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今年発表されたAppleの新製品の中でも特に目玉となっているMacBook Airの新作が今月11月7日に発売されました。
約8年間アップデートがないまま、去年ついに生産終了してしまったMacBook Airですが、突如AppleのSpecial Eventで発表され、その1週間後に新しくなったMacBook Airがリリースされました。MacBook Proがスリム化・軽量化の路線に移行したため、同系統にあたるMacBook Airシリーズはもう開発されていないという噂が主流だった中、突然のリリースで世界中が驚き、そして喜びました。この記事ではMacBook Air 2018の詳細なスペックと特徴を解説し、その魅力を紹介します。
•13.3インチ Retina ディスプレイ(高解像度 400万ピクセル)
•Touch ID:指紋認証セキュアシステム
•Apple T2 Securityチップ
•環境光センサー組込独立型 LED バックライトキー
•第3世代バタフライ構造キーボード
•20%拡大した感圧タッチトラックパッド(Multi-Touchジェスチャー対応)
•搭載メモリ最大 16GB
•最大容量 1.5TB の SSD ストレージ
•第8世代 Intel Core i5 プロセッサ
•最大12時間稼働するバッテリー容量
•超高速 最大40Gb/s データ転送能力の Thunderbolt 3
•USB-C 対応の Thunderbolt 3 ユニバーサルポート
•従来モデルの2倍の低音と、より広いレンジの新スピーカーシステム
•薄さ 15.6 mm、重量 1.25 kg 新設計アルミ筐体
•強度と耐久性に優れた6000シリーズアルミ素材
•100%再生アルミニウムの筐体
わかりやすいように、旧型のMacBook Airと比較します。
赤字の部分は優れている点、青字は劣っている点です。
MacBook Air 2018 | 旧型 | |
ディスプレイ | 13.3インチ Retinaディスプレイ IPSテクノロジー搭載13.3インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ、2,560 x 1,600ピクセル標準解像度、227ppi、数百万色以上対応 |
13.3インチ ワイドスクリーンディスプレイ 13.3インチ(対角)LEDバックライトクリアワイドスクリーンディスプレイ、数百万色以上対応 |
CPU | 1.6GHzデュアルコア第8世代Intel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.6GHz) | 1.8GHzデュアルコア第5世代Intel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大2.9GHz) / 2.2GHzデュアルコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.2GHz) |
GPU | Intel UHD Graphics 617 | Intel HD Graphics 6000 |
RAM | 8GB 2,133MHz LPDDR3メモリ / 16GB 2,133MHz LPDDR3メモリ |
8GB 2,133MHz LPDDR3メモリ |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1.5TB SSD | 128GB / 256GB / 512GB SSD |
カラー | ゴールド / シルバー / スペースグレイ | シルバー |
ワイヤレス | 802.11ac Wi-Fiワイヤレスネットワーク接続、IEEE 802.11a/b/g/nに対応 Bluetooth 4.2ワイヤレステクノロジー |
802.11ac Wi-Fiワイヤレスネットワーク接続、IEEE 802.11a/b/g/nに対応 Bluetooth 4.0ワイヤレステクノロジー |
バッテリーと電源 | 最大12時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大13時間のiTunesムービー再生 最大30日のスタンバイ時間 50.3Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 30W USB-C電源アダプタ、USB-C電源ポート |
最大12時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大12時間のiTunesムービー再生 最大30日のスタンバイ時間 54Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 45W MagSafe 2電源アダプタ(ケーブル巻き取り機能付き)、MagSafe 2電源ポート |
大きさ | 30.41 × 21.24 × 1.56 (cm) | 32.5 × 22.7 × 1.7 (cm) |
重量 | 1.25 kg | 1.35 kg |
オーディオ | ステレオスピーカー 3つのマイクロフォン 3.5mmヘッドフォンジャック |
ステレオスピーカー デュアルマイクロフォン 3.5mmヘッドフォンジャック |
ビデオ | 本体ディスプレイで標準解像度(数百万色以上対応)と以下を同時サポート: 1台の外部ディスプレイで5,120 x 2,880ピクセル解像度、最大60Hzに対応 最大2台の外部ディスプレイで4,096 x 2,304ピクセル解像度、最大60Hzに対応 Thunderbolt 3デジタルビデオ出力 USB-C経由でDisplayPort出力に標準対応 アダプタ(別売り)を使用したVGA、HDMI、Thunderbolt 2出力に対応 |
本体ディスプレイで標準解像度、60Hzの外部ディスプレイで最大3,840 x 2,160ピクセル解像度を同時サポート(数百万色以上対応) Thunderboltデジタルビデオ出力 Mini DisplayPort出力に標準対応 アダプタ(別売り)を使用したVGA、HDMI、DVI、デュアルリンクDVI出力に対応 |
セキュア認証 | Touch IDセンサー内蔵 | - |
価格 | ¥134,800 (税別) ~ | ¥98,800 (税別) ~ |
注目すべき点は、やはりディスプレイの進化でしょう。
MacBook AirはMacBookシリーズの中でも最後まで低解像度でしたが、ついにRetinaディスプレイを搭載。
昨今のアプリケーションは高解像度を前提として開発されているものが多く、低解像度の画面では要素が小さくて潰れて表示されてしまうこともありましたが、新型のRetinaディスプレイではそれが解決されています。
しかし、液晶が改良されている分、価格が上昇している点に注意です。
旧型の最低価格が¥98,800 (税別)であるのに対し、新型は¥134,800 (税別)となっており、相当な価格差が生じていることが伺えます。
税込み価格で計算すると新型と旧型の差は¥38,880!!
無視できない価格差であることは確かです。
ほぼ同じサイズでより性能の良いMacBook Proシリーズが¥142,800 (税別) ~ ということを考えると、1万円弱多く払ってMacBook Proを購入したほうが満足できる気がします。
また、性能面が大きく向上しており、CPUがintel第8世代、GPUがUHD Graphics、最大RAMが16GBになっています。これらは動作の快適さに直結しますので、非常に重要なポイントです。これまでのMacBook Airで動画編集や3Dモデリングなどの重い作業をしようとすると、かなりかくついていましたが、新型では十分に作業可能なレベルになっています。さすがに、MacBook Proのようにすべての作業が快適というわけではないですが、プロ向けのアプリケーションを使わず、ネットサーフィン、動画視聴、文書作成、画像編集のような一般的な使い方をする分には全く問題なく、快適に作業することが可能です。
旧型のMacBook Airは1.35kgで、MacBook Proの1.37kgとほとんど変わらず、Airという名前のアイデンティティが失われていました。
新型MacBook Airは、これまでのMacBook Airで最軽量の1.25kgとなっています。しかし、MacBookが900g台であることを考えるともう少し軽くてもいいような気がします。
新旧MacBook AirとMacBook、MacBook Proのベンチマークスコアを比較してみます。このベンチマークスコアはCPU性能の比較ですので、GPU性能の差を考慮していません
まず注目すべき点は、新旧MacBook Airの性能差です。
シングルコアでは約27%、マルチコアでは約17%性能が上昇しています。次にMacBook Proとの性能差を見ましょう。さすがにまったく歯が立たないほどの差があります。性能を求めるのであれば、MacBook Airは選択肢に入らないということになります。
そして最後にMacBookとの比較です。
これがもっとも驚くポイントなのですが、ほとんど性能に差がありません。MacBookのほうがコンパクトで軽量で液晶性能も良く、その上価格が4万円程度安い。そして追い打ちをかけるかのように、性能差がほとんどない。これではMacBook Airに勝ち目なんて存在しませんね。MacBookのコストパフォーマンスが優れているのか、それともMacBook Airの魅力が薄いのか……。
MacBook ProのTouch Bar付きモデルでは実装されていたTouch IDがMacBook Airにも搭載されました。しかも、ファンクションキーはそのままでTouch IDが搭載されています。これはMacのすべてのモデルの中で初です。
Touch IDが使いたいけどTouch Barが不要であると感じていたユーザーはかなり多く、その不満点を改善したようです。正直、この改良だけでMacBook Airが欲しいと思ってしまいました(笑)
これはMacBook Airファンにとってはかなりの不満点なのではないでしょうか。
性能的に時代遅れだが、USB 3.0やSDカードスロットがあるからMacBook Airを選んでいたというユーザーがいるくらいでしたので、ここはUSB Type-Cに統一すべきではなかったと思います。
Appleは時代の最先端を行く思想を持っているため、時には理解されがたいアップデートをすることがあります。数年前から進行中のUSB Type-C統一もそのひとつです。MacBook Proからはじまり、Mac Pro、iMac、MacBook、iPad Pro、そしてMacBook Air。ほぼすべての製品がType-Cに移行しています。しかし、コンピュータアクセサリ市場を見ると、いまだにType-Cに対応している製品は少なく、また高価であるため、十分に普及しているとは言い難い現状です。
約8年ぶりのアップデートとなったMacBook Air。
性能が大きく進化し、よりコンパクトかつ軽量になりました。しかし、8年間という時間は長すぎたかもしれません。開発がストップしていた8年間のうちにAppleの製品群はより洗練されてきました。MacBook Proは軽量コンパクトになり、さらに性能はずば抜けています。また新しいコンセプトのMacBookが登場し、ライトユーザー層はそちらに流れていきました。
元々、MacBook Airは「MacBook Proを持つほど性能を必要としないライト層」や「より安価でコンパクトなMacが欲しい層」に向けて作られたシリーズでした。しかし現在ではMacBook Proにも近く、MacBookにも近いというなんとも中途半端な立ち位置となってしまい、アイデンティティが完全に失われています。器用貧乏になってしまった新型MacBook Airに需要はあるのでしょうか。現状、MacBook Airを選択するメリットが独立したTouch IDしかなく、しかもそのアドバンテッジも近いうちに失われていくはずです。
Appleがどのように考えてこのMacBook Airを発表したのかは定かではありませんが、おそらくMacBook Airを神格化していたコアなファンの期待に応えるためだったのではないでしょうか。そう思えてしまうくらい、いまでは選択するメリットがありません。よって、今から新しくMacシリーズの購入を検討している方にはおすすめしません。
カラーバリエーションが欲しい人におすすめです。
現状、シルバーとスペースグレイ以外のカラーラインナップがあるのはMacBookとMacBook Airしかないため、小さい画面で良ければMacBook、大きい画面が必要であればMacBook Airという選択になると思います。
カラーはシルバーとスペースグレイの二択でいい人にとってはMacBook Airは一切選択肢に入らないと思います。
引用元:Apple公式
引用元:ASOBiing
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