リチウムイオンバッテリーのコネクタに巻くのは?

[公開日:2023/01/14]
筆者: 青砥店

みなさん、こんにちは。ダイワンテレコム青砥店です。

今日は、認識不足だった私からの注意喚起です。同業者さんに限らず、バッテリーに詳しい方や注意深い方からすると、おかしな話かもしれませんが、世の中にはこんなこともあるのです。一般の方も修理をする権利を意識する時代に進むので、扱うことがあれば、あるいは扱う未来に備えてお読みいただけると幸いです。

まず、私たちiPhone修理業者は、バッテリーの交換を、画面交換と主要二本柱の形で日々取り組んでおります。当然のことながら外したバッテリーの廃棄が必要なのですが、手続きの問題があるので、ある程度溜まってきたらある所に郵送しています。

その際に、「コネクタにセロテープを巻いて」という注意点がありまして、これが実は非常に重要なポイントなのです。

発火予防のためという訳で、世の中でたまに火事になったりするので、どこかで見聞きする情報かもしれません。

私もこれに従ってテープを巻いて処理していたのですが、最近になってあることに気づいてしまいました。

それは、自分がセロテープだと思っていた物が、実はセロテープではなかったのです。

ここで一旦時間経緯順に話をしますと、日々取り外したバッテリーのコネクタにはテープを巻いて保管していました。

そして保管数が増えてきたので、バッテリー廃棄郵送の準備として、機種により大きさや形が違うので、同じ物をまとめる形で輪ゴムで括りました。テープが巻いてあるので、大丈夫の認識です。

ところが、少し時間が経過してから触れてみると、バッテリーが熱くなっていました。これは、テープが巻いてあってもコネクタ同士が接触すると、電気が流れてしまうことを意味し、危険と思いました。注意書きやネット上の情報を疑わざるを得ませんでした。「セロテープの絶縁性に疑問」で記事書けるかも、とその時は思いました。

とりあえずの解決策として、コネクタ同士が簡単に接触しない方法として、バッテリーの表裏の向きを互い違いにすることを考えつきました。実際にこの形で今月郵送しました。

それでもセロテープの絶縁性に疑問がある以上は、どういう解決策が本当に良いか、調べてみると、やはり製品によっては絶縁性がなかったり、吸湿性によって時間経過で機能低下するということでした。今後はビニールテープをコネクタに巻くのが良さそうというのが結論です。

それから何気なく、捨てずにとっておいたテープ製品の説明書を読むと、「電気絶縁用に使わないでください」と書いてあったのです。そう、私がこれまでセロテープ認識だった物は100均で入手した「クリアテープ」だったのです。色が黄色がかった本物のセロテープより無色に近い透明で、割安もあって無意識に選んで使っていましたが、別物だったというわけです。同様に特に注意することなく小さければ同じセロテープと誤認している方、いらっしゃいましたら気をつけてください。

本当に「セロテープ」かよく見てください。バッテリーには超高温にならない限り機能低下しない「ビニールテープ」の方が安心です。電気工事級の絶縁には専用の「絶縁テープ」が必要ですが、小さなバッテリーレベルでは市販のビニールテープ(だいたい絶縁性あり)で問題なさそうです。

以上、ダイワンテレコム青砥店でした。

 

 

 

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