(この記事は2021/5/22に更新しました)
2021年5月現在、Apple Storeやオンラインストアで購入できるiPhoneは
● iPhone 12 / iPhone 12 mini
● iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max
● iPhone 11
● iPhone XR
● iPhone SE(第2世代)
の5機種7モデルです。
Apple Store・オンラインストアで販売されているiPhone XRやiPhone 11の販売価格が1万円以上の大幅値下げが実施されて一気に6万~7万円代になり、コスパに優れる人気機種となっています。
さらに、iPhone SE(第2世代)は、Touch ID(指紋認証)とホームボタンを備える現在唯一のモデルです。
これらコストパフォーマンスが良い機種に、2020年最新機種であるiPhone 12シリーズを加えた2021年6月時点のiPhoneラインナップについて、価格や性能といった観点から比較を行っていきます。
iPhone SE(第2世代)、iPhone XR、iPhone 11、iPhone 12の各機種の特徴やメリット等についてあらためてご紹介します。
画像出展:apple.com
2020年4月に発売されたiPhone SE(第2世代)は、現在でも人気を誇るiPhone 7やiPhone 8と同等の4.7インチ液晶画面にホームボタンを装備し、ワイヤレス充電や、防水・防塵機能、Apple Payなどの機能を搭載したコストパフォーマンス溢れるモデルです。
性能面としては、iPhone 8のボディにiPhone 11のチップセット(A13 Bionic)を乗せたという趣で、ホームボタン搭載機種ながらもiPhone 12に引けを取らない処理性能の高さを誇ります。
iPhone 8から流用されたパーツが多く使用されているために販売価格がかなり低く抑えられており、新品でも5万円以下という低価格で手に入るのがこのiPhone SE(第2世代)の魅力といえるでしょう。
コスパの良いiPhoneが欲しい、ホームボタンやTouch ID(指紋認証)が使いたい、という方におすすめなのがこのiPhone SE(第2世代)となっています。
2021年6月現在の価格は、64GB:49,280円、128GB:54,780円、256GB:66,880円となっています(価格は税込価格)。
画像出展:apple.com
iPhone XRは、iPhone XS・XS MAXが発売された同じ年、XS/XS MAXと同時発表ながら実際の発売は2カ月遅れで登場した、廉価版(割安な価格設定モデル)として登場しました。
当時のAppleは前年のiPhone Xから始まる全画面モデルで、10万円超の高価格帯モデルとなり、10万円以下で購入できるモデルがない…といった高価格路線にシフトしていましたが、大幅な販売不振に陥っていました。
そんな中、割安な価格のモデルとして2カ月遅れで登場したiPhone XRは、シングルカメラや液晶ディスプレイを採用する等、XSシリーズとは一線を画したモデルでしたが、Appleが期待したほどの販売を得る事は叶いませんでした。
……と、当時はあまり高い評価を受けていなかったiPhone XRですが、値下げに次ぐ値下げが行われた結果2021年現在はミドルレンジモデルとしての地位を確立しており、iPhone XやiPhone XSが販売終了した今でもApple Storeや量販店での取り扱いが続けられています。
6.1インチというやや大きめの筐体サイズにFace ID、シングルカメラなどコンパクトな構成でまとめられており、「iPhone 12などの最新機種はいらないけれども大画面、Face IDは使いたい」といったユーザー層からの支持を集めているモデルこそがiPhone XRです。
2021年6月現在の価格は、64GB:60,280円、128GB:65,780円(いずれも税込)となっています。
画像出展:apple.com
上記、iPhone XRに先立つ事2か月前に発売となった、2018年のメインモデルがiPhone XSで、XSの大画面版がXS Maxです。
iPhone XSは2021年現在、中古iPhone市場での人気を集めていますので、中古でiPhoneを購入するなら強力な選択肢の1つです。
当時のフラッグシップモデルだけあって、ディスプレイには有機ELパネルを採用、デュアルカメラ、ポートレートモード等を備えていました。XS MAXもディスプレイの大きさの違いで、基本的な装備は変わりません。
発売当時、あまりの価格の高さに驚かされましたが、最高値のiPhone XS MAX 512GBモデルは、税込みで20万円に迫ろうかという高価格帯モデルで、販売不振を極めた2018年を象徴するモデルとなりました。
Appleにとって2018年は受難の年で、米中の貿易問題や、アメリカのHuawei排斥の影響を受け、中国ユーザーのアメリカ製品不買のメインターゲットにされるなど、そうでなくても中国国内の大きな売り上げを失っている上、メインモデルの全てが10万円超という高額設定と相まって、Appleは多くの売上とシェアを失いました。
そんな年に発売され、価格の高さを批判されたiPhone XSですが、実際に使ってみると、やはりフラッグシップだけの事はあると感じます。
同年発売のiPhone XRとは、CPUチップA12 Bionicを共通化するなど、大差ないという意見もありますが、実際に、iPhoneXSユーザーの筆者から言わせて貰えば、やはり最大の違いは「有機ELパネル」ではないかと思います。
iPhone XRの液晶パネルも良くできているため、日ごろのメールやSNS等ではその違いはほぼ分からないと言えますが、映画や動画を見る際の人の肌のキメ細かさ等は、どうしても違いが目についてしまうと感じます。
2019年9月、iPhone 11 Proの販売開始とともにiPhone XSはApple Storeやオンラインストアからその姿を消しました。
アップル公式での販売こそ終了しましたが、iPhone XSは中古市場において非常に高い人気を誇っており、Face IDと有機ELディスプレイを搭載した当時のハイエンドながら、4万円~5万円ほどの価格帯で売買が行われています。
有機ELディスプレイを搭載したiPhoneが欲しいけど、iPhone 12には手が届かない…という方におすすめなのがiPhone XSです。
画像出展:apple.com
2019年に発売されたiPhone 11シリーズですが、上位モデルである「iPhone 11 Pro / iPhone 11 Pro Max」は、2020年のiPhone 12シリーズ発売とともに販売が終了しました。
iPhone 11 Proシリーズは1年ほどで取り扱いがなくなってしまいましたが、そんな中2021年6月現在でも取り扱いが続けられているのがこの「iPhone 11」です。
iPhone 11に搭載されたA13 Bionicは、高速処理を打ち出したiPhone XR / iPhone SE搭載のA12 Bionicをさらに凌ぐ高性能ぶりで、さらに、消費電力の少なさも特徴としており、6.1インチの大型ディスプレイを備えるiPhone 11に大きな電力的余裕を与えています。
さらにiPhone XRと大きく異なる点として、超広角カメラを備えたデュアルカメラ仕様となっていることが挙げられます。
iPhone本体を引いて撮影することなく大きな被写体を写真に収められる超広角カメラを最も安く体験できるのがiPhone 11であり、iPhone XRではなくiPhone 11を選ぶ理由の1つとも言えます。
2021年現在の価格は、64GB:71,280円、128GB:76,780円、256GB:88,880円(いずれも税込)と発売当初よりも1万円ほど値下げされており、比較的手の届きやすい価格となっています。
画像出典:apple.com
2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行によりiPhoneの量産プロセスに遅延が見られ、iPhone 12は例年よりも遅い10月の発売となりました。iPhone 12シリーズは意欲的なモデル群となっており、iPhone 11シリーズからの変更点が多く見られます。
特にスタンダードモデルのiPhoneを購入したいユーザーにとって嬉しいのが、Proモデルでなくても有機ELディスプレイを搭載するようになったことです。
有機ELディスプレイはiPhone XRやiPhone 11が搭載するような液晶ディスプレイよりも黒色を中心とした発色に優れており、さらに消費電力が比較的少ない、ディスプレイを薄くすることができるなどのメリットを持ちます。
iPhone 12は筐体デザインもiPhone 11から大幅に変更されており、iPhone 5sのような角ばったエッジ感のあるデザインになりました。これについては人によって賛否分かれるところではあるかと思いますが、新しいもの好きの筆者個人としては前年までのモデルと大きくデザインが異なっていて所有感が満たされる良いデザインだと考えていますね。
チップセットも最新のA14 Bionicを搭載しており、処理性能や映像処理性能が向上しています。
2021年5月には新色の「パープル」も発売され、今iPhoneのメインストリームとなっているのがこのiPhone 12だと言えるでしょう。
価格は64GB:94,380円、128GB:99,880円、256GB:111,980円(いずれも税込)と、最新機種だけに他の機種と比べるとやや高めの価格設定となっています。
以下は、iPhone XR・iPhone 11・iPhone 12の3機種を直接比較するための一覧表です。
iPhone XR | iPhone 11 | iPhone 12 | |
---|---|---|---|
発売次期 | 2018年11月 | 2019年9月 | 2020年10月 |
CPU | A12 Bionic | A13 Bionic | A14 Bionic |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ | 6.1インチ | 5.8インチ |
ボディカラー | 6カラー(ポップ) | 6カラー(シック寄り) | 6カラー(ポップ) |
ボディ | ガラス+アルミ | ガラス+アルミ | ガラス+アルミ |
アウトカメラ | 12MPシングル | 12MPデュアル | 12MPデュアル |
レンズ | 広角 | 広角+超広角 | 広角+超広角 |
ナイトモード | × | 〇 | 〇 |
自動調整 | × | 〇 | 〇 |
手振れ補正 | 光学式 | 光学式 | 光学式 |
ズーム | 最大5倍のデジタルズーム | 2倍の光学ズームイン 最大5倍のデジタルズーム |
2倍の光学ズームイン 最大5倍のデジタルズーム |
インカメラ | 7MP | 12MP | 12MP |
認証 | Face ID | Face ID | Face ID |
防水防塵 | IP67 | IP68 | IP68 |
ディスプレイ | Liquid Retina HD | Liquid Retina HD | Super Retina HD |
パネル | 液晶パネル(LCD) | 液晶パネル(LCD) | 有機ELパネル(OLED) |
解像度(ピクセル) | 1792×828 326ppi | 1792×828 326ppi | 2532×1170 460ppi |
コントラスト比 | 1400:01:00 | 1400:01:00 | 1400:01:00 |
画面タッチ | 触覚タッチ | 触覚タッチ | 触覚タッチ |
通信速度 | 4G LTE Advance | ギガビット級LTE | ギガビット級LTE |
ビデオ再生 | 最大16時間 | 最大17時間 | 最大17時間 |
高速充電 | 〇 | 〇 | 〇 |
SIM | デュアル(Nano+eSIM) | デュアル(Nano+eSIM) | デュアル(Nano+eSIM) |
サイズ | 150.9x75.7x8.3mm | 150.9x75.7x8.3mm | 146.7x71.5x7.4mm |
重量 | 194g | 194g | 162g |
価格64GB | 60,280円 | 71,280円 | 94,380円 |
価格128GB | 65,780円 | 76,780円 | 99,880円 |
価格256GB | - | 88,880円 | 111,980円 |
SIMロック | SIMフリー | SIMフリー | SIMフリー |
価格は全て税込み価格
ディスプレイやチップセット等の基本性能ではiPhone 12が有利となっていますが、カメラ性能などはiPhone 11とiPhone 12であまり差がありません。
とはいえ、昨今のカメラ性能はチップセットの性能により大きく左右されますので、カメラ自体の性能が同じでもA14 Bionicを搭載するiPhone 12に軍配が上がります。
iPhone 11に対するiPhone XRは、超広角カメラがなくチップセットもA12 Bionicではありますが、Face IDを備えるモデルの中では最安というポジションに収まっており、十分選択肢になりえるモデルとなっています。
iPhone XR / iPhone 11 / iPhone 12はそれぞれ価格に対して見合った性能を有していますので、「自身がどれくらいの性能を求めていて、それにどれくらい予算を用意できるか」という選び方をするとよいでしょう。
特に綺麗な動画視聴が重要でないのであれば、価格重視ならiPhone XRで充分に満足できるはずですし、超広角カメラやA13 Bionicの処理速度が欲しければiPhone 11、高性能な最新機種が欲しければiPhone 12がベストバイと言えるでしょう。
Apple Storeやアップルのオンラインストアで購入できるiPhoneは、どれも「SIMフリー版」です。
SIMフリー版とは、NTTドコモ・au・Softbankの各社キャリア回線しか利用できなくする「SIMロック」がかけられていない端末を指します。
つまり、「SIMフリー版」を購入すれば、NTTドコモ・au・Softbankの大手キャリア3社はもちろん、各社の回線を利用して通信サービスを提供している「MVNO」「格安SIM」も含め、全ての国内の通信事業者のサービスを利用する事ができます。
一方で、大手キャリアから発売されているiPhoneは各社のSIMロックがかけられていますので、他社のSIMカードを入れても4Gや5Gを利用することができません。
条件を満たせば大手キャリアで購入したiPhoneでも「SIMロック解除」を行うことができますが、SIMフリーのiPhoneを購入したいという方はApple Store、オンラインストアでの購入がおすすめです。
各モデルには64GB / 128GB / 256GBといったストレージ容量が異なるモデルが用意されていますが、これは数字が大きければ大きいほどほどより多くのデータを保存できることを表しています。
特に容量を圧迫するデータはゲームアプリや写真、動画データとなっておりますので、iPhoneでゲームアプリをたくさん遊びたい方や、写真や動画を撮影してiPhoneに残しておきたいという方は128GBや256GBモデルを購入しておくと、後からストレージ容量のことで悩む必要はなくなるかと思います。
反対にゲームアプリをあまり遊ばない、写真や動画はiCloudなどのクラウドストレージに保管するという方は64GBでも問題ないでしょう。
以上による、筆者のお勧めモデルは以下の通りです。
① iPhone 12 … 最新機種の性能と有機ELディスプレイで満足感は最高
② iPhone 11 … 超広角カメラを備える中では最安の中間択
③ iPhone SE(第2世代) … ホームボタンを備えた最新機種、Touch IDが欲しいあなたに
④ iPhone XR … Face IDを備える中では最安、最高のコスパモデル
中古iPhoneの購入を検討されている方は、こちらの記事にてオススメの中古iPhoneをご紹介しておりますので、併せてご覧ください。
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