保険会社のSquareTradeは、2018年に故障したデバイスの数、修理を行ったユーザーの割合、過去数年間に修理コスト等の興味深いレポートを公開しました。
SquareTradeによれば、アメリカのスマートフォン・オーナーは、2018年の1年間に5000万台以上のディスプレイを壊し、34億ドル(約4千億円)もの修理代金を支払ったとのことです。さらに、バッテリー故障、タッチスクリーンのトラブル、スクリーンの傷等を加えた故障全般で見た場合、なんと米国人のスマホオーナーの66%が何らかのトラブルに見舞われた事になるそうです。
ユーザーがデバイスを損傷する最も一般的な方法は「地面への落下」でした。そのポピュラーなシナリオとしては、スマートフォンがポケットやテーブルから滑り落ちて地面に激突する、あるいはトイレにダイブさせて水没するなどであり、それらはまさに「スマホあるある」と言えます。
画面破損を1時間に換算すると5,761台ものスマホの画面が破損している事になりますが、半数以上のユーザーがスマホ修理代金を過少に見積もっており、46%のユーザーはiPhoneのディスプレイ修理代金を150ドル以下と予想しています。
しかし、例えばiPhone XRのディスプレイは、最低でも199ドルかかってしまいます。
結果として、65%が破損を修理しないまま使い続ける事となり、59%は破損したスマホに見切りをつけ、新しいスマホ購入を検討することとなっているとのことです。
こうした事象は日本でも同様です。スマホケースに入れたり、保護シートを貼って大切に使う傾向のある日本でも、多くの若者が割れたままの画面でiPhoneを使い続けている光景をよく目にします。
iPhoneの場合の破損に対する備えとしてはやはりApple Care+が一般的で、加入時の修理費用は、画面破損で3,400円、その他の修理で11,800円と、下記のApple Care+未加入時の修理代金と比較すれば、如何に修理コストを圧縮できているかが分かります。
しかし、Apple Care+に加入するには、端末購入時に一定額のコストアップになります。
iPhone XS/XS MAXで22,800円、iPhone XRで16,800円の支払い増は決して軽い負担ではないため、加入を逡巡してしまう事も珍しくありません。
iPhone XSのディスプレイ交換の場合、Apple Care+22,800円と修理実費3,400円=26,200円のコストと考えると、未加入時の修理コストとの差額は5,600円に過ぎません。
iPhone XRの場合には、Apple Care+16,800円と実費3,400円=20,200円に対し、未加入時の22,400円との差額は僅か2,200円に過ぎません。
ただし、画面修理以外の場合には、Apple Care未加入時の修理コストは、加入時との差額は数千円と言う訳にはゆかないので、その辺りは難しい判断になりそうです。
次のスマホを買うまで無事に使い切れればラッキーと考え、運悪く破損した際には数千円の差額分を支払って修理するか、予め、破損を織り込んでApple Care+に加入して数千円でも無駄な出費を避けるのか、いずれを選ぶかはユーザー次第と言えそうです。
参考URL:
https://iphone-mania.jp/news-233595/
https://9to5mac.com/2018/11/21/break-smartphones-repair-costs/
画像ULR:
https://9to5mac.com/2018/11/21/break-smartphones-repair-costs/
https://support.apple.com/ja-jp/iphone/repair/service/pricing
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