iPhoneが世の中で認知されてから、どれくらいの年月が経ったでしょう。
毎年、新型iPhoneが登場し、形や機能を変えながら私達の生活に無くてはならない存在になりました。
本当に、新型が出る度に前のモデルが色あせて見えるのは凄いことだな、と感心するばかりなのですが…
修理屋さんとして気になるのは強度です。
というのも初の薄型iPhoneとして登場したiPhone6以降…
金属フレーム(金属筐体、バックパネルとも)が歪んだ、曲がったという御相談を定期的に頂いています。
いくら比較的柔らかい金属の代表格であるアルミとはいえ…
6000番、7000番台の硬いアルミを使用しているのに歪む、曲がるなんて事あるのだろうか…?
と、思ってしまうのですが、コレが意外と簡単に歪んでしまいます。
一般的に金属というのは
硬い=衝撃に強いが千切れやすい
柔らかい=衝撃に弱いが千切れにくい
と、言われています。
これは、極端に言えば「柔らかい固体は形状維持に優れ、硬い固体は形状維持が難しい」ということで…
例えば水風船は軽く落としても球体を維持出来ますが、ガラス玉は簡単に割れて粉々になってしまうということ。
そのため、耐衝撃性能を謳うスマートフォンでは外装の一部にゴムを使用したり
プラスチックなどの樹脂を採用したものが多く見受けられます。
しかしiPhoneの高級感を演出するためには金属の使用が条件になってきますよね。
主にiPhoneでは
iPhone5系統からiPhone8系統に至るまでアルミニウム
iPhoneX系統から一部を除くiPhone13系統までステンレス
このように使われている金属に変更が加えられています。
(ちなみにiPhoneX系統でもiPhone XR iPhone12や13でもProシリーズ以外はアルミです)
中でも見てきた中で最弱の強度と言わざるを得ないのが…側面のみに金属が使用されているiPhone8・SE2です。
無線充電のために背面がガラスで覆われたiPhone8では
画面+金属製メインフレーム+背面ガラスという構造となっており
画面+金属製バックパネルのiPhone7までのモデルと比べると金属の含有量も下がっています。
さらに構造体というのは一体成型のパーツが多いほど強度を増す傾向にあります。
iPhone8のようにメインフレームに外装を取り付ける方式では、強度に不安が残るのは当たり前。
故に落としただけでも歪みや曲がりが確認出来たりもします。
このメインフレームに外装を取り付ける方式は新型のiPhoneでも採用され続けているので、今後も曲がった、歪んだという御相談は増える傾向にあるのではないか?と考えています。
で、iPhone8・SE2が最弱だとして、逆に最強のiPhoneは何?となるわけですが…
これは基本構造がiPhone8に近いiPhoneでも、上記で触れた
メインフレームの素材がステンレスのiPhone
・iPhoneX
・iPhoneXS
・iPhoneXS MAX
・iPhone11Pro
・iPhone11Pro MAX
・iPhone12Pro
・iPhone12Pro MAX
この辺りのモデルでしょう。
実際に、落とした衝撃で画面が割れた上記の機種で大きな歪みや曲がりが確認される例は稀で…
例えば車に轢かれたとしても、曲がり方としては他のモデルに比べ軽微です。
そして流石にフレームが歪んでしまったiPhoneはどうしようもないのが現状です。
簡単には曲がらない(とは言い切れない)iPhoneですが、皆さんも気をつけて使用してくださいね。
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