遅さを批判されたiPhoneX、ベンチマークテストで最新Gallaxyに圧勝!

[公開日:2018/08/12]
筆者: 新宿本店

iPhone修理のダイワンテレコム新宿店です。

スマホ出荷台数で、世界シェアNo.1を誇る韓国サムスンが、面白いCMを公開しています。

まずは、CM動画をご覧ください。

 こちらは、2018/07/17 にSamsung USが公開した動画です。

タイトルは「Ingenius: Speed」(Ingeniusというシリーズの「Speed」というタイトルの動画です)。

ちなみに、接頭詞「in」は否定を表しますので、「genius(天才)ではない」という意味でしょうか。

また、ingeniusは、 ingeniousのミスタイプだとする辞書もあるので、「ingenious(独創的)」という意味で皮肉ったのかもしれません。内容は、Appleのショップが舞台で、客とスタッフの会話のシーンですが、林檎マークを胸に付けたスタッフが作為的に無能でマヌケなキャラクターに描かれているように感じます。

あくまで筆者の印象ですが、スタッフが白人ではない事も、トランプ大統領が、難民や一部の移民を受け入れを停止するとした際に、「移民がいなければAppleは存在しない」と声明した事から、Appleを象徴化させた意図もあるかもしれないと感じました。

 

Rose:iPhone10は最速ではないのでしょう?

staff:iPhone8よりは速いですよ

Rose:でも、ダウンロードスピードはGallaxy S9より速くない。

それ(Gallaxy S9)が未来のスマートフォンだと思うのだけど…。

staff:無言(微妙な表情で誤魔化すようなポーズ)

 

さて皆さんはどう感じましたか?
「ダウンロードスピードが最速なの?」とちょっと妙に思いませんでしたか?
ダウンロードスピードは、通信環境に大きく左右されますので、常に一定の速度でダウンロードできる訳ではありません。性能が若干低くても高速通信環境下であれば、高性能機をあまり良くない通信環境で使うよりも速くダウンロードできるケースはいくらでもあります。

 

ダウンロードスピードは、端末の性能を比較する事に適した材料とは思えませんが、Samsung USのGallaxy S9の専用WEB冒頭にも、「Fastest(最速)」のロゴが踊っています。その下に「2018年2~4月のOoklaRによる分析で、主要全国通信事業者の4G LTEネットワークでの平均ダウンロード速度を比較しています(原文英語)」と記載されており、やはり、4GLTEによるダウンロード速度が最速だ…という主張のようです。

 

確かにダウンロードスピードが遅いより速いに越した事はありませんが、DL速度が通信環境に大きく左右される事を勘案すれば、それはそんなに大事なことなの?と正直、あまりピンとこないアピールではあります。

Geekbenchによるベンチマークテストで圧勝のiPhoneX

「Gallaxy Note S9」は、そんなSamsungが満を持して発売した最新鋭機です。

実は、先の動画も、この最新鋭機S9の良さをアピールするための比較広告なのですが、あまり的を得た批判になっていないのは、ご覧頂いた通りです。

 

スマートフォンの性能を比較する際に一般的に用いられるのは「ベンチマークテスト」です。

以下は、ベンチマークテスト「Geekbench(ジークベンチ)」のWEBに掲載されている、シングルコア・マルチコアのベンチマークテストの結果です。

 

Geekbenchによるシングルコアのベンチテストでは、Gallaxy S9は「3311」、S9+で「3356」ですが、iPhoneXは、シングルコア「4207」と圧勝です。iPhoneは1世代前のiPhone7/7PlusでもGallaxy S9をわずかながら上回っています。

 

こちらは、マルチコアでのベンチマークテスト結果です。

Gallaxy S9は「8526」、S9+で「8670」という結果で、Samsung自社開発のCPUは、Androidスマホの中でも「ONE PLUS 6」やHTC、Xiaomi(シャオミ)等のクアルコムCPUを搭載したAndroid機にも負けています。

 

iPhoneとの比較では、iPhoneX「10121」、iPhone8「10116」、iPhone8Plus「10174」と、圧倒的な大差で負けています。

Samsungによる批判CMの意図とは?

わざわざCMを打って、「Speed(速さ)」に注目を集めて置いて、実は自社製品がベンチテストで圧倒的に負けている事を多くのユーザーに知らしめてしまうのは、いったいどういう意図によるものなのか分かりません。

 

今回紹介した「Speed」編以外にも、Samsungは数多くの的外れなCMで自らを不利に陥れています。

例えば、iPhoneが予期せぬシャットダウンをする事や、それに伴うバッテリー劣化時のパフォーマンスコントロール等を批判した動画もありますが、Samsungのスマートフォンが世界中でバッテリー異常による発火・爆発を起こしていた事を思い出してしまうのは筆者だけではないはずです。

 

また、あからさまにAppleスタッフが無能でマヌケに見える不自然な演出は、かえってSamsungの品位を疑わせる事にならないのか、心配になってしまいます。「なるほどSamsungのスマホは優れているんだね、それにCMも洗練されてクールだね」と言われるようなCMを期待したいところです。

 

source:
iphone-mania
Geekbench Browser
samsung

 

photo:
s7d2.scene7.com

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