落としてしまったり、それこそ海水に晒してしまうと高確率で水没の症状が出てしまいます。ですから海水にしばらく浸すなどしたらほぼ確実に壊れてしまうでしょう。
そんな中、新しく発売されているiPhone11シリーズの売りの一つは「高い耐水性能」。CMを見たことがある方も多いのではないでしょうか。耐水性能、防沫性能を示す等級はIP68となっており、これはiPhoneX・XRから一段階上がった耐水性を持つことを示します。さらに具体的な数値として、iPhone11は最大水深2メートルで最大30分間の耐水性能を持ち、iPhone11 Pro・iPhone11 Pro Maxに至ってはその倍の水深にも耐えると言われています。
iPhone11 Proが耐えられる最大水深とされている水深4メートルに二つの端末を30分間沈め続けます。
30分後引き上げたアイフォンを柔らかい布で拭き、操作したところどちらも正常に動作し、カメラにおいては浸水はありませんでした。ただスピーカーに水の侵入があるようで多少の音割れが起きている状態です・
ではさらに倍の8メートル沈めてみましょう。同じく30分間水深8メートルの地点で放置します。
引き上げたところ、実験1と同様問題なく動作し、カメラへの水の侵入もありませんでした。ただスピーカーに関しては4メートルの時からさらに音が小さくなっていました。
ここからさらに4メートル深く沈めてみます。水中では10メートルごとに1気圧増えますから、アイフォンには相当の負荷がかかっているはずです。同様に30分間放置します。
こちらも引き上げて水分を拭き取ると正常な動作が確認されました。スピーカーの音割れ以外の機能に問題はなく、ひとまず水深12メートルに耐え抜いたことがわかります。
海水に沈めたiPhone11とiPhone11 Proを真水で洗ってから72時間かけて乾燥させ、再び電源を入れて動作確認を行います。
スクリーン、ボタン、カメラ等の機能は正常に動作し、スピーカーに関しても乾燥によって性能の回復が見られました。充電も問題なくできており、これまでのシリーズと比べると一線を画す防水性能がこの実験を通して示されました。
とはいえ、これで大手を振ってアイフォンを水中で使えるということではありません。水の中に沈む勢いによっても水の侵入具合は変わってきますし、水没で一番怖いのは時間経過です。水に落ちた直後は普通に使えて安心していたのにしばらくしたら突然起動しなくなった、なんて事例は多くあり、これは分解してみると水に晒された部分が錆びていたり、洗浄しきれない奥の部分まで水が侵入していたりすることがわかります。
Appleでも水没の症状は保証の対象外となっていますから、できる限り水には触れないように使用するというこれまでのアイフォンのスタンスは継続するべきということですね。
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