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2020年秋の発売が予測されている5G対応の「iPhone 12」は、ミリ波に対応する一部モデルで生産開始が9月~10月まで遅れる見込みと、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏が伝えています。
また、ミリ波5Gに対応する最上位のiPhone 12の発売は、2020年12月または2021年1月までずれ込む見通しとなっています。
Ming-Chi Kuo氏が投資家に向けて公開したレポートでは、5G対応の「iPhone 12」のうち、サブ6GHz帯よりも高速通信が可能となるミリ波に対応するモデルは、それ以外のモデルよりも発売が遅くなる可能性がある、と述べられています。
ミリ波対応iPhone 12の開発遅れの原因は、4月上旬にアンテナ内パッケージのデザインを変更たために、技術検証試験(EVT)の認定プロセスに遅れが生じたためとされています。
技術検証試験(EVT)の工程に遅れが生じているのは、やはり世界中で流行する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響とのことです。
アップルはオンラインでのEVTプロセスをリモートで開始する決定を下しましたが、それでも認定プロセスには遅れが生じるようです。
今年2月より台湾メディアのDigiTimesでは、EVTの遅れによりiPhone 12の発売が1か月遅れると伝えられてきましたが、この様子だと例年のように新型iPhoneの9月発売は難しそうです。
Tips : 技術検証試験(EVT)とは、想定された仕様どおりに製品が動作するかを検証するプロセス。
理論的に動作する部品同士であっても、実際には機械部品同士の干渉によりうまく動作しないといったことが存在するため、実際にサンプルを作成することで動作試験を行う。
技術検証試験をクリアするとその後、実際の製品と同じサンプルを作成し性能と機能の検証を行う「設計検証試験(DVT)」、製品が大量生産に適した設計となっているかを検証する「生産検証試験(PVT)」の段階を踏み、すべての認定をパスすると初めて量産が開始されます。
技術検証試験の遅れにより、iPhone 12の全てのモデルで量産開始に遅延が発生しています。
6.1インチモデルと5.4インチモデルのiPhone 12については9月の量産開始となるようですが、大型となる6.7インチモデルについては設計が最も複雑となるため、量産開始が10月まで延期となる見込みです。
先日アップルより発表された新型のiPhone SE(第2世代)について、Ming-Chi Kuo氏は売れ行きは予測を上回っているが、iPhoneの全体的な需要は大きく減少している。と述べました。
需要の減退により、最悪の場合で2020年の第2四半期(4月~6月)の全てのiPhoneの出荷台数は前年同期比で20~25%減の2,900万から3,200万台まで落ち込む可能性があると伝えています。
一方で、第3四半期(7月~9月)に消費者の購買力、信頼が回復できた場合には、全てのiPhoneの出荷台数は前年同期比で10~15%の減少に抑えることができるとMing-Chi Kuo氏は見通しています。
新型iPhone SE(第2世代)は、高い性能と手の届きやすい低価格から、Apple公式オンラインストアでは予約開始から15分で初日販売分が販売終了するなど、非常に高い人気を誇っています。
Apple公式オンラインストアおよび販売代理店のSIMフリー版iPhone SE(第2世代)の発売は4月24日。NTTドコモ、au、ソフトバンクのキャリア3社からの発売は5月11日となっています。
source:MacRumors
Photo:svetapple.sk
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