PHOTO: EMILY PRAPUOLENIS FOR THE WALL STREET JOURNAL
Apple Careという延長保証サービス、多く入られている方も多いと思いますし、そうでない方も多いですが、割に合うのかどうか、という点について書かれたニュースがあります。
このニュースに書かれている内容として、電子機器の延長保証は、極端におっちょこちょいな人などニッチなケースにしか価値はない。また、アップルケアなどのプログラムは、アップルが提供する素晴らしい無料のサービス以外に常に電話でサポートを受ける必要がある人にとっても有益だ。 しかし、ほとんどの人にとっては、米シカゴ大学ブース経営大学院の名高い行動経済学者、リチャード・セイラー教授が言う通りにする方がいいだろう。「大きな買い物でない限り、保険を勧めてくる人にはノーということ。代わりにそのお金をいざというときの貯金に回すべきだ。運が良ければ、次にiPhone（アイフォーン）を落としたときには、たくさん貯金がたまっているだろう」
また、「延長保証が良いアイデアに思えるのは“心の会計”が難しいため」と指摘されています。
たしかに、保証のねだんというのはそれが適正かどうか微妙なところでうまく価格設定がなされていますし、「延長保証に入りますか？万が一、アクシデントが発生しても安心ですよ。」といわれたら、明確に必要かどうかの判断がしづらいものです。
保証に入る意味はあるの？
でも、この記事にも書かれていましたが、電子機器の信頼性は高まっていて、めったな事では壊れません。壊してしまう確率が高いとは言い切れないものに対して、最初から1万円前後を支払って保証サービスに加入する（しかも有事の際には7,800円程度の追加料金を支払う必要もあり、しかも症状によっては保証対象外となり3万円を超える料金を請求される場合がある）ことに、個人的にもあまり意味があるとは思えません。実際に、修理店を運営していてわかりますが、万が一保証に加入していなくても1万円台で修理できることのほうが圧倒的に多いです。
個人的にも延長保証にはあまり入らないタイプです。修理店を運営しているから、というのもあるのかもしれませんが、AppleCareに入ることもなければ、家電量販店によくある「商品代金の○％を追加で支払えば○年間の長期保証！」なども、元を取れる気がしないのでお金を払うことはほとんどありません。
人生の大事に関する保険をかける時はもちろんですが、人生の大事に一切関係ないものに保険をかける時にも、よくよく考えないと、と感じさせられる記事でした。
