iPhoneの価格高騰も1台あたりの利益率は年々縮小

[公開日:2018/11/25]
筆者: 新宿本店

iPhone修理のダイワンテレコム新宿本店でございます。

iPhoneの価格は年々高騰し、最新モデルではついに1,000ドルにまで至りましたが、一方、iPhoneがAppleにもたらす利益は年々縮小していると、米メディア「The Information」が報告しています。

これまでAppleがiPhone事業から得た利益は莫大なもので、それはもはや伝説的と言えます。カナダ最大の投資ディーラーであるCanaccord Genuityによれば、世界においてiPhoneの出荷数は全体の20%に過ぎないにも関わらず、利益においては、市場の全体の87%を占めています。

 

iPhoneが高性能になるにつれて減少する利益率

The Informationが公開したデータによれば、Appleが最初に世に送りだした初代iPhoneから、最新iPhone XSまでの歴代iPhoneの利益率は、初期のモデルをピークに緩やかな減少傾向にあります。

 

グラフの薄桃はBill of materials=部品代、灰色はRetail cost=端末価格、赤線はProfit margin=利益率を表し、赤線グラフのピークは、2009年のiPhone3GSとなっており、新しいモデルほど利益率が減少傾向にある事が分かります。2016年のiPhoneSEは、低価格を売りにしたモデルだったため極端に利益率が低くなっていますが、これはAppleも想定内だったと容易に想像できますが、それ以外の機種ではじわじわと利益率を下げ続けています。

また、薄桃のグラフを見ると、2014年のiPhone6、2015年のiPhone6sで上昇した部品代は、iPhone5sの筐体を利用したiPhone SEを除けば、その後下降する事なくじわじわと上昇を続け、2017年のiPhone X、2018年の iPhone XSで跳ね上がっており、高性能・高機能モデル程部品代が上昇している事がわかります。

一方、灰色グラフでは、iPhone X及びiPhone XSの販売価格が頭抜けて高額であることが一目瞭然ですが、ここまで端末価格を上げても部品代の占める割合が大きく、利益率が改善できていない事が見て取れます。

ただ、利益率は減少しているものの、一方では1台のiPhoneから得られる利益額は増加しており、Appleが手ごろな価格の端末を数多く販売するスタイルから、高額モデルを小量売るスタイルへ移行している事が分かります。Appleは、四半期ごと、機種ごとの販売数を公開しない事を公表していますが、それも、数を売る事を重視しなくなっている事の表れと見る事ができそうです。

 

Apple のCFO(最高財務責任者)であるLuca Maestri氏は、Appleが今後、四半期ごとの販売数を公開しない事について、「90日間(四半期)の販売台数が必ずしも事業の強さの指標とはなりえない」と語り、暗に販売台数ではない部分で利益を上げてゆくことを示唆しています。 

source:The Information

source:iPhoneマニア

source:engadget

Photo:PhoneArena

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