iPhone修理のダイワンテレコム新宿本店でございます。
昨年末からバッテリーの性能低下で端末の動作が重くなるなど、様々な問題があったiPhoneですが今後は新技術開発によりバッテリーの容量を20%~40%拡大される可能性があるようです。
リチウムイオンバッテリーとは
リチウムイオンバッテリーは他の電池に比べ寿命が長く、またエネルギー密度が高い為に小型のバッテリーを作る事が可能になります。これだけが特徴ではありませんが、こういった利点がある為、iPhoneにはリチウムイオンバッテリーが採用されています。リチウムイオンバッテリーの原理ですが正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電と放電が可能で、繰り返し使用できます。その為、リチウムイオン二次電池とも呼ばれる事もあるようです。
一般的に正極にリチウムの酸化物、負極に耐久性に優れたグラファイト(黒鉛)が使われておりバッテリーの出力の向上には、このグラファイトをシリコンに代える必要がある事は分かっているようです。現在の技術ではシリコンの消耗が激しく実用性に欠けるようです。
Sila Nanotechnologiesによる開発
現在、シリコンの高出力とグラファイトの耐久性を両立した正極の素材を米カリフォルニア州に拠点を置くSila Nanotechnologiesが開発しているとの事。
この件について同社の共同創業者で最高経営責任者(CEO)のジーン・バーディチェフスキー氏は「製造工程を変更せず、高出力のバッテリーが製造可能になる。大量生産によってコストも引き下げられる」と語っています。
この他にカリフォルニア州のEnevate等も技術開発を行っているようです。
2年後に実現か?
開発を進める企業には、2005年にTDKに買収されTDK傘下のAppleサプライヤーであるAmperex Technologyが出資しているようです。
Amperexは今回の技術の実用化に向けて2年という方針を示しており、実現するとなるとリチウムイオンバッテリーを使用しているiPhoneやiPadに採用される可能性は非常に高いでしょうね。
参考元:TDK