こんにちは。
iPhone(アイフォン)修理のダイワンテレコム大阪梅田店です。
5G通信に対応するiPhone 12にはAppleが自社開発を行うアンテナが搭載される、と米テクノロジー系メディアのFastCompanyが報じました。
AppleがiPhoneに自社製アンテナを採用するのはこれで3例目になります。
FastCompanyの報道によると、AppleはQualcomm製アンテナの採用を見送った上で自社製5Gアンテナの設計・開発を行っているようです。
この背景には、Qualcomm製アンテナをiPhone 12に搭載するとiPhone端末の厚さがAppleが求めるものより大きくなってしまうため。という技術的な問題がある一方で、AppleがQualcommの部品および知的財産の使用に対するロイヤリティの費用を削減したい意向があるから。という戦略的な意図があります。
iPhone 12ではAppleアンテナとQualcommモデムを使用する設計で開発を進める方針ですが、AppleではIntelのモデム事業を買収しているということもあり、今後アンテナ・モデムともにApple自社製という設計を行うために独自の5Gモデム構築に多くのリソースを投入しています。
5Gアンテナでは従来の4Gアンテナよりも高い周波数を用いるために、開発・製造が難しいとされています。
FastCompanyの報道では、iPhone 12では「フェーズドアレイ型アンテナ」が採用されるとされており、これはアンテナを固定したまま任意の方向に一定の強さで電波ビームを指向できる技術を用いたものです。
そのためにコストの増加も懸念されています。Samsungが2月11日に発表した5G対応スマホ「Galaxy S20」では、前機種「Galaxy S10」よりも販売価格が100ドル近く値上がりしており、iPhone 12においても概ね似た傾向になると予想されています。
一方でAppleはアンテナ設計・開発があまり得意ではないとされており、実際に自社製アンテナを採用したiPhone 4では端末の持ち方によっては通信が切断されてしまう不具合が発生していました。
設計・製造が難しい5Gアンテナ、設計・開発の不得手、そして新型コロナウイルスの影響で製造ラインが麻痺しているという現状で、Appleがどこまで5Gアンテナを精練させられるか気になるところです。
この件についてAppleはコメントしていないため、これからこの報道と異なる仕様となることは十分考えられます。
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