
おはようございます!
iPhone、iPad以外にゲーム機やAndroidなどモバイル関係修理に強い ダイワンテレコム高田馬場店 技術担当の kazu です!
本日は、2020年にほぼ確実に発売されるiPhone12の液晶技術情報が出てきましたので、紹介していきたいと思います。
2020年の新機種も、3種類のディスプレイサイズのモデルが登場すると予測されていますが、すべて同じ有機EL(OLED)ディスプレイではなく、2種類の異なるディスプレイ技術が使用される見通しとのことです。
中国製OLEDディスプレイのiPhoneへの搭載は実現せず?
iPhone12では液晶自体から発色及び発光する有機EL(OLED)ディスプレイが採用される可能性が極めて高いと考えられています。
韓国メディアETNewsでは、来年の新型iPhoneモデルのOLEDディスプレイパネルはSamsung DisplayとLG Displayが独占的に供給するのでは報じています。
過去、10年間中国政府から巨額の資金援助を受けてきたBOE Technology Groupが、早ければ来年にもAppleにOLEDディスプレイの供給を開始する可能性がある、と8月に日経アジアンレビューにて報道がありました。
しかしながら、2020年度の新機種に搭載するiPhone液晶は中国製OLEDディスプレイの採用せず、現状のまま上記の韓国メーカーに依頼する可能性が高まっています。
有機EL(OLED)液晶は非常に製造コストが高い
実はiPhoneXやXS,11proの中で一番コストがかかっているのが有機EL(OLED)液晶です。
IHS MArkitの試算では2017年のiPhoneXの部品コストの30%をOLEDが占めています。
OLEDが高価な理由としては莫大な設備投資が必要となっており、XRにTFT(LCD)液晶が採用されたのはこの影響もあります。
OLEDディスプレイの生産施設を作るには、TFTパネル工場の最大2倍の65億ドル(約6,918億円)の資金がかかるといわれています。
オンセル方式のOLEDディスプレイを採用し原価率を下げる方向へ
2020年発売予定のiPhone12には、5.4インチ、6.1インチ、6.7インチの3サイズのディスプレイが搭載されると予想されております。
5G対応モデルも製造が期待されることから、更に種類が増えるかもしれなとの見解もあります。
Samsung Displayでは5.4インチと6.7インチの有機EL(OLED)ディスプレイパネルを供給し、LG Displayが6.1インチのディスプレイパネルを生産するとみられています。
しかし、SamsungのディスプレイはLGのものとは方式が異なるとされています。
Samsung Displayが供給する有機EL(OLED)ディスプレイは、「オンセル」という方法でタッチパネルと液晶パネルの一体化が行われるため、不良品発生率が低くなるとされています。オンセル方式の採用により、さらに薄いディスプレイが実現し、価格も下がることから薄型iPhoneや低価格へ舵をきれるのではと見込んでおります。
Samsung DisplayはAppleとの契約を行うため、驚くほど安い価格でディスプレイ生産を請け負ったという情報もあります。
Samsung自身が持っているAndroid搭載機種、Galaxyの販売がHuaweiによってシェアを奪われつつあること、更にGalaxy Foldの販売日延期、価格改定などでブランドが揺らいだことも一因ではないかと考えられます。
このようなことから、ディスプレイ生産のラインを生かすために激安価格で受け持ったのではと思われます。