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米ABC NewsがApple社のティム・クックCEO(最高経営責任者)をインタビュー動画を公開しました。その中で、彼は今の時代、そして次の時代以降のために「Appleは個人情報を売らない」という意見をより明らかにし、またその重要性を強調しました。
「個人情報は基本的人権」
健康や不動産の管理などに使用される少なくとも11の複数アプリが、ヘルスデータなど個人情報をFacebookと共有していた、というニュースが耳に新しいですが、そんな中で、米Apple社のCEOであるティム・クック氏はABC Newsのインタビューの中で、Appleは個人情報を基本的人権と同じような重要なものとして扱う、と発言し、他の企業とは違う事を改めて強調しました。
Appleではユーザーの個人情報を吸い上げて利用するようなことはしない。個人情報はその人のデバイスの中にあるべきであって、Appleが所有するべきものではないからだ。Appleはプライバシーを基本的人権と考えている。もしこの世にプライバシーがなくなり、自分がどこかの会社に監視されていることが分かったら、その人は自分の行動を制限するだろう。インターネットを使うことも徐々に減ってしまうかもしれない。私は、自分自身はもちろん、子供達をそのような世界に住ませたくない。我々はプライバシーを守る存在でありたい。
Sign in with Appleでインターネットの脅威に対抗
先日You TubeのApple公式チャンネルで公開された動画内でも、「今や、個人情報はあなたの家ではなくスマートフォンの中により多く入っている」とも言っていました。日本でも、映画「スマホを落としただけなのに」が公開され、スマートフォンには私たちの思うよりもずっと多くの個人情報が集積されています。
しかし、個人情報の流出は物理的にスマートフォンを盗み見る以外にも、ネットワークを介して気づかれない内にデータを吸い出す手法もあります。そのようなインターネット上の脅威に対して対抗するAppleの提供できるサービスのひとつが、「Sign in with Apple」だと言います。
多くのユーザーが同じIDやパスワードを複数サイトで使いまわしており、これによってユーザーは多くの情報をそれらのサイトに渡すことになる。だがSign in with Appleを使用すれば、たった1つのツールで様々なサインインが可能になる上、Appleは個人情報を集めるようなことがないのでユーザーは安心して使える。
個人情報はお金よりも価値がある
今日の多くの企業は、ユーザーから入手した個人情報を、それを求めている企業に売る事で収益を得ているものもあります。このような状況に対して、「GoogleやFacebookなどの個人情報を収集している企業は、ユーザーに対して直接、個人情報の対価として金銭を支払うべきだ」という意見も散見されます。
クックCEOは、他社やそのような意見に対して深いコメントは避けましたが、個人情報はお金よりも価値のあるものだ、という意見を口にします。
……企業に罰金を課したり企業を分割したりといったことにどうしても焦点が当たってしまうが、ユーザーの意思に関係なく企業が保有しているデータについてもっとフォーカスすべきだ。企業が罰金を払っても企業分割しても、その会社が所有していたデータは残っているからだ。
個人情報に対してお金を払うのが今後のビジネスモデルになっていくのかは分からないが、個人情報はお金よりも価値があるものだ。そして自分の個人情報は自分で修正したり、移動したり、削除したりと、自分でコントロールする権利があるべきだと思う。一番必要なのは、透明性、そしてユーザーを運転席に座らせること。ユーザーは賢いので我々はツールを提供していくだけだ。
(翻訳:iPhone Mania)