アラブ首長国連邦のドバイに建設中の、AppleのiPodをイメージした高層ビル「The
Pad」が、10年の年月を経て、今秋ようやく完成予定であることがわかりました。
ドックで充電中のiPodをイメージ
Business Insiderによると、24階建ての高層ビル「The Pad」は、香港の建築家ジェ
ームズ・ロウ氏が手掛けたもので、ドバイの新ビジネス街ビジネスベイにおいて2006
年に着工しました。
当初は2010年完成の予定でしたが、経済的な理由により、今秋まで延期されたとのこ
とです。
ロウ氏はThe Padの設計にあたり、ドックで充電中のやや斜めに傾いたiPodからイン
スピレーションを得たとしています。
ハイテク技術がびっしり詰まった未来アパート
建物内には同氏が映画「アイアンマン」から着想した「インテリジェント・アパー
ト」呼ばれる231室の部屋があり、さまざまな最新技術が詰まっています。
たとえば「iReality」という仮想現実(VR)プロジェクションは、62種類の世界各国の
映像を映し出すだけでなく、友人や家族とのビデオチャットにも使えます。
バスルームの鏡の前に置かれたマットに乗ると、鏡に体重や血圧、体温などが表示さ
れます。
照明や音楽を気分やその場の状況によって変えられます。たとえば帰宅したらお気に
入りのテレビ番組が流れるようにすることも可能です。
ロウ氏は将来的には、App Storeからアプリをダウンロードするのと同じ感覚で、アパ
ートの住人が住居の設備をアップデートできるようになると考えています。