iPhone修理のダイワンテレコム大阪梅田駅店です。
2020年4月に発売された、新型iPhone SE(第2世代)に搭載されたカメラの性能を、スマホカメラレビューで知られる海外サイトDXOMARKが評価し、レポートを公開しています。
iPhone SE(第2世代)のカメラは、明所では色の表現や明るさに優れていますが、一方暗所での撮影を苦手としていることが分かりました。
iPhone SE(第2世代)は、iPhone 8のデザインを流用しつつも最新のA13 Bionicチップを搭載した、エントリークラスのモデルです。
アウトカメラ(背面カメラ)は広角カメラのみのシングルカメラとなっており、1,200万画素、f値1.8レンズ、5倍デジタルズーム、光学式の手振れ補正が備わっています。
撮影された写真はiPhone 11シリーズにも搭載された最新チップ「A13 Bionic」で画像処理が行われます。
ビデオ撮影では4K解像度の撮影に対応しており、またスローモーションで1080pの撮影に可能です。
また、バッテリーはiPhone 8と同じ容量のものが搭載されており、13時間連続でのビデオ撮影が可能となっています。
DXOMARKの調査によると、iPhone SE(第2世代)のアウトカメラは露出と色の表現に優れており、屋外など明るい場所での撮影に向いているといいます。
明度の表現に影響を与えるダイナミックレンジも適正であり、明所では鮮明な写真が撮影できています。
一方で暗いところでの撮影は苦手としているようで、光量が減ると細部の表現がうまくいかず、写真にノイズが見られます。
ナイトショットにはやや不安を抱えるという評価となっています。
左からiPhone SE(2020)、iPhone 11、Google Pixel 3
DXOMARKではiPhone SE(第2世代)、iPhone 11、Google Pixel3でそれぞれ屋外・屋内で人物を撮影した写真を比較し、iPhone SE(第2世代)の露出が優れていることを示しています。
iPhone SE(第2世代)が撮影した左側の写真では、人物が綺麗に撮れており、また雲の細かなディティールを再現できていることが見て取れます。
左からiPhone SE(2020)、iPhone 11、Google Pixel 3
続いて屋内では、窓を背にした逆光での撮影となっていますが、人物の顔がはっきり見て取れる写真が撮影できています。
屋外・屋内ともにiPhone 11のカメラに匹敵する明所撮影の性能があることが分かります。
左からiPhone SE(2020)、iPhone 11、Google Pixel 3
iPhone SE(第2世代)のアウトカメラは色表現にも優れています。
特に屋外撮影では顕著で、iPhone 11よりも暖かな色合いの写真が撮影されています。また、オートフォーカスは高速で、暗所においても問題なくピントが合うという結果が出ています。
一方で、iPhone SE(第2世代)は夜間など暗いところでの撮影には向いていないようです。
iPhone 11シリーズに搭載されているナイトモードがiPhone SE(第2世代)では搭載されておらず、明所に比べて露出が明らかに劣化しています。
また、iPhone 11と比較して細部の表現がうまくいっておらず、ノイズも目立っています。
ただしフラッシュを使用した場合の露出は良好で、色の表現も許容範囲に収まっています。
iPhone SE(第2世代)は望遠カメラを搭載しておらず、ズーム撮影は苦手としています。
光学ズームではなく最大5倍のデジタルズームを利用するため、いずれのズーム倍率でも細部の表現が劣化し、ノイズも見られるようになります。
比較画像では、「超解像ズーム」機能を搭載したGoogle Pixel 3がiPhone SE、iPhone 11よりもズーム撮影に優れていることが見て取れます。
iPhone SE(第2世代)では、シングルカメラにも関わらず被写体に対して背景をぼかすポートレート撮影が可能です。
ポートレート撮影は従来では2眼カメラを必要としましたが、高性能な「A13 Bionic」の機械学習を利用することで深度情報を作成することができます。
iPhone SE、iPhone 11、Google Pixel3でのポートレート撮影の比較では、人物が手に持ったグラスで大きな差が出ています。
iPhone 11、Pixel3ではグラスもある程度シャープに撮影できていますが、iPhone SEでは背景と同じようにぼやけています。
また、細部では髪の一部が背景と認識されぼやけてしまっていることが確認できますが、許容範囲のうちと言えます。
iPhone SE(第2世代)のビデオ撮影についてDXOMARKは高い評価を付けています。露出が正確でダイナミックレンジも広く、色の表現やノイズ処理も安定しています。
一方で、やはり暗所でのビデオ撮影は写真撮影と同じ理由で不得手なようです。
また、手ぶれ補正も許容範囲ながらミスが見られ、オートフォーカスやフレームレートも不安定だとして、マイナス評価しています。
DXOMARKはiPhone SEとiPhone 11でそれぞれ同じ場所を歩きながら撮影した動画を投稿しています。
iPhone SE(第2世代)で撮影した動画
iPhone 11で撮影した動画
DXOMARKはiPhone SE(第2世代)のカメラ性能を静止画撮影103点、ビデオ撮影98点で総合評価101点としています。
総合101点は、当時DXOMARKが「最高のシングルカメラを搭載したスマートフォン」と評価したiPhone XRと同点で、37位にランクインしています。
同じくiPhoneでは、トリプルカメラを備えたiPhone 11 Pro Maxが117点で12位、超広角カメラを搭載するiPhone 11が109点で27位、iPhone XS Maxが106点で29位に入っています。
明所での優れた露出と色表現、広いダイナミックレンジ、細部の表現は大きく評価されましたが、暗所の撮影を苦手とする点、ズーム機能がかなり貧弱な点、ポートレート撮影に難がある点でマイナス評価を得てしまっています。
しかし、iPhone SE(第2世代)はより上位にランクインするハイクラスiPhoneよりも安価で、コンパクトな筐体にまとまっています。
カメラ性能も極端に悪いものではなく、また明所での撮影では高いパフォーマンスを発揮しており、価格相応かそれ以上といったところではないでしょうか。
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