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オンライン授業やテレワークなどの需要によりユーザー数を急激に増やしたビデオ会議アプリ「Zoom」は、有料ユーザーと学校などの教育機関を対象に、エンドツーエンドでの強力な暗号化を提供する計画を明らかにしました。
Zoomは以前よりセキュリティ上の問題を抱えていましたが、暗号化技術サービスを提供する「Keybase」を買収するなど、セキュリティ対策を進めています。
人気ビデオ会議アプリZoom、セキュリティ対策を推進
米Zoomビデオコミュニケーションズが提供するビデオ会議アプリ「Zoom」は、新型コロナウイルスの流行に伴うオンライン授業・自宅学習・テレワーク・リモートワークの増加により、ここ数ヵ月で急激にユーザー数を伸ばしています。
ユーザー登録せずに無料で気軽に利用できるZoomは、様々なシーンでオンラインでのビデオ会議に利用されています。
一方で、外部のユーザーがビデオ会議に侵入し迷惑行為を行う「Zoom爆撃(Zoom Boming)」を始めとしたセキュリティ上の問題が顕在化し、Zoomの利用を禁止する企業や一部の政府機関などが現れるなどしました。
Zoom、有料ユーザー限定でエンドツーエンドの暗号化を提供
このような事態を受けてZoomはセキュリティ上の問題を解決するべく、暗号化技術サービスを提供する企業「Keybase」を買収するなど対策を進め、現地時間5月29日には有料ユーザーと学校などの教育機関のみがエンドツーエンドの暗号化機能を利用できるようになることが明らかになりました。
Facebookの元最高セキュリティ責任者で、現在はZoomのセキュリティコンサルタントを務めるAlex Stamos氏は、エンドツーエンドの暗号化機能の利用を一部ユーザーに限定した理由について以下のように説明しています。
「あらゆるZoomミーティングを暗号化した場合、Zoomの信頼・安全チームがリアルタイムで迷惑行為を対処・規制することができなくなってしまう」
「エンドツーエンド」の暗号化とは?
エンドツーエンドとは、「端から端まで」を意味する言葉で、通信分野においてはネットワーク通信を行う二者間での通信全体を意味します。
エンドツーエンド暗号化では、利用者のみが暗号の鍵を持つことで、第三者、サービスの提供者、管理者などが通信内容を閲覧できなくなります。
Zoomなどのビデオ会議アプリでエンドツーエンドの暗号化を使用すると、Zoomミーティングに参加している利用者以外は、Zoom管理者であっても会話や映像を一切盗聴できなくなります。
ZoomセキュリティコンサルタントのAlex Stamos氏は、Zoomでエンドツーエンド暗号化を導入する計画は今後変更される可能性があり、非営利団体や政治的反対派など、秘匿された通信を利用するに適さないユーザーがエンドツーエンド暗号化されたビデオ会議を利用できるかどうかはまだ明確ではないと述べています。
また、エンドツーエンドの暗号化機能は現在実装中としていますが、具体的にいつ実装となるかは明らかになっていません。