iPhone修理のダイワンテレコム渋谷店です。
The Washington Postの報告によると、iPhone用アプリの内約5,400個以上がiPhone内にあるデータを外部に送信していることがわかりました。
The Washington Postの記者であるフェフリー・ファウラー氏はDisconnect(プライバシー保護会社)に協力を仰ぎ、複数のアプリがインストールされているiPhone内で実際何が起こっているのかを検証しました。すると、予想よりも圧倒的な量のデータが頻繁に送信されていることが判明したのです。
個人情報が必要なアプリも多い
そもそもiPhoneのデータが送信される事自体は既知の事実であり、私たちが把握している多くは、利用の前に確認がありますよね。「このアプリは位置情報を利用します。よろしいですか?」という旨のポップアップを目にしたことがある方は多いと思います。
位置情報を利用するゲームアプリは頻繁にユーザーの位置情報を得る必要がありますし、口座管理などのアプリのトラッカーがあるのは不正利用を防ぐのに役立つ為です。しかし今回わかったのはそういった必要なデータのみを収集しているものではなく、例えばDoorDashというフードデリバリーアプリでは端末の機種名や広告IDの他、配送先住所、ユーザー氏名、メールアドレス、電話番号などの情報が共有されていました。
どれくらいの情報が送信されているのか
フェフリー・ファウラー氏が確認したところによると、設定の「一般」で「Appのバックグラウンド更新」をオンにすることでより頻繁にデータの送信が行われます。同氏の報告ではある日の午後11時43分にはAmplitudeという企業が電話番号・メールアドレス・位置情報を。翌朝午前03時58分にはAppboyという企業が指紋情報を。さらに午前06時25分にはDemodexというトラッカーがiPhoneの識別情報を送信していました。ファウラー氏が寝ている間にも休む間もなくトラッカーが動いていたようです。
個人情報管理に注意
私たちが知らない間に内蔵された機能でデータが吸い取られていると考えると恐ろしいですね。
Disconnect最高技術責任者のパトリック・ジャクソン氏は、これらのアプリトラッカーの問題は不透明さであるという旨の指摘をしています。これらのトラッカーが収集したiPhone内のデータがどのように利用されているかがユーザーから見えない現状が少しでも改善されることに期待したいですね。
近年はiPhoneが日常生活に欠かせないツールとなり、様々な個人情報がiPhoneに保存されています。また重要な情報がiPhoneにしか入っていないから、もしiPhoneが壊れると大変困る!という方もいるのではないでしょうか。そういった意味でも、個人情報の管理が重要になってきます。技術的な情報保護の方法とともにユーザーが情報モラルについて考えるきっかけの一つになると良いと、個人的には思います。