iPhone修理のダイワンテレコム新宿店です。
2018年9月18日にようやくリリースされたiOS12は、カメラで家具やタンスなどのサイズを測れる「計測」や、連続した処理をSiriから実行できる「ショートカット」、iPhoneやiPadをどのように使っているか教えてくれる「スクリーンタイム」など、新しい機能に加え古いモデルのiPhoneもサクサク動作するようになると伝えられていました。
そんな期待のiOS12は、アップデート後にちょっとしたトラブルが発生していました。
auとUQモバイルのiPhone5sだけで発生していたトラブル
iPhone5sやiPhone6などの古いモデルでもiOS12はアップデート対象となっていて、アップデート後はかなりパフォーマンスが改善されると、6月に開催されたWWDC2018の中で発表されています。
そんな期待のiOS12に喜び勇んでアップデートをした人を襲ったのは、「SMSやMMSの送受信ができなくなる」という症状でした。しかもこの症状がみられたのは、auとUQモバイルが発売しているiPhone5sだけだったのです。
このトラブルはすぐに改善することができず、対策としては4G通信をオフにするか、iOS12にアップデートしないという方法しかありませんでした。しかもこのSMSやMMSが送れないトラブルは、同モデルを発売しているワイモバイルやドコモ、ソフトバンクなどでは発生していなかったのです。
いきなりアップデートは避けたほうが良いかも
今回のようなトラブルに遭遇してしまうと、今後はアップデートすることが怖くなり、アップデートをせずに使い続ける人も出てくると思います。ですが、iOSのアップデートは不具合や不審な挙動を改善するため、できるだけアップデートしなくてはなりません。
不具合だけならいいのですが、大切なデータを悪意のある第3者に盗まれる可能性や、ウイルスなどに感染させられ被害を大きくする原因となるかもしれないのです。
他にも新しい機能が追加され、起動が早くなったり普段の動作が快適になったり、様々な点でiPhoneを最適化してくれるのです。だからこそ、早期アップデートをしてもらいたいと思いますが、このようなトラブルがあってはそれもいえなくなってしまいます。
今後はいきなり新しいiOSにアップデートするのではなく、Twitterなどの口コミサイトで「iPhoneをアップデートしたら、●●ができなくなった」などのトラブル情報をチェックするようにしましょう。そしてトラブルがないことがわかってきたら、しっかりバックアップをとってiOSのアップデートを実行しましょう。
auやUQモバイルの事象はどうなった？
原因がわからず事象が発生した場合の対応方法も「影響がある設定をしない」という、打つ手がなかった今回のトラブルは、10月9日にリリースされたiOS12.0.1をもって修正された事が確認されています。
それでもアップデートする時は必ず、バックアップを取得してから実施してください。
万が一の事があっても、大切なデータを失うことはありません。アップデートを実施後は、モバイル通信設定を3Gから4Gにして、高速通信が利用できる状態でSMSやMMSが利用できることを確認しましょう。
auもUQモバイルも、iOS12.0.1へのアップデートを実施するように公式サイトでも伝えています。ようやく安心してiOS12の新機能をiPhone5sで楽しめるようになりましたね。
やはりトラブルが多かったiOS12
iOS12はiPhone5sのSMSやMMSのトラブルだけでは収まらず、Lightningケーブルをしっかり接続しても充電がされなかったり、Wi-Fiルータへの接続が5GHzを優先にしていたとしても、2.4GHzの方に接続されたり、いろいろ細かい不具合がニュースになっています。
過去のiOSのアップデートでも、アップデート後に起動しなくなったり、電池の減りが早くなったり、画面がおかしくなり修理交換対応が必要になったケースもありました。
今おきている事象やトラブルは改善されていくと思いますが、この対応が後手になればなるほど不満の声が上がり、大きなクレームの原因にもなりかねません。アップデートは改善することが目的ですが、こんなことが続くようであればiOSの新機能を楽しみにできず、アップデートをする際に安全を確認してから実施する必要ができてしまいます。これではせっかくのiPhoneも台無しです。
誰もが安心してアップデートできるように、Appleには改善を進めていくよう願いたいものですね。
