こんにちはダイワンテレコム渋谷店でございます。2019年7月、大手コンビニエンスストアのセブンイレブンとファミリーマートが独自決済サービス「セブンペイ」「ファミペイ」を開始、PayPayやd払いが20%還元キャンペンを展開するなど、乱立傾向にますます拍車がかかっている中、いったいどのPayを使えばお得なのか、2019年7月1日時点でのお得なスマホ決済とキャンペーンを探します。
2019年7月、セブンペイとファミペイがサービスイン
7月1日、ついに「最後の大物」と言われていた「セブンペイ」と「ファミペイ」のサービスが開始になりました。その名称通り、セブンペイはセブンイレブンが、ファミペイはファミリーマートが新たに開始したスマホ決済サービスです。
すでに、PayPay、LINE Pay、d払い、オリガミペイ等の先行サービスに加え、auペイ、ゆうちょペイ等の後発組のサービスも展開中の中、大手としては最後発となる2つのビッグプレーヤーが登場した事になり、乱立傾向はまだまだ沈静化する様子を見せません。
7月に「お得なキャンペーン」を実施している「ペイ」は以下の通りです。
【PayPay】(ソフトバンク・Yahoo!)残高還元型
PayPayは、「PayPayランチ」キャンペーンを展開中で、所定の飲食店やスーパーなどで、11時~14時のランチタイムの買物に対して、Yahooプレミアム会員や、Softbank/Y!mobileユーザーなら最大20%の「残高還元」を受けることができます。還元された残高を、再度支払いに利用した場合でも還元対象となります。
ちなみにキャンペーン適用以外の通常時の利用では、支払額の3%が残高還元されます。
決済方法にYahoo!カードを指定している場合、さらに、カードのポイント1%分が上乗せとなり、通常時の還元率は4%となります。
【d払い】(NTTドコモ)ポイント付与型
利用可能店舗での支払いに対して、20%の「dポイント還元」キャンペーンを実施中です。他の関連サービスの利用等で還元率がアップする「スーパー還元プログラム」を併用すれば、最大27%の還元となります。
また、クレジットカードのポイント還元も上乗せになるため、還元率ではダントツの高さです。
しかし、d払いの支払いにdポイントを充てた場合には、ポイント充当分は還元対象外となります。
通常時の還元率は200円=1Pの0.5%です。
【セブンペイ】(セブンイレブン)ポイント付与型
7月1日から新たに導入されたセブンペイでは、7月1日~10月31日までの期間、セブンイレブンでの支払い200円に対して(※)通常の2倍の2ポイントを付与するキャンペーンを実施しています。
合わせて、セブンイレブンアプリからセブンペイに登録した場合、160円未満のおにぎり1個が無料となるクーポンが貰えます。
※セブンペイ開始以前のポイント付与率は100円=1Pでしたので、ポイント付与率自体が改悪されており、2倍キャンペーンでも、元々の還元率に過ぎません。11月1日以降は、これまでの半分のポイントしか貰えません。
セブンペイの通常のポイント付与率は0.5%です。
【ファミペイ】(ファミリーマート)ポイント付与型
ファミリーマートが新たに導入したスマホ決済サービスで、通常、利用額200円=1Pのポイント還元が行われます。7月31日までの期間限定キャンペーンでは、現金チャージの場合は10%、ファミマTカードでのチャージの場合は15%のFamiPayボーナスが還元されます。
また、合わせて「初回会員登録」特典として、人気商品の無料クーポンがプレゼントされます。
ファミペイも通常時のポイント付与率は0.5%です。
【PayPay・LINE Pay・メルペイ、3社合同キャンペーン】
7月1日から、PayPay・LINE Pay・メルペイがセブンイレブンに導入されたことを記念して、7月11日~7月21日の期間限定で、利用額の最大20%が還元される「最大20%戻ってくる!キャンペーン」を3社合同で開催します。
それぞれの決済サービスをセブンイレブンで利用した際に、最大20%の還元を得られるものですが、各サービスにより、実際に還元される金額は若干の違いがあります。
「PayPay」は、通常通りYahoo!プレミアム会員・Softbank/Y!mobileユーザーの場合に20%が還元され、それ以外の通常会員は10%、Yahoo!カード以外のクレジットカード使用の場合は、0.5%還元となります。
「LINE Pay」は、還元率自体は15%で、ユーザーの「マイカラー(0.5~2%)」とコード決済向けの3%を合算すると、最大で20%になりますが、前月10万円以上をLINE Payで利用していない場合には20%還元は得られません。
「メルペイ」は、特に制限がなく利用額の20%がポイント還元される上、コード決済以外でも、「iD」による決済でも20%還元の対象となります。
最も20%還元が受けやすいのはメルペイになりそうですが、メルペイには通常時の還元制度がありません。
いずれのスマホ決済を使用した場合でも、最大還元額は1,000円(利用額で5,000円)となります。
【LINE Pay】LINE 残高還元型
現時点でLINE Payは、上記「セブンイレブン3社合同キャンペーン」以外のキャンペーンを発表していません。最大20%が還元される「Payトク」毎月末に開催されているので、今後、発表があるかもしれませんが、現時点では不明です。
【楽天ペイ】楽天 ポイント還元型
楽天ポイントは、20%還元等の大型還元キャンペーンをあえて実施しない方向性のようです。
大型キャンペーンの打ち合いで他サービスが疲弊するのを待っているのかもしれません。
7月はどのスマホ決済を使うとお得?
「どの決済方法がお得か」というよりも、「どの店舗でどの決済を使うべきか」を考えるべきだと思います。
日常の買い物はPayPayがお得
実施中の「PayPayでランチ」では、オーケーストアやロピア等のスーパーが含まれているため、対象スーパーが近隣にある場合には、11~14時の間に買い物をすれば、特に食品に限らず最大20%還元を受ける事ができます。
飲食では、松屋フーズ系が対象店舗ですので、ランチを割安に食べる事ができます。
その他、宅配ピザでも還元を受ける事ができます。
PayPay対象店以外では、可能ならd払いを使用
今回のPayPayのキャンペーンは、対象店舗も少ないですし、対象時間帯も3時間/日と短くなっていますので、対処外店舗・対象外時間帯では、利用可能店ではd払いがお得です。
決済するクレジットカードによっては、最大22%程度まで還元を受ける事ができますが、2か月後に付与されるdポイントは、利用可能期間が2か月ほどと短いので注意が必要です。
また、d払いが可能な店舗はまだまだ少ない現状があります。
セブンイレブンではPayPay・LINE Pay・メルペイがお得
セブンイレブンでは、7月11~21日の期間限定、還元額最大1,000円(利用額5,000円)となりますが、合同キャンペーンに参加の決済サービスがお得です。
3サービスで各々1,000円ずつの還元を受ければ、最大3,000円(利用額15,000円)まで利用可能です。
還元は、LINE Payが即時、メルペイが翌日、PayPayは翌月末となるため、LINE Payとメルペイは、期間中に得た還元額(ポイント)を支払いに利用する事が可能です。
3社合同キャンペーン期間以外ではPayPayクレジット決済がお得
3社合同キャンペーンの前と後でセブンイレブンを利用する場合には、PayPayをクレジットカード決済で李王すると、クレカポイントを含めて4%の還元を受けることができます。
開始になったばかりのセブンペイは、キャンペーン適用でも200円=2P(1%)ですし、1%と言っても、200円以上の支払いがなければポイント付与されません(100円の支払いで1P貰えません)ので、最小34円の支払いから1円還元(3%)されるPayPayの方が断然お得です。
セブンイレブン以外のコンビニエンスストアでの利用はd払い
セブンイレブン以外の、ローソン・ファミリーマート・ミニストップなどのコンビニでの利用は、7画中は常時20%還元を実施しているd払いがお得です。
d払いは、ドコモユーザー以外でも利用可能ですし、dカード以外のクレジットカードでも還元率の制限がないので、使いやすいスマホ決済と言えます。
ただし、利用店舗がまだ少ない事や、キャンペーンで付与されるdポイントの有効期限が2カ月程度と短いことが難点です。さらに、d払いの支払方法に「dポイントで支払う」を選択した場合、ポイント充当分にはキャンペーン還元の対象外となります(※)。
※ 残高還元型のPayPayやLINE Payは、還元された残高であっても支払いに利用しても還元対象となります。
d払いを利用していない場合は、PayPayの3%(カード決済時4%)が最もお得な支払方法となります。
7月のスマホ決済は、d払いとPayPayをメインで使用
特定の店舗や期間限定のキャンペーンを除外した場合、コンビニ以外でも考え方は同じで、あまり制約なく20%還元を受けられるd払いが利用可能ならd払いを利用したいところです。
次にPayPayの通常還元を利用します。残高からの支払いの場合で3%、Yahoo!カードでの決済の場合で4%の還元となり、最大でも1~2%のクレジットカードよりも還元率が大きいPayPayは今後のスタンダードになりそうです。
如何だったでしょうか。
もちろん、期間限定・店舗限定で実施される大型キャンペーンが利用可能な場合には、そのキャンペーンを最大限利用する事が最も「お得」である事は間違いありませんが、それ以外の場面では、どれを使ったらお得なのかが分かりにくい現状があります。
期間限定・店舗限定の大型キャンペーン以外では、1か月間継続して実施されるキャンペーン(今月はd払い)を見つける事が重要ですが、最終手段で、どこも適用できるキャンペーンがない場合には、PayPayが使えれば、3~4%の還元を得られる事を覚えておくと良いでしょう。