
AppleのMacの出荷台数が2020年第1四半期(1月〜3月)の対前年同期比で約20%減となっているとIT専門調査会社IDCの調査で明らかになりました。
台数で表すと310万台にとどまっているようです。また、この減少の原因は新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、中国の生産施設が閉鎖したことの影響が大きいとみられています。
リモートワークが増加したもののMacの出荷台数は減少に
新型コロナウイルスの感染拡大防止を行うにあたり、世界中で多くの国、または地域でリモートワークや自宅学習が推奨されています。
そういった推奨があるなかでMacの出荷台数が意外にも著しく減少したことがわかりました。これに対し、IDCが「近年まれに見る落ち込み」とのコメントをだしています。
2020年1月〜3月期の出荷台数が310万台へと減少したことによって、どれぐらいの割合になってるのか。前年同期が390万台だったので、MacのPC市場に占める割合も6.6%から5.8%へと低下している状況です。
こういった点からみても低下が顕著にでているのがわかりますね。
現在AppleはPCブランドとしても、LenovoやHP、Dell、Acerに次いで世界第5位の位置づけです。
新型ウイルスによりPC市場全体が縮小の傾向
先程述べたAppleだけが2020年第1四半期にパソコンの出荷台数が落ち込んだわけではありません。PC市場全体にも影響がでています。
PC市場全体の9.8%が縮小しており、全ブランドを合わせた出荷台数が5,320万台にとどまっています。
IDCによれば「2月の中国の工場閉鎖が長引いたこと、3月末の生産再開の遅延がPCの出荷台数減少につながった」と分析し、述べています。
「(新型ウイルスの)状況がさらに悪くなると危惧している人々が多くいるため、消費者と企業は次の数カ月間支出を抑える可能性がある」とIDCの研究マネージャーであるジテシュ・ウブラーニ氏がコメントしました。
Apple以外のPCブランドの出荷台数も2020年1月〜3月期に減少がありました。業界1位のLenovoの出荷台数が対前年同期比で4.3%減となっています。
また、HPとAcerの減少は13.8%減、9.9%減となりました。
Dellだけは減少ではなくわずかですが増加しており、対前年同期比で1.1%増となっているようです。
新型コロナウイルスの影響は各所で出ているので早く収束することを願います。
Source:iPhone Mania
Source:IDC via Cult of Mac
Photo:Apple