
こんにちわ!
iPhone修理専門店
ダイワンテレコム大宮店
修理スタッフのYKです。
iPhoneXの国内販売まで1ヶ月を切りましたね。iPhoneXは10月27日午後4時頃(日本時間)に予約開始、11月3日に発売されるようですが、既に待ちきれないiPhoneユーザーも多いのではないでしょうか?個人的には仮想ホームボタンの仕様とRetinaディスプレイが目に馴染んでいるので有機EL液晶ではどのように映りが変わるのかがとても気になっています。
iOS11に関しても現在は1週間毎にマイナーアップデートを更新しており、iPhoneXの発売に向けて着実にシステムの修正が行われているようなので安定化まではもう少しお時間がかかるかもしれませんね。
アップルは毎年次世代モデルを発表する毎に次世代機に向けたiOSのメジャーアップデートを更新しており、次々と新しい機能が追加されています。しかし、iPhone5sなどの後継機を使用しているユーザーからは「新しい機能の追加でシステム動作が低下するのではないか」と懸念された声を耳にします。「過去のiOSは安定していた」「発売当初のiOSのまま更新していない」というユーザーも少なくはないと思いますが、App Storeで配信されているアプリは新しいiOSに向けて制作されているのがほとんどですので、いずれかは過去のiOSに非対応となり、アプリを継続して使用するにはiOSのソフトウェアアップデートが必要になってきます。しかし、アップデートしてしまうと後継機のiPhoneだと動作が遅くなり、性能も低下することが懸念されますが、実は性能が極端に変化することはないようです。
海外メディアサイト「MacRumors」の記事によると、Futuremark社のベンチマークテストで、2016年以降にリリースされたiOS9、iOS10、iOS11で性能低下が発生するかを判断するためにiPhoneの7つモデルを対象にパフォーマンス比較チャートを作成し、ベンチマーク結果を収集したと報じています。
ベンチマークとは?
ベンチマークとは、iPhoneのCPU、RAMなどの単体機能の処理速度やアクセス速度を計測するテストを行い、その測定結果をどの製品やシステムより優秀かを比較する際に使用します。数値が高ければ高いほど高性能という訳ですが、必ずしも動作がカクついたり、遅くなるといった体感速度の低下が改善される訳ではありません。ベンチマークはあてにならないという意見もありますが、あくまでも製品の性能・評価を比較する上での参考にすると良いでしょう。
iOS11の対象である最古のモデルiPhone5sは、64bit、A7チップを取得した最初のiPhoneであり、GPUパフォーマンスを測定する「3DMArk Sling Shot Extreme Graphics Test」のベンチマーク結果では、iOS9〜iOS11まで一定を保っており、Futuremark社では「正常なレベル」と性能に違いが殆どないことを評価しています。一方、CPUパフォーマンス面でもほぼ一貫しており、性能の低下がないことが確認できます。
iPhone6以降のGPU、CPU数値は以下の通りです。
iPhone5sでは性能が一貫していましたが、iPhone6以降のモデルはそれぞれ性能のばらつきがあるようです。
iPhone6では、GPUスコアが向上している反面、CPUスコアが低下しており、iPhone6sではiOS10リリース当初のGPUスコアが向上していましたが途中から低下、それ以降は一貫のスコアを保っています。iPhone7に至ってはGPUスコアにややばらつきが見られ、iOS11のリリース時点では向上していますが、CPUパフォーマンスはiOSの更新毎に低下しています。
しかし、FutureMarkはこのばらつき、低下に対し「毎日の使用でこの小さな違いに気づくことはまずありません」と公言しており、更に「これらのベンチマークデータは、古いモデルの性能を意図的に低下させるのではなく、古いバージョンのデバイスをサポートし、定期的な更新を行うことで、それぞれのiOSバージョン間で一貫性のあるパフォーマンスを維持できることを示しています。」と、iOS毎にパフォーマンス低下がないことを示唆しています。
現在までに報告されているiOS11の動作速度低下の原因はソフトウェア初期のバグが関係していることを報じておりパフォーマンスの低下は、今後のマイナーアップデートで解決する可能性があると報じしています。