ガラス割れ / 画面交換の仕方 (修理方法をご紹介)【画像付】

今回ご紹介させて頂くのは「iPhone6S」の画面交換です。落下により画面がバキバキに割れており、液晶の一部は内部が見えるほどの損傷状態です。基本的にここまで症状が進んでいるものは、割れてすぐではなく、しばらく時間が経っているケースがほとんどです。開けてみると内部に細かいガラスが侵入している場合があるので、注意深く作業を進めていく必要があります。

端末下部にある星ネジを外し、端末を開けていきます。

※2020年4月2日追記

関連記事

iPhone8の画面修理の解説

端末を開け、液晶画面を外して、内部を確認してみるとこんな状態でした。下半分にある「黒い四角の部分」がバッテリーです。表面がデコボコしているのがわかりますか？これは劣化が進んでいるサインでもあります。正常ではない状態になると、電池の持ちが悪かったり、急に再起動を繰り返したり、そもそも起動できなかったりします。今回は「画面交換」＋「バッテリー交換」でのご依頼を頂きましたので、バッテリーも交換していきます。

端末のヘリ、内部外周はとても汚れていますが、内部にガラスの混入等は見受けられませんね。内部は予想していたよりもきれいな状態だな～というのが正直な感想です。

バッテリーをはずす

そしてバッテリーを外します。

バッテリーは特殊な両面テープで張り付いているので、技術と知識が必要です。と･･そういうと偉そうですが、かなり劣化し腐食が進んでいるバッテリーシール(両面テープ)だと、どう頑張ってもきれいに取れないものも存在します。経験値を発揮しながら、出来るだけきれいに取るように細心の注意を払います。また、バッテリーに穴を空けると発火するケースがあります。あまり強い衝撃でドライバーなどをバッテリーに突き刺すことがないように気をつけましょう。

そして画面についている部品たちをとり、新しい画面(フロントパネル)に移植していきます。移植するパーツは

・ヒートシンク(熱を逃がすための鉄板)

・フロントカメラ

・イヤースピーカー

と、それらを固定するための鉄板やネジたちです。ネジは太さ・長さ・絶縁値などが違うので入れ間違いが起こらないように、どこに何を使っていたかわかるようにする必要があります。同じネジを同じ場所に戻せるように管理しておきましょう。

これであとは元に戻せば出来上がり。内部にゴミの混入があると、使用していくうちに関係ないところを通電させて別の問題を引き起こすことも考えられます。液晶をつける前にエアダスターなどで内部のクリーニングなどをしっかりとおこないましょうね。

通電させて電源をつけ、起動したら動作確認をおこないます。

お客様へご返却してから不具合が判明することほど悲しいことはありませんので、発着信・収音装置・カメラの起動と前後切り替え、近接センサーの反応などに問題ないかしっかりと確認した上でご返却させて頂いております。

今回の作業時間自体は15分ほどでした。

(写真を撮ったりしたのでもう５分ほど追加時間がありました)

慣れた作業者が修理をおこなえば、本当にとても短い時間で交換作業を終えることが出来ます。しかし、それはどこの修理店でも同じです。「早い修理をおこなっています」は、一定の技術と経験があれば、本当に誰でも言えることなんです。そのため、内部のクリーニングや機能の動作状態を確認することで、しっかり安心してもらえることを確認してからご返却するように心がけています。どれだけ早くても、雑な修理で他の損傷個所や不具合を見抜けずにご返却するサービスのほうが良いわけないと信じています。

一番必要なことは、丁寧な対応と丁寧な作業。

早い作業に囚われすぎないようにしっかりとこのサービスに必要なことを追及していきます。少しでも何かを感じて貰えたようでしたら幸いです。

皆さんのiPhone生活に、お役に立てますように。