こんにちは、ダイワンテレコム池袋東口店の藤本です。
昨日触れました「すしロボット」の性能ですが今みたいな進化を遂げるまでには開発者の
血の滲むような努力があったのだろうと思います。
すし職人さんが握りを作る時の工程として、お櫃(ひつ)のコメを「ほぐし」
一貫の単位でシャリの形に「握る」、この工程を機械で再現しなければなりません。
この3工程を開発者は少しずつ向上させていきました。
特に「ほぐす」工程でシャリに空気を含ませてふんわりと仕上げなければなりません。
確かにこのふんわり感が無いと触感としての品質が損なわれてしまいそうですね。
食べたらシャリ固いとか嫌ですもんね。
逆に空気入りすぎると掴んだ時に崩れて
食べずらい!
イライラする!
シャリとネタが醤油まみれになる!
これは大変!!
すし職人さんはお櫃の中のシャリを絶妙な力加減で手でほぐすます。
この作業はとても大変みたいで腱鞘炎になってしまう職人さんも多いのだとか。
かといって機械でシャリを攪拌(かくはん)するとコメを練ってしまい、食味が落ちてしまう。
ここで開発者は羽根でコメを攪拌すればフワリとほぐせると気づきました。
「科学的にも人間が握ったシャリよりも機械が握ったシャリの方が多く空気を含んでいることが分かっています」
とまで豪語しております(笑)
なんか職人さんたちに
「そんなぁわけない!長年の修行で培った技術を機械なんぞにまねできるわけない!」
とか言われそうですが、、、。
その機械を作るのも簡単にできたわけではなさそうですもんね。
一巻ずつ握って分ける工程も問題が、、、
以前はステンレス製のカッターで切り分けていたが、コメの断面がカットされ
切り口から水分が蒸発し、皿にもくっつきやすい。
そこでプラスチックの櫛型の部品が左右からかみ合わせる形にしたところ、食味がさらに良くなった事を発見!
お米って加工がこんなにも大変なんですね。
そもそもお米を切ったことってありますか?
わたくしは年末にアルバイトでお餅を切ったことありますがお餅になってしまうと
この粘着感がすごいので切るのが大変。
いろんなところにくっ付いてしまいます。
引用元はコチラをご覧ください。
分けた後には握りです。
これが一番難しい!!
以前は、シャリとなるコメのまとまりを、上部と左右の3方向から押して握っていたが
現在はすし型の容器に落としてやさしく成型する。
落すことで形を最終的に決める訳ですね。
地球の重力じゃないとできない技!月の重力じゃきっと無理!
機械の力だけでなく自然の力さえ味方につけてしまう!
素晴らしい!!
容器の素材もコメがくっつかないよう、哺乳びんの口と同じ「シリコン素材」を採用!
この「ほぐす」と「握る」の部分の技術特許は
開発されてから20年たっておりすでに切れてしまいました。
なので鈴茂器工以外の企業も参入しているみたいですが
「トータルのすしのクオリティーの高さ」(都内すし店店主)からいまもシェア70~75%を維持していて
近年は、「軍艦巻き」「太巻き」「細巻き」「カリフォルニア巻き」といった巻物用の機械も開発されているとか!
素晴らしい!
さらに握るスピードは職人より速く、シャリ玉ロボットの1号機の頃は、1時間当たり1200個だったが
最新型は実に4800個を握ることができるとか。
長々と「すしロボット」の性能の説明をしてきましたが
何を言いたいのか、もはやわたくし自身も分からなくなってきましたが
そもそも最初に掲げていたテーマ
“労働力が機械に奪われてゆくのだろうか”
ですが全てにおいて労働力が奪われていくとは限らないのではないかと思うのです。
この「すしロボット」を開発されて人間が本来やっていた作業を機械がやってくれるので
商品の価格は値下がりして消費者には嬉しいばかりの効果が生まれます。
でもやはりそもそも米をセットしたりネタをのっけて握ったりと全てにおいて機械ががやっている
とは限りません。(機械がやってたりするかもしれませんが)
逆に人間が出来るサービスに質が求められる、集中できる。
開発者・技術者が頑張って短くしてくれた手間と時間を他の手間と時間に当てられる。
お客様からみてお店の顔は商品ではなく店員さんやお店の雰囲気です。
いらっしゃいませ!ありがとうございます!お待たせいたしました!
等といった声が作り出す力!笑顔が作り出す力!!
これに尽きるのではないか、逆にこれを欠いてしまうとせっかく開発者・技術者が頑張った甲斐がないのではないか。
僕はそう思います。
どんなに商品が安く美味しくても店の雰囲気が悪ければ大なしです。
高価なお店などはそういった点は徹底しているはずです。
機械が発達し簡単な作業は人間がやる必要が無くなってきていますが、
僕はこの記事を作るにあたって出来る事と質が上がっていけるのではないかと
期待と課題が隣接した将来だと僕は感じました。
今現在存在しない仕事も現れるだろうし、すでにある仕事はクオリティが上がっていくだろうし
普段わたくしたちがやっているiPhoneの修理というのもここ最近生まれた仕事です。
機械を直すという仕事もスピードと質の戦いです。
店頭での対応もお客様にどう見えているか大事なお仕事です。
割れて、壊れてお困りのお客様のお悩みをどう解決できるかをこれからも考えて
試行錯誤して励んでい来たいと思います。
珍しく大真面目な事を書いてみましたが。
皆様はこのテーマについてどうお考えでしょうか
普段こういった話をしないお友達、家族、同僚などと飲みながらでも話し合ってみると
お互いの知らなかった部分を発見できるかもしれない、いい機会かもしれません。
そういったことが増えると日々の暮らしや仕事が少しでも豊かになれるかもしれない。
そう僕は考えます。
長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました!