iPhone CPOとは?メーカー整備済認定中古端末とは?

[公開日:2020/02/16]
筆者: 新宿本店

「CPO」という言葉を聞いた事がありますか?

よく分からないけど、どうやら新品のiPhoneではなさそうだけど、単なる中古端末って事でもなさそうな…。

そんな風に思っている方って案外多いかもしれませんね。

格安SIMサービスを中心に、iPhoneのCPOを販売する場合があり、徐々に認知度は上がってきてはいますが、「CPOとはこういうもの」と明確に答えられる方はまだ少ないのかもしれません。

iPhoneを含め、スマホやその他のガジェットの類や、もっと範囲を広げれば、古着や中古車まで、「中古」というものが特に拒否反応がないのであれば、CPOは、とてもお得に上質なiPhoneを手に入れる方法となります。

今回は、そんな新品でも中古でもない、立ち位置がよく分からない「CPO」について解説します。

CPOとはどういう意味で、どういう存在なの?

まずは、「CPO」の言葉の意味から解説します。

「CPO」とは、「Certified Pre Owned」の略で、意味は「今以前に所有された経歴のある認証済み(の端末)」です。

つまり、中古端末である事は確かですが、認証済み中古端末として販売されるiPhoneと言う事になります。

では、認定とは誰がどうやって認定するのでしょうか。

それは、メーカーです。

海外では、製造・販売したメーカーの認定中古は珍しくなく、クルマ好きの方ならよくご存じかと思いますが、海外の自動車メーカーにはほとんど「アプルーブド・カー」という、メーカー認定中古車制度があります。


中古車の「アプルーブド・カー」では、メーカーが定めた一定の条件に合致する製品を厳選して、所定のメンテナンスや修理を施した上で、メーカーの保証を付けて再販される中古商品です。

当然、一旦誰かが使ったクルマを、内外装を清掃しただけで販売されている中古車より、メーカーが独自基準で整備・メンテナンスし、さらに保証まで付けて販売している認定中古車の方が安心感ははるかに上で、購入後に故障などが発生しても、購入者が全ての責任を被る事にはならなさそう…という意味で、「メーカーのお墨付きの中古車」なら安心して購入できる訳です。

Appleの「CPO iPhone」でも同じで、製造・販売を行ったAppleが、所定の整備や部品交換、修理などを行い、「これならAppleが販売する中古端末として問題ない」と認定した中古のiPhoneということになります。


なんだ、そんな良いモノなら中古iPhoneの全てがCPOになればいいのに…。

そうなんですよね、安心面で言えば確かにそうなのです。

しかし、アプルーブド・カーにも、CPO iPhoneにも弱点があります。

それは、「タマ数」と「価格」です。

自動車の下取りは、必ずしも下取りで自社へ戻って来るとは限らない上、認定中古車として再販できる品質を維持しているクルマばかりではありません。さらに、再販後に、メーカーのお墨付きの中古車に何か問題が起こってしまっては、メーカーの信頼性が大きく揺らいでしまいますので、アプルーブド・カーとして再販できるクルマのタマ数は自ずと限られてしまいます。

その上、整備やメンテナンスを施すにしても、メーカーとしての信頼性や評判を失わないようにするには、手抜きをせずにしっかりやらなければなりないため、どうしてもコストがかかり、その分が価格に反映して割高になってしまいます。

もちろん、その割高な価格の中には、市井の中古車では得られない「純正」という安心感があり、万が一にも、メーカーがしっかり対応してくれるという「大きなものに守られている感」は、他に代えがたいアプルーブド・カーの大きな魅力です。

CPO iPhoneも割高ですが、しっかりAppleが整備して認定した端末ばかりなので、新品端末に迫る安心感をもって購入する事ができると言えます。

CPOの他の呼び方

余談になりますが、CPOは「リファービッシュ」といわれるケースもあります。

refurbishは、「改修する」といった意味があり、「認定中古品」という意味のCPOとは異なる意味合いですが、CPOで説明した「整備」や「メンテナンス」に重きをおいた表現となります。

分かりやすい言葉で言えば「リフレッシュ」が近いかもしれません。

実際、Appleの公式WEBには「認定整備済製品」のページが設けられており、このページのURLは「apple.com/jp/shop/refurbished」となっており、Appleが認定中古端末をリファービッシュと呼んでいる事がわかります。


また、日本向けの認定中古品のページには「整備済製品を見る」と書かれていますが、米本国の同じページには「Shop refurbish」と書かれています。

ちなみに、認定中古品という点で日米の公式WEBを比較すると、米本国Appleでは認定中古品のiPhoneやApple Watchを販売していますが、Apple日本では、認定中古iPhone及びApple Watchの取り扱いはありません。

ぜひ、日本でも認定中古iPhone・Apple Watchを販売して欲しいと思います。

実際にどんな端末がCPOになるのか

これは、以前にどこかで耳にして覚えている「CPO」端末の話しですが、いつ、どこで、誰に聞いたのか覚えていませんし、その信憑性も全く保証しない、単なる戯言として読んで頂きたいのですが、例えば、Appleが販売したiPhoneが、ユーザーの責任に帰さない理由・原因によって、ボディに傷があったり、ディスプレイが正常に表示できない等の初期不良があった際、Appleは新品交換で対応しますが、キズや不良個所のある引き取り端末を、傷のあるボディを交換したり、ディスプレイを新品部品に換装する等して、正常な状態に戻してリファービッシュとして販売するのだそうです。

そして日本で認定中古品のiPhoneがない理由として、日本人は品質に関する要求が厳しく、日本でリファービッシュ品を販売するのは難しいのだそうです。中古品の流通が定着している米本国では成立する「認定中古iPhone」が、日本では最クレームのような形で戻ってきてしまう率が高いため、日本では認定中古iPhoneが販売されないのだ…と聞いたことがあります。

こちらも、信憑性については一切保証しない噂話の領域を出ませんので、その辺りは理解して読んで頂きたいのですが、まあ、言われてみれば、確かにそうした気質は持っているように思います。

例えば、日本人はクルマのバンパーが傷ついても交換したり、修理したりしますが、海外では、ボディそのものが傷つかないように装着されているバンパーが傷つくのは当たり前の事…といった「バンパー」に対する認識の違いがあるそうですが、その辺と共通しているのかもしれません。

iPadやiPod等は認定中古品が手に入りやすい

こちらは、2020年2月現在、Apple日本の公式WEBで販売されている認定中古iPadの一部を画像として切り取ったものです。

例えば、12.9インチiPad Pro WiFiモデル 256GBは、定価で128,800円ですが、こちらのCPO端末なら108,800円と新品より2,000円安く購入する事ができます。

先にも述べましたが、CPOの良さはメーカーによる整備やメンテナンスが実施されており、メーカーの公式な製品であることから、ある程度の保証も付けられている点ですが、CPOと、真っ新の製品が20,000円しか違わないのも、微妙と言えば微妙です。

もしかすると、20,000円しか違わないなら新品を買う…という人もいるかもしれませんし、逆に、保証など無くても良いからと、もっと安く購入できる方法を検討する人も少なくないはずです。

CPOは、その辺りが微妙なのは確かです。

もっと決定的に価格が違うのなら、新品購入と迷う必要はありませんし、もっと安い…と考えるケースも少なくなりそうです。

こうした微妙なイメージは、アプルーブド・カーでも感じる事があり、メーカー整備+保証がどこまで価格に対してコスパの良さを感じられるか…というところが判断基準となるのかもしれません。

ファクトリー・リファービッシュとリファービッシュ

CPOとリファービッシュの使い訳ですが、実は、Apple自身が「CPO」という言葉を使うのをあまり見た記憶がありません。

多くは、格安通信サービス等が、中古iPhoneを販売する際に、メーカー整備済中古端末であることを表すのに「CPO」という言葉を使う事はよくあります。

Appleは、WEBでも使っている通り、「リファービッシュ」という表現を使う事が殆どのように思います。

このAppleが整備・メンテナンスを施して販売しているリファービッシュ品を、「ファクトリー・リファービッシュ」と言います。

なぜあえて「ファクトリー」なのか…と言えば、ファクトリー・リファービッシュだけが「CPO」なのであって、Apple以外が整備・メンテナンスを行っても「リファービッシュ(改修)品」であると名乗る事はできるためです。

Apple自身が整備・メンテナンスを実施し、メーカー保証を付けて販売するリファービッシュ品が、「CPO(メーカー整備済み認定中古端末)」である事を明確にするため、他のリファービッシュ品と区分けするためです。

CPO iPhoneはどこで購入できるのか

実は、日本国内で「CPO」を販売しているところは「ほとんどない」のが現状です。

Appleと、大手キャリア以外でiPhoneを購入できるとすれば、格安SIMサービスや、フリマ・オークションなどですが、フリマやオークションは個人売買ですので、CPOであるはずがありませんのでここでは除外します。

そうすると、ほぼ唯一のCPO端末を購入可能な場所として、格安SIM各社しか選択肢がありません。

しかし、格安SIMで、iPhoneを製品ラインナップに加えている場合でも、それがCPOであるケースは稀です。

Y! mobile・UQmobileの大手キャリアのサブブランド系、さらに、LINEモバイル・BIGLOBEモバイルなどの大手キャリア傘下のMVNOでは、大手キャリアの新品のSIMロック端末をラインナップしていますので、CPO端末ではありません。

また、大手キャリアグループに属さない独立系MVNOでも、昨今はiPhoneをラインナップするケースが増えていますが、例えば、「mineo」は、新品の「国内正規版」がメインですし、IIJmioでラインナップするiPhoneは、CPOではない中古端末です。

2020年2月時点で、ある程度の数を在庫しているのは、NTTコミュニケーションズが運営するMVNO~OCNモバイルONEのみでした。

OCNモバイルONE では、音声通話付き回線とのセットで、iPhone XS・iPhone XS MAX・iPhone XR等の、発売から2年程度の比較的新しいiPhoneのメーカー整備済iPhoneを購入する事ができます。

今ならiPhone XSは家電量販の正規版が安い

OCNモバイルONEでの、iPhone XSのCPO端末の価格は、64GB=82,200円ですが、先日からAppleが解禁した、ビックカメラやヨドバシカメラでのiPhone XSが74,800円と非常にリーズナブルな上、国内正規版SIMフリーの新品端末と非常にお値打ちな端末として、現在、人気爆発中です。

iPhone XS 国内正規版 新品SIMフリー端末を購入できるのは、以下の店舗です。

● ビックカメラ.com、ビックカメラ有楽町店、ビックロ ビックカメラ新宿東口店
● ソフマップ
● コジマネット
● マルチメディアAkiba、マルチメディア梅田、ヨドバシ・ドット・コム

iPhone CPOとは?中古端末とは違うのか まとめ

CPOは、整備・メンテナンスを施して販売するリファービッシュ製品(中古品)であると同時に、メーカー(つまりApple)が、その品質を保証している認定中古端末という事です。

AppleのWEB等ではリファービッシュという言葉が使われますが、メーカーであるAppleで修理・整備された場合には、りふぁー^ビッシュ製品の中でも、特に「ファクトリー・リファービッシュ」と区別して表記する場合があります。

メーカーが整備を行い、保証をつけて販売するため、非常に信頼性が高く購入後のトラブルなどに関しても安心感が強い製品ですが、反面、流通量は少なく、価格も割高な傾向にあるため、「iPhoneを安く購入する」という動機に対して、必ずしもファーストチョイスにならないケースもあります。

品質として考えれば、これ以上お勧めの中古iPhoneはありませんが、価格面を重視してみた場合、他にベターな選択肢があるケースもあり得ると言えます。

参考URL:
https://www.apple.com/jp/shop/refurbished

画像ULR:
https://www.apple.com/jp/shop/refurbished

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