eSIMとはいったい何?

[公開日:2020/11/18]

こんにちは。ダイワンテレコム高田馬場店です。

最近eSIMという言葉を聞くことが多いです。菅首相が進めている「携帯料金の引き下げ」に関係し、「eSIM」を普及させるとか。

ただ、そもそも「eSIM」とは何ぞや?と思い、今回はこの「eSIM」についてまとめていきます。

非物理SIM=「eSIM」

「SIM」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、スマートフォンに挿し込む小さなカードではないでしょうか。

 

そもそもSIMとは、「Subscriber Identity Module(加入者認識モジュール)」の頭文字をとった略称となります。

小さなチップの形をしているSIMの中には、携帯電話の契約者情報やキャリア情報、電話番号などのデータが書き込まれています。

キャリアはこれらの携帯電話情報をSIMを通じて管理を行っています。SIMが挿し込まれて初めて、スマートフォンはキャリアのネットワークを通じて、通話やインターネットの利用が可能になります。

 

このSIMの次世代規格が、eSIM(embedded Subscriber Identity Module)となります。

eSIMは、スマートフォンなどの端末本体にあらかじめ埋め込まれたSIMとなります。従来のSIMと同様、小さなチップの形をしていますが、端末から抜き差しすることはありません。端末が出荷される時点では、eSIMに携帯電話情報が書き込まれていないのも特徴です。eSIMが埋め込まれた端末を操作し(QRコードの読み取り、専用アプリのインストールなど)、「プロファイル」と呼ばれるデータのセットをダウンロードしてeSIMに書き込むことで、電話やインターネットなどの通信を利用できるように設計されています。

「eSIM」のメリット

メリットとしては

1:ユーザー自ら携帯電話情報を書き換え可能

メリット:国内外問わずキャリアを乗り換える際のSIM差し替えの手間が不要

   

2:複数の携帯電話情報を保存できる

メリット:複数のプロファイルがあれば、端末操作で利用プロファイルを簡単に切り替え

 

3:ひとつの携帯電話情報を複数のeSIMで共有できる

メリット:一部モデルではペアリングにより異なる端末間で共通の通信サービス利用も・

カード型SIMにプラスしてeSIM利用可能な機種では一端末で複数の回線を使い分け、2台持ちも不要に。

 

「eSIM」のデメリットは?

1:対応端末が限られている

 

日本国内でeSIMを利用できるスマートフォンは、iPhoneXS/XS Max、iPhoneXR、iPhone11シリーズ、Google Pixel4くらい。また「eSIM」限定の「Rakuten mini」くらいとなります。

 

2:eSIM対応のキャリアが少ない

 

特に課題として目立つのが、eSIM対応キャリアの少なさです。

海外ではMVNOを含め、eSIM対応キャリアが見られるようになっていますが、国内ではIIJ、楽天モバイルの2社のみ。それ以外では、海外のキャリア・プロバイダーのeSIMプランを利用することになります。ただし、いずれの場合もeSIMで利用できるのはデータ通信に限られており、現状では音声通話を利用できません。

 

3大キャリアによるeSIMへの対応を見てみると、Apple WatchとiPhoneのペアリングに関わるものが基本となっています。

スマートフォン単体での利用については、唯一KDDIが海外渡航時限定でeSIMのプランを展開しているのみです。

 

こうした課題がある中、日本国内では、eSIMを利用できる機会が限られているのが実情です。

ユーザーとしては物足りないかもしれませんが、ユーザーが簡単にキャリアを乗り換えられるeSIMは、キャリア側にとっては「ユーザーが流出しやすい」デメリットがあるともいえます。

キャリアがあまり積極的になれないのも納得ではないでしょうか。

source:NTT

この記事を書いた店舗情報

高田馬場店

169-0075
東京都東京都新宿区高田馬場3丁目1−1

03-6205-5259

人気ブログ

新着ブログ

機種一覧

店舗一覧