iPhoneが充電出来ない原因

[公開日:2022/03/13]
特にiPhoneは省電力性能が段違いで高いものの、バッテリー容量は控えめ。
 
実用時間、使用年数、iOSのバージョン、モデル毎に稼働時間に大きな差が生まれやすく…
場合によっては「充電器が手放せない」なんてことも。
 
そんなiPhoneとは切っても切れない、充電。
でも意外と皆さん、充電環境に関心が無いように感じます。
 
 
まずはライトニングケーブルから、話を進めましょう。
iPhone5から採用されたライトニング端子は、小さくコンパクトで、両面どちらで差しても充電が出来る(当時としては)画期的な規格でした。
その代わりにケーブル自体に「認証チップ」が組み込まれ、この認証チップとiPhoneのソフトウェアが噛み合わないと充電自体が不可能になる、汎用性や安物ケーブルを淘汰した存在でもあります。
 
現在では非純正の安価なライトニングケーブルでも、滅多に充電が出来ないということは起きませんが…
「え、じゃあ今は安価な非純正ケーブルを使っても大丈夫なんじゃ」
ここまで読んで、そう感じた方も多いでしょう。
 
一時的に使用は出来ても、長期的な影響が決して小さいものではない、と修理屋さんは知っています。
実際に、様々な充電関連のトラブルを見てきた中で得た「非純正ケーブルのデメリット」は以下の2点

1.純正ケーブルに比べ、端子のサイズが小さいor大きい

ソース画像を表示iPhone側のコネクタは簡略化すると長方形で、コネクタ穴の下面の長辺に接点があります。
なのでライトニングケーブル側の端子先の厚みが一定の範囲であれば、接点が触れ合い充電が可能となります。
 
その分、例えば端子のサイズが大きい場合は接点を潰す可能性が高く、また端子のサイズが小さい場合は接点に届かない若しくは接点を傷つける可能性が高くなります。
 
またライトニングコネクタの嵌合は、側面にある2本のツメによって行われているため、長期的にサイズの合わない端子の抜き差しを行うとツメが潰れ、コネクタがユルユルになるという現象も起きやすくなります。

2.端子の強度が弱い、折れやすい

ソース画像を表示「充電を終えて、ケーブルを抜こうとしたときに端子が折れた」
純正ケーブルでは、そう起きないことなので単なる不運で片付ける方もいるでしょう。
 
ただ、それが非純正ケーブルでは必然とも言える形で起きるのです。
特に100円ほどで販売されている非純正ケーブルでは、よく起こる現象です。
 
これはケーブル端子に使われている素材が「金属」ではなく「プラスチック」に変更されたものが多く、十分な強度が無いため。
純正ではアルミ合金によって保護されているオス端子も、すべてが樹脂で出来ているのでは単純な抜き差しでも折れて当然です。

結論:長期的な使用は避けて。

もちろん、すべての非純正ケーブルが上記のような悪いものであるとは言い切れません。
ただ、純正ケーブルを使用することが何よりも安全である。
そのことだけは覚えておいてほしいと思います。
 
 
 
次はコンセントからiPhoneを充電する際に必要な電源アダプタ(充電器)について。
Apple純正のUSB電源アダプタ(充電器)にも種類があり
 
・5W USB電源アダプタ(iPhone付属)
・12W USB電源アダプタ(iPad付属)
・30W USB電源アダプタ(MacBook Air付属)
 
これらに関しては、iPhoneに使用した際も全く問題なく使えます。
しかし無くしてしまった、壊れてしまったなどの理由で買い替える際に、純正以外でも充電が出来るからと安いUSB電源アダプタを選ぶ方も居ます。
 
殆どの場合で問題はありませんが…製品選びに失敗すると大きな故障に繋がってしまうことも。
製品選びの際に一番失敗しやすい条件が以下の2点
 
1.USB接続口が沢山ついている、複数台充電可能な電源アダプタ
2.高速充電対応を謳う電源アダプタ
 
そもそもiPhoneは5V/1Aの出力があれば充電が可能で、それ以上の出力のものを使っても充電が早くなるということはありません。
また複数台充電が可能なアダプタは、他の機器との相性で出力が変動するものが多く、安定した充電が難しい場合が殆どです。
そういった不安定な充電環境ではiPhoneの内部電源回路に負担がかかり、長期的な使用で電子回路の寿命を大きく削る可能性が高まります。
 
そういった点から、iPhoneにはApple 5W USB電源アダプタが最適かつ安全な選択と言えるでしょう。
 
 
安定した充電環境を整備するポイントは
ここからは総まとめとして、理想的な充電環境について紹介していきます。
と、言いましても…ここまで読んで頂いて未だに「非純正や汎用品をつかう」という方には響かない内容かもしれません。
 
とにかくLightningケーブルもUSB電源アダプタも、純正品であれば安心です。
もちろん、ケーブルにもアダプタにも寿命があるので定期的に買い替えが必要になりますが、USB電源アダプタは凡そ5年サイクル、ケーブルは1年ほどですので、月当たりの計算でいえばコスパは悪くないです。
額面だけで見ると、他の安価な製品に目移りしてしまうのも分かりますが…壊れた時の代償を考えると最もコストの低い選択肢だと修理屋さんは考えています。
 
また意外と知られていない事ですが、iPhone同梱品のLightningケーブルやUSB電源アダプタにはiPhoneの製品保証が適用出来ます。
こういったサービスが受けられるのも純正品ならではのメリットです。

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