アップルがロック解除を許可しない理由とは

[公開日:2020/05/21]
筆者: 渋谷店

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2019年の年末に米軍基地にて起こった銃乱射事件。これに対し、FBIが容疑者の所有するiPhoneをロック解除できたことを報告しました。

この事件の裏ではFBI1とアップルのパスコードをロックするしないのやり取りがあったのですが、FBIはアップルが「事実上、何の援助もしなかった」と非難しましたが、アップルがそれは事実ではないとする反論声明を発表しています。

事件解明のためにはパスコードを解除する必要があった

本事件は、2019年12月に米フロリダ州ペンサコーラ海軍航空基地において、同基地で訓練中だったサウジアラビア軍の少尉モハメド・アルシャムラニが発砲し、銃撃戦の末に3人が死亡した一件です。なお容疑者本人も射殺されており、所有していたiPhone2台が事件解明の大きな手がかりとなっていました。

事件解明のため、FBIはアップルにアイフォンのパスコードの解除を要請しました。しかし、FBIはアップルは協力してくれなかったといっています。

FBI長官のクリストファー・レイ氏は、同機関がiPhoneの暗号化を突破し、容疑者と国際テロ組織アルカイーダとのやり取りが明らかになったと報告。

 

これに対し、アイフォンのロック解除に対してアップルが支援を拒否したことに大きな失望をしたとして「事実上、何の援助もなかった」と語っています。

そしてアップルは暴力犯罪者や人身売買業者、子供を食い物にする犯罪者さえ方針を変えないため「公共の安全と国家の治安に危険な結果をもたらす」とFBIは同社を非難しています。

アップルは協力をしてきたとして反論

 

今回の非難を受け、アップルも黙っていませんでした。

Bloomberg記者であるMark Gurman氏を通じて反論の声明を発表。以下のように述べています。

 

今回の事件の数時間後、FBIからの要求に対しiCloudのバックアップやアカウント情報、複数のアカウントのトランザクションデータなど利用可能な情報を全て提供した。その後の数ヶ月にわたって継続的な技術および調査のサポートをしていた。

「何の援助もなかったわけではない」として主張しています。

なぜパスコードを解除しないのか

ここで、パスコードがロックされる理由について考えてみましょう。私達が使っているアイフォンは、11回パスコードを間違えると完全に開けなくなるようにされています。

これはアップルでも、修理店でも解除することはできません。不正なアクセスを防ぐためでもあり、もし落とした時に間違って解除されたらと考えるとプライバシーを守るためにセキュリティが働くのは仕方ないことだと思います。

 

話を戻しますが、アップルは24時間体制で犯罪者を裁判にかけるためFBI捜査官と協力し続けており、誇り高き米国企業として法執行機関の捜査を支援することが自分たちの責任と考えていると述べた上で、それでもなおFBIが「援助がなかった」というのはiPhoneから自由にデータを取り出せるバックドアの提供だと示唆しています。

アップルは、「私たちは国家安全保障への責任を非常に真摯に受け止めているため、国家の安全と顧客データを脅かす悪質な攻撃者に対してすべてのデバイスを脆弱にするバックドアは作成してはならないと信じています」と主張し、「善良な人のためだけのバックドアなどはない」とも言い添えています。これは先ほど挙げたプライバシーを守るための例に該当します。

バックドアというのは誰でもアイフォンのパスコードを解除できるデバイスツールのことだと思われます。誰でも、誰のアイフォンのパスコードを解除できると考えたら怖くありませんか?仮に犯罪者の手に渡れば大量の顧客データの入手や、最悪国の崩壊にも繋がります。

アップルはFBI以上に、米国への愛国精神で動いているとの反論をしています。

 

この件に関しては、なんとトランプ大統領までもがTwitter上で非難するという事態となりました。

しかし、米政府が求めているアイフォンのロック解除とは、何の目的があるのでしょうか。バックドア用のツールなのか、それとも・・。

source:CNN

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