iPhone修理のダイワンテレコム新宿本店でございます。
Appleが手書き認証システムの開発に取り組んでいるようです。
過去にはニュートンで失敗していた
Appleは1992年、ジョン・スカリー氏がCEOを務めていた頃に一度手書き認証が可能なデバイスを発表しています。
発売されたのは1993年、元祖iPhoneともいえる個人用携帯情報端末「ニュートン」というものです。その中の機能に手書き認識が搭載されており、革新的な端末で当時は脚光を浴びたものの商業的には失敗に終わってしまったようで1998年には新規開発は中止され2011年にはサポートも終了しています。失敗した理由として商品自体が時代の先を行き過ぎていたという見方もありますが、端末自体がレンガブロックのような見た目でiPhoneとiPadの間ぐらいの大きさであった事や手書き機能の認識率も低かったという事が挙げられます。
現在はApple Pencilで手書き認証技術が採用されています。
リアルタイムの手書き認識
今回の件は米特許商標庁が公開した特許申請書から明らかになったようです。
「Managing Real-Time Handwriting Recognition(リアルタイムの手書き認識管理)」と題する特許申請書が今年の2月15日に提出されており、これによるとユーザーが書いた手順やペンの動く方向までリアルタイムで認識可能になる技術のようです。
注目すべき点は中国語の文字を含め数十万文字の認識が可能で最初の文章から次の文章を推測する機能も搭載されているようとの事です。具体的には下の画像のようにユーザーが「帽子」という文字を書き始めた時に、端末がそこから推測した幾つかの候補を挙げるのですが最終的には正しい文字を選択しているとの事。
現在は特許申請段階の為、商品化が実現するかは未定ですが将来的にはリアルタイムの手書き認識が可能なiPadが誕生するかもしれません。
引用元:USPTO
引用元:Cult of Mac