【2019年5月最新版】ドコモ回線格安SIMの主要7社を徹底比較!

[公開日:2019/05/18]
筆者: 新宿本店

 iPhone修理のダイワンテレコム新宿本店です。

2018年12月の時点で、自社で通信回線を敷設・保有せず他社から借り受けて通信サービスを提供するMVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)は、およそ1,000社に迫ろうかという多さになっています。

 

 

こちらは、総務省の統計によると、2019年3月29日に公表された総務省の「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」内で報告されているMVNO=いわゆる格安通信サービス(格安SIM)の事業者数です。

 

このうち、NTTドコモ回線以外の回線、つまりau(KDDI)回線と、Softbank回線を使用するMVNOは、au(KDDI)は11社、Softbankは12社ですが、1社で2つ以上のキャリア回線のサービスを提供するマルチ・キャリアを含みますので、必ずしも「MVNO総数-au+Softbank=ドコモ回線MVNO」という訳ではありませんが、約8割近い大多数のMVNOがドコモ回線を使用していることになります。

 

KDDIグループや、ソフトバンクグループと異なり、NTTドコモはグループ傘下のMVNOを持ちませんので、その800社近いMVNO全てが、大手キャリアと資本関係のない、いわゆる独立系MVNOです。

 

つまり、SoftbankにとってのY!mobileのような運営者が同じサブブランドや、auにとってのUQ mobileのようなグループ内子会社のMVNOといった近しい位置関係にある事業者がいないと言う事です。

 

国内初のMVNOは日本通信

国内初のMVNOサービスは、日本通信株式会社によって2001年8月開始されました。

当時のDDIポケット(現ソフトバンク)から回線を借り受けてPHS向けのサービスを提供していました。

 

日本通信は、法人向けの携帯電話のプロバイダーとして1996年に創業され、2001年のPHS回線のMVNO事業を経て、2008年にはNTTドコモのFOMA網(3G)と初のレイヤー2接続を開始し、携帯電話向けMVNOサービスを開始しました。さらに2010年にはSIMカード製品を投入し、現在のSIMカード型の格安通信サービス、いわゆる「格安SIM」を事業化しました。

 

こうして見てみると、現在はあまり目立たず地味な日本通信ですが、格安SIM、MVNOの立ち上げから普及までに果たした功績は大きく、もっと評価されてもいい通信会社ではないかなと思います。

 

 

 

今回は、格安通信サービスの大多数を占めるNTTドコモ回線MVNOの中から、この日本通信のb-mobileを含む代表的な7社のサービスをピックアップして、各社の料金やサービス内容を比較して見たいと思います。

 

・ 楽天モバイル(シェア1位)

・ IIJ(シェア2位)

・ NTTコミュニケーションズOCNモバイルONE(シェア3位)

・ mineo(シェア4位)

・ BIGLOBEモバイル(シェア5位)

・ 日本通信 b-mobile

・ Links Mate(リンクスメイト)

 

この7社を選んだ選択基準は、契約者数シェアでTOP5である事、TOP5以外では、比較的、通信速度が速い事と、特徴的なサービスを提供している事業者であることから選びました。

 

お勧めドコモ回線MVNOの料金プランを比較

上記の7社の料金プランを、「データSIM」「データSIM+SMS」「音声通話SIM」のタイプ別に比較します。

 

データSIMの料金比較

 

 

こちらは、MVNO各社のデータ専用SIMの料金を容量ごとに一覧にしたものです。

 

3GB:900円、6GB:1450円に料金を設定している事業者が多く、これが「標準」と言えそうです。

 

1GBの小容量プランを提供している事業はあまり多くありません(後述)。

 

日本通信b-mobileのみ「従量課金制」で、他は全て「固定課金制」です(※)。

 

※ 固定課金制と従量課金制

MVNOの多くが採用している課金制度は、月間のデータ容量に対してプラン料金が固定されている「固定課金制」です。この制度では、月間のデータ容量を使い切っても、余らせても料金は固定されており、変動しません。

 

一方、従量課金制は、月間のデータ量が決まっておらず、1・3・6・10GB等の区切りごとに料金が変動する仕組みで、毎月、使ったデータ量の分だけの料金を支払うこととなります。

 

固定課金制は、データを余らせても料金は固定化されており安くなる事はありませんが、余らせた分のデータ容量を翌月末まで繰越して消費する事ができます。従量課金制では、データ使用量が少なければ料金は安くなりますが、データを余らせるという概念がないためデータの繰越はありません。

 

固定課金制では、容量に関わらず全体的に、楽天モバイルの料金が割安な設定になっています。

 

従量課金制まで含めると、b-mobileの料金の安さが特徴的です。

 

 

データSIM+SMSの料金比較

 

 

こちらは、データSIMにSMS機能(※)を追加した場合の料金プラン比較です。

最下段は、データSIMにSMS機能を付加した際の加算額です。120円が一般的ですが、中には130円、140円の加算となる事業者もあります。

 

※ SMSとは

SMS(Short Message Service)は、携帯やスマホの電話番号宛に短文を送る事ができるサービスで、かいい会員登録時の電話番号確認等に使用されます。音声通話SIMにはSMS機能が含まれますが、データSIMのみの場合にはSMSを受信する事ができず、本人確認ができずに会員登録が完結しない場合があります。

 

SMS機能は、そんなデータSIMにSMS機能だけを付加するサービスで、NTTドコモ回線の場合にはSMS機能の有無を選択する事ができます。ちなみにau回線の場合にはSMS機能のないデータSIMが存在せず、データSIMには自動的にSMS機能が付加されます。Softbank回線の場合にもSMSの有無を選択できますが、事業者によってはSMS機能を提供していないケースもあります。

 

例えば、LINEの初期設定や機種変更時の引継ぎの際にSMS機能が必要となり、アカウント認証のためのSMSを受信できないと、「年齢認証」や「ID検索」等の機能が一部制限されてしまいます。

(ただし、通話SIMを別途持っている場合には、SMS機能がないSIMでも問題ありません)

 

プラン料金を比較すると、やはり楽天モバイルの料金が若干割安で、従量課金制まで含めるとb-mobileも割安感のあるプランとなっています。

 

また、Links MateのSMS機能付き1GB=500円は業界差安値です。

 

 

音声通話SIMの料金比較

 

 

こちらは、音声通話機能付きSIM(通話SIM)の料金プラン比較です。

最下段は、SMSなしのデータSIMに音声通話機能を付加した際の加算額です。

通話機能の相場は700円が一般的ですが、b-mobileは一定ではなく300~500円程の加算となり最も割安な通話機能になっています。またLinks Mateも600円の加算となっています。

 

3GB:1600円、6GB:2200円前後、10GB:3000円前後が相場ですが、b-mobileの「990ジャストフィットSIM」だけがケタ違いに割安な料金設定となっているのが特徴的です。

 

NTTドコモ回線格安SIM事業者紹介

上記の料金比較でピックアップしたドコモ回線格安SIMサービスの特徴を個別に紹介します。

 

■ 楽天モバイル

楽天モバイルは、楽天が運営する格安通信サービスです。

楽天モバイルと言えば、今秋から開始するMNOサービス(自社回線を持つ通信キャリア)に注目が集まっていますが、MNO事業開始後も、現在のMVNOサービスも継続してゆくとの事です。

 

楽天モバイルは、比較的割安なプラン料金と、利用量に応じて貯まる楽天スーパーポイントが人気ですが、先の料金比較の事例のプラン「組合せプラン」はメインプランではありません。

 

楽天モバイルには、ユーザーの大多数が選ぶという「スーパーホーダイ」という特殊なプランがあります。

「スーパーホーダイ」はドコモ回線を使用し、10分かけ放題と、S・M・L・LLの4種類のデータ容量を組み合わせた定額プランで、データ容量を使い切った後でも1Mbpsの速度が保証されている事で人気です。

 

 

「スーパーホーダイ」は、2年・3年の契約期間と楽天の会員ランクによって、割引率が異なるため、楽天の会員ランクが高く、長期契約をした方がお得になるよう設計されています。

 

ただ、元々楽天モバイルの通信速度はあまり速い方ではなく、容量を使い切る前から1Mbps程度の速度しか出ないとの声もありますし、1Mbpsが保証されるのは昼時などのピーク時間帯以外に限られ、実際の実用性は如何かという評価も少なくありません。

 

やはり、日ごろから楽天市場をはじめとする楽天経済圏をよく利用するユーザーほどお得になる仕組みは、楽天ユーザーこそ利用価値のあるもので、日ごろから楽天を利用しない人にとっては、あまり魅力的な通信サービスとは言えないと感じる可能性はありそうです。

 

現在、他社MVNOを利用している方が、あえて乗り換えて利用するには、少々物足りないかもしれませんが、ただ前述の通り、今秋からMNOとなる楽天モバイルは、自社回線を優先的に使ったMVNOサービスを開始する可能性もあり、その辺りは注視しておきたい事業者です。

 

■ IIJ(インターネット・イニシアティブ・ジャパン)

IIJは、NTTドコモ・au・Softbankの通信大手3社と資本関係のない、いわゆる独立系のMVNOで、「IIJmio」という名称でスマホ向け格安通信サービスを提供しています。

 

IIJと言えば、通信業界をリードする高い技術力が特徴で、現在、国内で唯一の「フルMVNO」(※)でもあります。また、情報公開に関しては、業界随一の透明性と言われる信頼性の高い事業者です。

 

※ フルMVNOとは

 

 

MVNOには、「ライトMVNO」と「フルMVNO」があり、IIJはNTTドコモとの間で「フルMVNO」としての契約を結んでいます。

 

フルMVNOになると、移動体通信のコアとなるネットワークの一部を自ら運用し、サービス提供を行う事ができるようになります。特に加入者管理機能(HLR/HSS)をドコモに依存せずにIIJ自身が運用し、国際的な移動体通信における識別子であるMNC・IMSIを保有する独立した通信事業者となります。

 

簡単に具体例を挙げれば、「SIMカード」の形状や発行が自由にできるようになります。

ライトMVNOでは、大手キャリアから貸与されたSIMカードしかユーザーに提供できませんが、フルMVNOでは、例えば現行iPhoneから搭載されたデュアルSIMの一方に採用されている「eSIM」を含め、自由な形でSIMカードを発行・提供できるようになります。

 

こうした事がドコモから許されるのも、偏にIIJの技術力の高さでしょうし、企業としての信頼性等も大きく影響しているに違いありません。

 

 

IIJmioの料金プランは3GB・6GB・12GBの3タイプのデータ容量によって区分けされ、20GB以上の大容量の要望には、「データオプション」(追加契約)として対応しています。

 

IIJmioの通信速度はあまり速い印象はありませんが、初速バースト(通信の最初だけ高速で通信)機能を取り入れる等、通信品質の良さには定評があります。

 

最近では、コンシューマー(個人)向けよりも、法人向けサービスに軸足を置いているような印象ですが、現行iPhoneのデュアルSIMを生かせる「eSIM」の提供を是非早期に実現して欲しいと思います。

 

■ OCNモバイルONE(NTTコミュニケーションズ)

NTTドコモと共に、NTTグループ企業で、NTTドコモ回線を使用したMVNOサービスを提供しています。

 

こちらもIIJ同様、法人契約が多い事業者ですが、プラン料金は他のドコモ回線MVNOと比較すると若干割高な印象ですが、元々、インターネットサービスの企業ですので、品質は良好と言われています。

 

OCNモバイルONEの料金プランには他社同様の「月額固定課金制」プランの他に、課金が1日単位で行われるプランが「110MB/日」と「170MB/日」の2種類が用意されています。

 

このプランは、1日当り110/170MBのデータ容量が付与され、これを1日で使い切ると200kbpsの低速に速度制限されますが、翌日午前0時にリセットされ、また1日当り110/170MBを利用することができます。

 

 

もう1つのOCNモバイルONEの特徴として、同じNTTグループの「NTTレゾナント」が運営する「Goo SIM Seller(グーシムセラー)が提供するスマートフォン端末を割安で購入する事ができます。

また、月額無料で利用できるカウントフリーサービス「MISICカウントフリー」は、Amazon Music、Google Play Music、LINE Music、Spotift、AWA、dヒッツ等の対象音楽コンテンツ利用時に、データ容量を消費せずに(実質通信料無料で利用)利用する事ができます。

 

 

OCNモバイルONEには、最低利用期間に関するルールで他社に見られない特殊な規定がありますので、解説しておきます。

 

OCNモバイルONEでも、データSIM及びデータSIM+SMSのプランに最低利用期間の定めがないのは同じですが、音声通話SIMの最低利用期間の規定が非常に特殊です。

 

OCNモバイルONEの通話SIM(スマホセット契約も含む)の最低利用期間の規定は、「利用開始月から6か月間」と定められていますが、問題は「利用開始月がいつなのか」です。

 

OCNモバイルONEで言う「利用開始月」は、「本人確認完了日の10日後を含む月」となっています。

つまり、例えば5月21日に本人確認完了のメールが届いた場合には、その10日後の5月31日を含む5月が利用開始月ですが、5月22日に本人確認を完了した場合には、その10日後は6月1日となるため、利用開始月は6月と言う事になります。

 

OCNモバイルONEの公式WEBでさえ、異なるページで別々の説明をしており、非常に複雑で分かりにくいルールとなっているので、解約・MNP転出の際には充分な注意が必要です。

 

■ mineo(マイネオ)

mineoは、関西電力グループのインターネットサービス会社「ケイ・オプティコム」が運営するMVNOサービスで、ドコモ・au・Softbankいずれの通信大手と資本関係のない、いわゆる独立系のMVNOです。

 

NTTドコモ回線・au回線・Softbank回線の3キャリア全ての回線サービスを提供する「トリプル・キャリア」です。

 

 

mineoの特徴は何と言っても、ユーザーファーストの運営方針と、活発なユーザーコミュニティです。

mineoのユーザー・コミュニティである「マイネ王」は、ユーザーどうしのコミュニケーションの場であるばかりでなく、「フリータンク」(※)という余剰パケットの互助会のような仕組みが人気を集めています。

 

※ フリータンクとは

フリータンクは、mineoのユーザーコミュニティである「マイネ王」に設置されている「余剰パケットタンク」で、月間のデータ容量を余らせたユーザーが無償で寄付し、足りなかったユーザーが無料で1000MBを貰う事ができる、いわば「パケット互助会」のような仕組みです。

タンク内のパケットは、全てがユーザーの善意で寄付されて寄付されており、マイネ王ユーザーなら誰でも自由に引き出して利用することができます。

 

mineoのドコモ回線サービスのプラン料金は標準的なもので、他社の料金が安い・高いを論じる際によく引き合いにされる存在です。

 

しかし、ユーザー中心の運営方針や、活発なユーザーコミュニティなどで高い人気を得ている有名MVNOですので、やはり通信混雑時の通信速度低下は厳しいものがあります。

特に昼12時台の速度の落ち込みは激しく、実用下限の目安と言われる1Mbpsを大きく下回り、WEB閲覧もままならない状況も少なくないありません。

 

そのため、分からない事等を掲示板に質問してベテランユーザーに教わったり、パケットを融通し合うなどのコミュニケーション重心のユーザーにはmineoはうってつけと言えますが、昼時や、夕方~夜間にデータ通信の利用が多いユーザーには満足度は低いかもしれません。

 

■ BIGLOBEモバイル

BIGLOBEは、日本電気(NEC)のインターネット・プロバイダー事業として1996年7月に誕生し、2006年7月に、NECから独立して「NECビッグローブ株式会社」となりました。

 

ちなみにBIGLOBEの名前の由来は「BIG(大きな)GLOBE(地球)」で、碧い「水の惑星」をシンボルマークとしています。

 

その後、NEC傘下から離れ、日本産業パートナーズ傘下で社名を「ビッグローブ」に改め、NTTドコモ回線のMVNO事業も開始しています。さらに、2016年12月にKDDIが日本産業パートナーズの保有株式を総額800億円で取得した事により、KDDIの完全子会社となり現在に至ります。

 

KDDI傘下となった事で、au回線サービスを開始していますが、KDDIカラーはUQmobileほど強くなく、iPhone販売などKDDI傘下のメリットを生かしつつも、ドコモ回線サービスも継続するなど、独自カラーを残しています。

 

【エンタメ系カウントフリー】

 

 

BIGLOBEモバイルのプラン料金は標準的なものですが、カウントフリーサービスの「エンタメフリー・オプション」は、YouTube/Abema TV/U-NEXT/Google Play Music/YouTube Music/Apple Music/Spotify/AWA/Amazon Music/LINE MUSIC等のエンターテイメント系コンテンツ利用時の通信料を月額固定費用で無料化できるため、プラン料金では賄いきれないエンタメ系の大容量通信を割安にできるメリットがあります。

 

BIGLOBEモバイルを利用するユーザーの多くは「エンタメフリー」オプションを選択しますが、それに合わせる通信回線は、ドコモ回線ではなくau回線をお勧めします。

 

KDDI傘下だけあってau回線サービスの通信速度はまずまず良好です(エンタメ系で速度が遅いのは使い勝手の悪化に繋がります)。ドコモ回線も他社と比べると良好な方ですが、どちらかと言えばau回線の方に力を入れているように感じるのは致し方のないところです。

 

■ 日本通信 b-mobile

前述の通り、日本通信は国内初のMVNO事業を商用化した企業ですし、別記事でご紹介しているように、国内初の汎用Softbank回線MVNOでもあります。

 

実は、日本通信にはあまり良くないイメージを持っている方が少なくありません。

2017年春のSoftbank回線サービスを開始するまでの日本通信のドコモ回線サービスは、通信速度が遅く「使えないSIM」の代表格のような印象でしたので、日本通信と聞くだけで拒否反応を起こす方もいるようです。

 

しかし現在の日本通信の格安SIMサービスは、かなり質が良くなっており、独自のサービス内容が他社にはない特徴・魅力となっています。

 

 

 

【従量課金制と割安な料金設定】

他の多くの格安SIMが、月間のデータ容量と料金が決まっている「固定料金制」を採用していますが、日本通信は、月間のデータ容量を固定せず、3GB~4GBごとの区切りごとに使った分のデータ量に応じた料金を支払う「従量課金制」を採用しています。

毎月、消費するデータ量が一定せず変動が大きいユーザーには、固定課金制より従量課金制の方が割安な料金となるケースが多いため、そうしたメリットを理解したユーザーの支持を得ています。

 

また、1GB・3GB・6GBと容量の区切りごとの料金は、同じ容量の固定課金制の料金よりも割安に設定されており、できるだけ料金を割安に済ませたいユーザーにも支持されています。

 

【独立系MVNOとしては良好な通信速度】

格安SIMの通信速度の計測サービスサイト等で、あまり計測される事がなく、知られていませんが、実はb-mobileのSIMの通信速度は他社MVNOに比べて良好です。

1日の中で最も速度低下しやすい昼12時台でも、落ちても2~3Mbps止まりと、Y!mobileやUQmobileには及びませんが、大手キャリア傘下でない独立系MVNOの中では、優秀な通信品質と言えます。

 

b-mobileのプラン料金は、かなり割安な設定です。

また、他社が徐々に廃止しつつある1GBの小容量プランを利用できるのもメリットと言えます。

 

最低利用期間が、通話SIMでも4か月間と短い事や、「5分かけ放題」が月額500円である等、地味ですが良心的なサービス内容には好感が持てますが、端末販売を一切行わない事や、今はやりのカウントフリーサービスや低速モードが提供されない、専用アプリが発行されない等、昨今のMVNOとしては少々物足りないと感じる部分もあります。

 

■ Links Mate(リンクスメイト)

Links Mateは「知る人ぞ知る」といったイメージのある格安通信サービスで、運営はアメブロなどを手掛けるサイバーエージェント系の株式会社LogicLinks(ロジックリンクス)が運営しています。

 

同じサーバーエージェント系のゲーム会社「サイゲームス」のゲームをはじめ、ゲーム時の通信料を無料化するカウントフリー・オプションを提供しているため、ゲーマー向けのSIMと思われがちですが、実は、意外にも通信速度をしっかり確保しているお勧めのドコモ回線MVNOです。

 

1日の中で最も速度低下が起こりやすい昼23時台でも2~3Mbpsを確保できていますし、他の時間帯でも朝夕の混雑時を含めても10Mbps程度の速度で安定しており、独立系MVNOとしては優秀な通信速度と言えます。

 

料金プランも、最近少なくなっている1GBプランを提供するなど、小容量派のユーザーにも使い易い料金プラン設計で、容量ごとのプラン料金も標準的な範囲に収まっています。

 

【ゲームとエンタメ系に強いドコモ系SIM】

 

 

ゲームに強いSIMだけあって、SMSなしのデータSIMの提供はなく、データSIMであっても全てのSIMに、ゲームの登録時に必要なSMS機能を持たせています。

 

カウントフリー・オプションの対象となるのは、ゲーム:50タイトル以上、SNS:Facebook/Twitter/Instagram、その他、10種類以上のAbemaTVやAWAなどのコンテンツを利用する際の通信料金が、月額オプション料金で定額となります。

 

カウントフリー対象となるのは、ゲームプレイ時だけでなく、アプリのダウンロード時や、アップデート時の通信量もカウントフリー対象となるため、無料化される通信はかなり広範となり、ゲームコンテンツの90%以上を無料化しています。

 

 

ゲームに特化したSIMですが、ゲームをしないユーザーが通常のSIMとして利用する場合でも、良好な通信速度を期待できるドコモ回線SIMとして充分お勧めと言えます。

 

 

ドコモ回線MVNOで利用可能なiPhone

 

国内の通信キャリア3社の中で、iPhoneの取扱いは最も後発だったNTTドコモですが、他社回線での使用を制限する「SIMロック」の問題においては、au・Softbankの2社より一歩先んじて、中古端末のSIMロック解除に対応しており、MVNOの各社回線サービスでの使用においては、ドコモ版iPhoneが最も対応性があります。

 

つまり、現在のところ(※)、NTTドコモで販売されたスマホ端末は、中古端末=購入者本人以外でもSIMロック解除して「SIMフリー化」できるため、au回線・Softbank回線のMVNOサービスでも利用する事が可能です。

 

 

こちらは、中古iPhoneのSIMロック解除可否の一覧表です。

 

NTTドコモで購入した中古iPhoneのみ、SIMロック解除が可能で他社回線での使用が可能となっています。

 

au・Softbank版iPhoneの場合には、自社回線での利用は可能ですが、現時点(※)では中古端末を最初の購入者以外のSIMロック解除に応じていませんので、SIMフリー化して他社回線で使用する事はできません。

 

※ 総務省は2019年9月までのSIMロック解除を大手キャリアに求めていますので、今後、au・Softbankの両社も中古端末のSIMロック解除に対応するものと思われます。

 

 

NTTドコモ回線格安SIMまとめ

現在、およそ1000社ある格安通信サービス会社のうち、800社近くはNTTドコモ回線を利用しています。

 

それは「接続料」(回線賃料)が3キャリアの中で最も割安であるからに他なりませんが、MVNOの多くは中小の事業者が多く、財務的に大きな余裕がありません。そのため、キャリアから借り受ける通信回線(帯域)も必要最小限を、最大限のユーザーに使わせる事で利益を生み出す構造となっており、それが、利用が集中するピーク時間帯には「速度低下」として現れてしまいます。

 

こうした状況は、MVNOの宿命とも言えますが、ただ、中には良好な通信速度を提供しているMVNO事業者も見つける事ができますので、SIM選びの際にはそうした情報にも注意してください。

 

 

 

参考URL:総務省

 

 

画像ULR:総務省

 

 

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