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10月23日に発売されたiPhone 12 Proは、当初想定されていたよりも売れ行きを伸ばしているようです。
特に米国においてiPhone 12 Proの売上が好調となっているようで、AppleはサプライヤーにLiDARスキャナ用チップの増産を指示する予定だと台湾メディアDigiTimesが報じています。
台湾メディアDigiTimesによると、特に米国でiPhone 12 Proの需要が非常に高まっており、AppleはLiDARスキャナ用のVCSELチップの注文数を増やす予定であると伝えています。
iPhone 12とiPhone 12 Proでは共通の部品が多く存在していますが、上位モデルであるiPhone 12 Proにはトリプルカメラに加えて「LiDARスキャナ」と呼ばれる3Dセンサーが搭載されています。
VCSELとはLiDARに必要なレーザー照射装置のことで、これを内蔵したLiDARスキャナにより空間の奥行、物体の形状を高精度で把握することができます。
出典:Apple
現在、iPhone 12の予約注文から配達までの待ち時間は2~3日となっていますが、一方でiPhone 12 Proの待ち時間は2~3週間と大幅に伸びています。
iPhone 12 Proのこれほどの売れ行きについてAppleは想定外だったようで、Appleは当初iPhone 12 ProよりもiPhone 12がより多く売れると見積り、多くの在庫を準備していたとDigiTimesは述べています。
iPhone 12シリーズの発売前より一部アナリストたちは「iPhone 12 ProはiPhone 12に対して魅力的なセールスポイントに欠けている」として、iPhone 12およびiPhone 12 miniが販売台数を伸ばすと予想していましたが、蓋を開けてみるとiPhone 12 ProもiPhone 12に劣らないほど需要を集めていることがわかりました。
iPhone 12は85,800円~、iPhone 12 Proは106,800円~(いずれも税別)です。、2モデルの間には2万円ほどの価格差があるため、ユーザーは差額2万円以上の価値をiPhone 12 Proに認めたということになります。
iPhone 12 Proが売上を伸ばした要因としては、LiDARスキャナによる高品質なポートレート撮影などのカメラ性能のほかにも、「デザインが刷新された新型iPhoneのProモデルを手にしたい」という高級志向も含まれているかもしれません。
また、11月13日(金)には残る2モデルであるiPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Maxが登場します。
ハイエンドとなるiPhone 12 Pro Maxはもちろん、コンパクトモデルのiPhone 12 miniが人気を博すという予想もあり、iPhone 12はシリーズを通して人気を集めるモデルになるのではないでしょうか。
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