格安SIMのパフォーマンスは昼12時台の通信速度を見れば一目瞭然!

[公開日:2019/03/23]
筆者: 新宿本店

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iPhone修理のダイワンテレコム新宿本店です。

料金の安い格安SIMに乗り換えたいけれど、通信速度が遅くて使い物にならないと言われているのでMNPに踏み切れない…、そんな大手キャリアユーザーさんは少なくありません。

結局、乗換えに踏み切れずに、ほんの少し料金が下がった大手キャリアのまま割高料金を支払い続ける事に。

今回はそんな格安SIMのパフォーマンスの見分け方について解説します。

格安SIMとは

 

格安SIMとは、MVNOが運営する「大手キャリアよりも料金が割安なモバイル通信サービス」を指します。

MVNOとは、Mobile Virtual Network Operatorの略で、日本語では「仮想移動体通信事業者」と言います。

「Virtual=仮想」とは、MVNOは自社で敷設した通信回線網を保有せず、大手キャリアから通信回線を借りてモバイル通信サービスを提供することで、「仮想」という言葉を用いて自社回線を持たないことを表しています。

ちなみに、MVNOに対して自社で日本全国に通信網を敷設している大手キャリアを「MNO=Mobile Network Operator」と呼びます(Virtualが抜けています)。

自社で通信網を敷設・整備・管理を行うのは非常にコストがかかります。

通信機器も非常に高額ですし、アンテナを立てる土地や建物の屋上などの賃料も相当額になりますし、機器も新しくしなければなりませんので、自社回線を保有する事は非常にお金のかかることなのです。

これに対してMVNOは、そうした莫大なコストがかかる通信回線網を大手キャリアから借り受ける事で、経費を削減し、それを割安な料金として反映させているために料金を割安に設定する事ができます。

さらに、大手キャリアが主要駅ごとに持っている大型ショップを持たない(または少ない)ため、光熱費・人件費・店舗賃料等がかからないため、それも割安な料金に反映されています。

必要最低限の回線を多くのユーザーがシェアするため通信速度が遅い

しかし、格安SIM(MVNO)の最大のデメリットは、通信品質や速度において、大手キャリアに及びません。

MVNOは、大手キャリアと比べると規模が小さい企業が多く、有り余る資産を持っている訳ではありませんので、限られた資産で借り受けた回線を、利用に支障のない範囲で最大数のユーザーでシェアさせるため、利用が集中する時間帯には通信速度が低下してしまう「構造的」な欠点を持っています。

借り受ける回線の「量」と、通信速度は密接な関係にあり、回線量が一定なら、利用者が少なければ通信速度は上がり、利用者が多ければ通信速度は低下しますので、1日のうち最も利用者が集中しやすい昼12時台が、最も速度低下を起こしやすい時間帯と言えます。

もし仮に、最も利用者が集中して通信速度が低下しやすい昼12時台を基準に、快適な通信速度を維持できるだけの通信回線を借り受けたとすると、昼12時台ほど利用者が多くない、それ以外の時間帯では利用されない回線を余らせてしまう事になります。

それは経営上「非効率」であり、「無駄な出費」となってしまうため、最も回線量を必要とする昼12時台ではなく、もう少し利用者が少ない「平均的」で「無駄の少ない」時間帯を基準に借り受ける回線量を決めているため、昼12時台には回線量が足りずに速度低下してしまうと言う訳です。

どの時間帯を基準に借り受ける回線量を決めるかは各MVNOの考え次第

例えば、auのサブブランド的だと言われる「UQmobile」は、MVNO事業以外にも、モバイルWiFiサービスである「WiMAX」の回線保有キャリアでもあります。

そのため、auからモバイル通信回線を借りている一方、auをはじめ、様々な通信会社に「WiMAX」回線を貸し出しているMNOの顔も持っています。

他社に「WiMAX」を貸し出した賃料が入るため、UQ mobileは他のMVNOと比べても「お金持ち」の企業だと言え、その分、auから借り受けるモバイル通信の回線量も、昼12時台でも速度低下しないだけの大量の回線を借りることができるため、MVNOの中でも、大手キャリアに匹敵するような常時高速通信を実現できています。

ちなみに、よく比較される「Y!mobile」は、Softbank自身が運営するサブブランド(Softbankを1番目として、2番目の通信ブランドという意味)であり、Softbank回線をそのまま利用する事ができるため、キャリアから回線を借りる必要はありません。

「Y!Mobile」は自社回線を保有するMNOであり、MVNOではありませんので、通信速度が早いのは当然なのです。

 UQ mobileは、常時高速な通信速度を提供するのは、「企業としてのポリシー」だと述べています(総務省会合等への提出資料内に明記)。

つまり、UQ mobileは、潤沢な資金を持っていますが、それを通信速度が常に高速を維持できるよう、回線量を借りておく…と言う事が企業としてのポリシーだと言っているわけです。

この辺りをどう考えるかで、そのMVNOの通信速度の速い・遅いが決まってきます。

UQ mobileのように「昼12時台」を基準にして回線量を借りていれば、最も速度低下する昼12時台でも速度低下はほとんど起きませんし、利用者が昼程ではない他の時間帯では「爆速」状態になります。

逆に、比較的ユーザーが多めでも、昼12時台ほどでもない夕方を基準に考えれば、朝夕の通勤通学時間帯には充分な速度を提供できますが、もっと利用者の多い昼12時台には速度は低下してしまいます。

もっと想定を少なく見積もれば、昼12時台だけでなく、朝夕や夜間にも速度低下するサービスにする事もできるわけで、MVNO各社が、速度についてどう考えていて、資金をどれだけ集中させるかによって、各社の通信速度は異なってくるわけです。

従って、同じドコモ回線を使用したMVNOサービスであっても、異なるA社とB社の格安SIMサービスは、通信速度が全く異なる場合が多々あります。

MVNO2社の昼12時台の通信速度を比較

こちらは異なるMVNO2社の昼12時台の通信速度の計測結果です。

WEB閲覧や動画視聴・音楽ストリーミング等、通常、通信速度の低下が問題になる多くは「ダウンロード(下り)速度」ですが、片方(A社)は昼12時台でも6.31MbpsとMVNOとしては非常に良好な計測値を残していますが、片方(B社)は0.34Mbpsと、実用速度の下限目安とされる1Mbpsを大きく割り込んでいます。

A社の速度であれば、どのWEBでも問題なくサクサクと表示できますし、動画再生も問題なくできる速度ですが、一方のB社のこの速度では、テキスト中心のニュースサイトでもサクサクとは表示できませんし、画像が多いコンテンツ~例えばInstagram等では、スクロールに画像表示が追い付かないといった症状も現れる速度です。

ちなみに、下り速度以外のデータでは、「上り速度(アップロード)」は同等、「PING」(反応~サクサク感)はA社が良好、「ジッター」(不安定さ)はB社の方が良好な数値を残しています。

こちらは、上記と同じ2社の通信速度を計測した履歴です。

計測した時間が同じではないので、単純には比較できませんが、それでも数値の値を見れば、あきらかにA社の方が速い計測結果が記録されていることが分かります。

A社でも1Mbps台の速度も記録されていますが、途中で大きく好転し、遅くても4Mbps超の良好な数値が並ぶようになっており、これはおそらく、A社が「帯域の増強」(つまり借りる回線量を増やした)を行ったためと推測されます。

1日の中で最も通信速度が低下しやすい時間帯にこれだけの速度が出ていれば、それよりも利用者が少ない他の時間帯は、快適な通信が可能である事が計測しなくてもわかります。

一方のB社も低速ではあるものの、昼12時台でも辛うじて1Mbpsを割込まなくなっていますので、途中で「帯域増強」を行ったように計測結果からは汲み取れます。

1Mbpsまで出ていれば、最低限の実用速度は確保できていると言え、A社・B社以外のMVNOの中には、もっと激しく速度低下を起こすMVNOもザラにありますので、頑張っている方と言えます。

しかし、A社と比べればその差は歴然で、同じような料金を支払う限りは、最良のサービスを受けたいと考えれば、選択としてはA社を選びたくなります。

結論:MVNOは昼12時の下り速度を見て選ぶべし

A社もB社も、NTTドコモ回線を使用するMVNOですが、このように、事業者が異なれば同じ回線のサービスでも通信速度は全く違う速度となります。

この事を知らずに、単にNTTドコモ回線だから、何処でも同じだろうと「料金プラン」の豊富さや、料金の安さ、セット購入可能な端末といった他の要素を重視してMVNOと契約してしまうと、後から、通信速度の低下に悩まされることとなります。

通信速度がMVNO選びには非常に重要な事は分かって頂けたと思いますが、全ての時間帯の速度を確認する必要はなく、1日の中で最も通信速度が低下する可能性が高い「昼12時台」(特に12:25~12:35辺り)の通信速度をみれば、他の空いている時間帯の速度も推し量る事ができます。

昼12時台に1Mbpsを割込んでいる場合には、他の時間帯~朝通の通勤通学時間帯や夜間にも速度低下する可能性があります。逆に昼12時台でも良好な速度が出ている場合には、他の時間帯で大きく速度が低下すると言う事はまず考えられません。

目安として、昼12時台でも2~3Mbps以上の速度が出ているMVNOを選べば、後々、通信速度で悩まされる事はないはずです。

ただし、通信速度は増減するものと知るべし

ただ、通信速度というものは常に一定ではありません。

先に「帯域増強」の話しをしましたが、MVNOは、ユーザー数が増えれば通信速度低下し、それを補うために「帯域増強」を行って速度を回復します。

しかし、「速度が速い」と評判になれば、さらにユーザーが増えてまた速度が低下、それに対する増強を行う…という具合に、常にユーザー数(ユーザーが利用する通信量)と帯域(回線)の量の「いたちごっこ」が繰り返されています。

タイミングによっては、どのMVNOでも速度低下を起こす可能性はありますが、それをどれだけ迅速に回復するか、帯域増強に熱心か…という点が、MVNOの速度に対する考え方の違いと言えます。

通信速度維持に熱心なMVNOはどこ?主要MVNOをチェック

MVNO各社で通信速度に対する考え方は違いますし、資金力も各社異なるため、一口にMVNOと言っても通信速度はバラバラですし、1社だけを見ても、時期によって速度は増減するので一概には言えませんが、やはり、通信速度に対して注意を向けているMVNOは、低下しても回復が早く、快適な速度で利用できる可能性が高くなります。

以下では、主要なMVNOの特徴を通信速度中心に解説しています。

MVNOナンバーワンの通信速度と通信品質~UQmobile

前項で書いたように、KDDIグループの「UQmobile」は常時高速通信を企業ポリシーとしており、MVNOはもちろん、大手キャリアにも匹敵する通信品質・速度を提供しています。

ポケットWiFiサービス「WiMAX」のキャリアであるため、資金力が潤沢で、他社が真似のできない規模での回線量を常に維持しており、通信速度でMVNOを選ぶなら最有力候補となるMVNOです。

最近では、「ユーザー満足度」で長年トップだったmineoを抜いてトップに支持されるなど、人気が徐々に高まっていますが、それはやはり安定高速の通信品質に依るところが大だと言えます。

ちなみによく比較されるY!mobileも通信速度ではUQmobileと1・2を争う高速通信を提供していますが、

  • 余ったデータ容量を翌月に繰越す制度がない
  • 2年契約+自動更新のプランのみである
  • 低速時の速度が128kbps(MVNOは通常200kbps)で、任意で定速を使える仕様もない

等といったデメリットがあり、UQ mobileと単純に比較しない方が良いと思います。

KDDIグループとなって高速化・安定化した~BIGLONBEモバイル

BIGLOBEモバイルは、大手インターネット接続業者ですが、NTTドコモ回線を使ったMVNOサービスを提供していましたが、2017年、突然、KDDIに買収されグループ会社となり、ドコモ回線サービスと併売する形で、au回線サービスを開始しました。

au回線サービスは、昼時の速度低下は見られるものの、他の時間帯では良好な速度を維持しているMVNOです。

オプションとして提供している「エンタメフリー」は、いわゆるカウントフリーのサービスで、動画や音楽関連のエンタメ系コンテンツ利用時の通信料を無料化できる事から、同社の人気を押し上げていますが、エンタメ系コンテンツは通信不可が大きいため、土台となる通信速度・品質の維持が重要です。

人気MVNOほど、通信速度は厳しい現実がある~mineo(マイネオ)

他社とは異なる、「ユーザー・コミュニケーション」に力を注ぎ、独自路線をゆくMVNOです。

多くのコアなファンを持っていますが、人気MVNOだけに通信速度では常に苦しい状況で、昼12時台の速度はかなり落ち込んで実用速度を割込むことが多いので注意が必要です。

言い方は悪いかもしれませんが、実質的な「性能」で選ぶMVNOではないように思います。

ユーザー同士のコミュニケーションや、運営との距離が違い事や「フリータンク」に代表されるユーザー同士の互助制度などに魅力やメリットを感じるなら、他に選択肢はないと言えます。

同じような傾向を示すのが、「IIJmio(IIJ)」や「OCNモバイルONE(NTTコミュニケーションズ)」です。

昼時の速度は1Mbps割れが当たり前で、ユーザーが多いせいなのか、そういう方針なのかわかりませんが、帯域増強で目覚ましい速度の改善といったことはまずありません。

品質は良いのですが、速度は物足りないというのが、mineo・IIJmio・OCNモバイルONEだと言えます。

サービス開始当時は速かったが、速度低下が著しい~LINEモバイル

2016年にNTTドコモ回線を使ったMVNOサービスで参入したLINEモバイルは、それから半年ほどはドコモ回線最速と言われ、速いSIMの代名詞のように言われた時期がありましたが、ユーザー数の増加に伴って速度が徐々に低下しました。

2018年には、Softbankに買収され、同年にはSoftbank回線のMVNOサービスを開始しましたが、ドコモ回線の時と同じように開始から半年ほどは、非常に高速で快適な通信速度を維持していましたが、2019年の年明け頃には速度低下が進みました。

現在は、2019年春に開始したau回線サービスが一定の速度を維持していますが、今後、ドコモ回線・Softbank回線と同様に半年ほどで速度低下するのか、微妙なところです。

通信速度で選ぶなら選択肢にならない、常に遅い楽天モバイル

mineoもそうですが、通信速度など関係なく、他に大きなメリットや魅力を感じる人なら利用価値のあるMVNOです。

通信料に応じて、楽天スーパーポイントが貯まり、貯まったポイントを料金支払いにも充当できる等、楽天モバイルの場合は、やはり楽天経済圏の住人なら利用価値は大きいです。

UQ mobileの項でも書いたように、資金の潤沢さが通信速度に影響するなら、楽天はもっと通信速度が速くてもよいはずですが、その辺りは、楽天の通信に対する考え方がUQmobileとは違うのでしょう。

常に遅いので、通信速度を重視するユーザーには全くお勧めできないMVNOです。

今秋から開始される、MNOサービスでは高速で快適な通信を提供するのか、要注目です。

従量課金制が嫌でないならお勧めMVNO~日本通信 b-mobile

日本で最初のMVNOは日本通信が提供しましたし、また、最初のSoftbank回線を使ったMVNOサービスの提供をしたのも日本通信でした。

日本通信はあまり目立たず地味な印象ですが、技術力は秀でていて、いくつもの日本初を持っている通信会社です。

日本通信が提供するMVNOサービスは「b-mobile」のブランドで提供されますが、実はほんの数年前までは「b-mobile」と言えば遅いSIMの代名詞のような存在でした。

ところが、2017年に国内初のSoftbank回線によるMVNOサービスの開始を契機に、通信速度に注力するようになり、現在では、Softbank回線の前から提供していたドコモ回線でもMVNOとしては優秀な通信速度を維持しています。

当然、ユーザーが増加すれば速度が低下する時期もありますが、実用性を損なう前に帯域増強を行う事が多く、現在では、速いSIMとして認知される事が多くなっています。

ただ、日本通信の料金プランは独特で、通常の月間に利用できるデータ容量が決まっておらず、1GB・3GB・6GB…と、一定の区切りごとに使った分だけの料金を支払う「従量課金制」を採用している事や、料金の区切りが月初~月末ではなく、利用開始日~翌月利用開始日前日である事等、他社とは若干違う仕組みを採用しています。

従量課金制は、データ容量を使わない時には料金は安く、使いたい時には任意で利用した分の料金の請求となるため、月によって利用量が変動するユーザー向けの課金体系と言えます。

また、通話・通信関連のサービスの提供に絞り込んでおり、端末販売を行っていない(セット購入できない)ため、利用端末はユーザー自身で購入・用意する必要があります。

こうした独自の仕組みやサービスが問題なければ、同じ容量での比較で他社よりも割安な料金設定や、通信速度・品質などメリットが多いので、割り切って利用できるリテラシーの高いユーザー向けのサービスと言えます。

速い時・遅い時の波が激しいが割安料金が魅力のイオンモバイル

楽天モバイルと並んで、流通系の格安SIMサービスである「イオンモバイル」は、その名の通りイオンが運営しています。

通信速度に関しては、この記事執筆時点ではUQmobile・Y!mobileに次ぐ程度の速さが出ていますが、人気のSIMだけに、速度は常に高速という訳にはゆかず、速度が低下した時と、帯域増強して回復した時の差が大きい印象です。

遅くなった時の速度は正直、あまりリテラシーの高くないユーザー相手に足元をみているのか?と思うような低下ぶりは、とことんまで落ちる前にもう少し早めに増強を行って欲しいと感じます。

しかし、通常のMVNOが腐心する店舗に関しては、イオンモールという実店舗を持っているのが強みで、買い物のついでにフラっと立ち寄って実機を見たり、プランをチェックできる点は大きな強みで、その場で契約や端末購入などができる事もあり、主婦層やファミリーでの利用が多いMVNOです。

ただ、心配なのは現在の良好な通信速度がいつまで維持できるかが見えないですが、速度はあまり気にしないという方には割安に、手軽に使えるSIMだと言えます。

通信速度重視で選ぶ 筆者のお勧めMVNOは

以上、代表的なMVNOをざっとご紹介しました(詳細は別途記事をご参照ください)が、筆者が選ぶとすれば、通信速度を重視した上で以下の4社をお勧めします。

  • UQ mobile(au回線)
    通信に関しては、大手キャリアとほぼ同等の速度や品質を提供しており、通信速度重視で選ぶのであれば最有力候補と言えます。2年縛りプランだけでなく、3GBの通常プランもあるので使いやすさもあります。
    Y!mobileも同等以上の通信品質ですが、「データ繰越しがない」等があり、UQ mobileの方が若干、使い勝手の面でアドバンテージがあると言えます。
    回線はau回線のみです。
  • 日本通信 b-mobile(ドコモ回線・Softbank回線)
    UQ mobileやY!mobileほどの速度は出ませんが、それでも、昼12時台で4~6Mbps程度出ており、MVNOとしては優秀な部類に入ります。
    ドコモ回線とSoftbank回線が選べますが、現状は、優劣なくどちらも良好な速度を維持しています。
    ドコモ回線プランは料金が割安で、3GB利用時1290円、6GB利用時の通話SIMで1790円は格安です。
    従量制課金制や、月途中からの1か月周期に違和感がなければお勧めのMVNOです。
  • BIGLOBEモバイル(au回線)
    BIGLOBEモバイルは、ドコモ回線・au回線の両方のサービスを提供していますが、お勧めできるのはau回線の方のみです。
    KDDIグループに参加した事で、au回線サービスは品質が安定しており、昼12時台の落ち込みはあるものの、1日を通じて良好な通信を提供しています。
    また「エンタメフリー」オプションは、動画・映画・音楽ファンにはお勧めのカウントフリーサービスです
  • イオンモバイル
    将来的に現状の良好な通信速度を維持できるかどうかには若干の不安はありますが、ネットではなく実店舗での説明や契約が希望で、割安な料金を望まれる方であればイオンモバイルがお勧めかもしれません。
    イオン店舗では、契約即日でSIMを利用開始する事が可能です。
    プラン容量が細かく区切られているため、自分にあった料金的に無駄のないプランを選ぶ事ができます。
    ドコモ回線とau回線を選ぶ事ができますが、現状ではドコモ回線の速度が良好なようです。

通信速度で選ぶMVNOまとめ

通信会社を選ぶ際に、なぜ通信速度を重視する必要があるのでしょうか。

MVNOにせよ、大手キャリアにせよ、契約する目的は「通話」と「通信」の2つです。

もちろん、自分に合ったデータ容量や、割安な料金、欲しいスマホ端末が購入できる、利用にマッチした割引オプションがある等々の諸条件も重要ですが、何よりも、まず基本となる「通信」がしっかりしていなければ、どんなに素晴らしく、割安なプランでも、高機能・高性能なスマホ端末でも、その価値を発揮する事はできません。

極端な話しで言えば、10万円を超える高級スマホでも、通信SIMが0.1Mbpsしか出ないとすれば、その性能も機能も活かせませんし、まともに通信できないのであれば、どんなに割安なプラン料金でも、逆に割高に感じてしまいます。

本編で見てきたように、一口に「MVNO」「格安SIM」といっても、通信速度に対する各社の考え方はまちまちですし、実際の通信速度も、ドコモ回線だから、au回線だからと言っても速度はまったく異なります。

せっかくの端末やプランのメリットを生かすためには、ある程度の通信速度・通信品質が必要です。

そうした意味で、筆者は、通信速度にこだわってMVNOを選ぶ事をお勧めするものです。

ちなみに「通話」は、大手キャリアの通話回線をそのまま卸しているだけなので各社での差はありません。

新型iPhoneの発売のタイミングで、通信会社の乗換えを検討されているのであれば、プランやサービス、端末ラインナップだけでなく、ぜひ、通信速度や通信品質にも目を向けて選んでいただきたいと思います。

 

引用元

Photo:uqwimax.jp

Photo:biglobe.ne.jp/

Photo:mineo.jp

Photo:line.me

Photo:rakuten.co.jp

Photo:bmobile.ne.jp

Photo:aeonmobile.jp

この記事を書いた店舗情報

新宿本店

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